グルコサミン、コンドロイチンには関節痛緩和の効果なし
土日に弥山山頂で星を見る会をやっていました。
そのために、新聞を読めなくて
月曜日に土日月の3日分を読みました。
廿日市で園児11人の新型インフルエンザ患者が発生した保育園があります。
うーん、毎日読まないといけませんね。
少し古くなった情報。
出しそびれていました。
股関節や膝の変形性関節症(骨関節炎:OA)の痛みを緩和する目的で多くの人がグル
コサミンおよびコンドロイチンのサプリメント(健康補助食品)を利用しているが、
このようなサプリメントに治癒効果があるとのエビデンス(科学的証拠)は認められ
ないことが、大規模研究の新たな分析によって示され、
英国医師会誌「BMJ」オンライン版に9月16日掲載された。
英語です
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=643238
ヘルスデージャパンのサイト。日本語です。
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=2690&Itemid=37
一部のみ紹介します。
***
スイス、ベルン大学のPeter Juni博士は「評価した2つのサプリメントのいずれも、患者の疼痛緩和という点で、臨床的に意義のある有益性は認められなかった」
と述べている。
今回の研究では、3,800人強の膝または股関節の関節炎患者を対象とした10件の無作為化臨床試験の結果を分析。
いずれの試験もサプリメント使用者群と非使用の対照群を比較したものであり、
グルコサミン、コンドロイチンのいずれかまたは両方を使用する患者の疼痛レベルの変化をプラセボ(偽薬)との比較や互いの比較により検討したものであった。
全データの検討の結果、コンドロイチンおよびグルコサミンには、
関節痛または関節腔狭小化に臨床的に意義のある効果はないことが判明した。
ただし、
もし患者がすでにこのようなサプリメントを使用しており、
実際に効果を感じている場合には(疾患の自然経過やプラセボ効果によるものである可能性
が高いが)、
有害であるとのエビデンスはないことから、
積極的に使用を止める理由はないと述べている。
米マイアミ大学ミラー医学部のAndrew Scherman博士も、
このようなサプリメントが役立っていると報告している患者がいることを認めており、
使用しても(費用がかかる以外に)害はないだろうとする一方で、
サプリメントの製造元による表示内容については、
大規模研究でその有効性が認められない限り、見直して精査する必要がある
と指摘している。
「現時点では有効性を認める研究は存在しない」と同氏は述べている。
***
まとめると
グルコサミン・コンドロイチンが関節痛に有効だという証拠はない。
金がある人は止めなくてもかまわない(金を失うだけで害はない)だろう。
ただし製造業者は大規模研究をおこなうべきであり
そうでない限り効能効果についての表示内容を改めるべきであろう。
(効果があるかのような宣伝は止めるべきである)
ということになります。
通販テレビ番組やテレビCM、新聞の全面広告で盛んに宣伝し販売しています。
これだけの宣伝を打てる、ということは
「もうかる商品」ということです。
適正価格はもっとずっと安い、ということなのかもしれないですね。
いや、そもそも購入する必要がない商品だ、と言えるでしょう。
弥山山頂展望台から。夕日が沈むところ。
ロープウェー下り最終便が17:30。
それを過ぎても山頂付近に残っている観光客がいましたが
急いで下山しないと ほどなく日没です。
真っ暗な山道は非常に危険。
宮島には、マムシもいるのです。
早く下山するよう伝えましたが、無事に下山できたのでしょうか・・・。
★インフルエンザ情報
廿日市市の津田保育園では1~4歳の11人、友和保育園では1歳1人の新型インフルエンザ感染が確認された。
中国新聞10月16日
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An201010160159.html
子どもは過去のインフルエンザの抗体を持っていないので
感染もしやすいし、重症化もしやすいです。
早めにワクチンを受けておきましょう。
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