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スピリチュアルペイン と グリーフケア

2016年04月5日  

昨日は雨と風。
桜は散るのかな、と思いながら訪問診療に市内を走っていました。
だいぶ散って、ピンクのじゅうたん状態の木もありますが
まだまだ満開状態を維持している木もありました。
今日明日も桜は楽しめそうですね。

気象庁の黄砂情報では
黄砂の大群が来そうです。
4月8日には広島にも来襲しそうです、
呼吸器疾患のある方は黄砂情報に注意お願いします。
当ブログの右欄にて リンクはってあります。

今日は野村投手ですね、応援しましょう!



さて、
日曜ですが、
当院が担当させていただき、亡くなられた患者さん・御家族に御連絡し
広島別院にて合同追悼法要・偲ぶ会を開催しました。
現在の「緩和ケア」、というのは
欧米に留学された偉大な先輩達が
日本に持ち込んだ考え方です。
患者の苦痛・苦悩を理解するために、「4つの痛み」という考え方が述べられますが
そのなかの1つに「スピリチュアルペイン」と呼ばれるものがあります。

「スピリチュアルペイン」って、いったい何だ?
ということになるわけですが、
英語をそのままカタカナ表記にして教科書に書かれています。
これが よい日本語になりません。
キリスト教を背景にしている方たちには それで良いのでしょうが、
仏教文化を背景にしている私たちには、心にストンと来ない考え方なのですね。
日本人に合ったスピリチュアルペイン、
私たち広島の人間に合ったスピリチュアルペインというのが きっとあるはずだ。
私たちに合った緩和ケアのやり方があるはずだ。
そのために、私たちは、どうすればよいのか?
私たちも含め、今でも試行錯誤が続いています。
私たちも、確固たる答えは持っておりません。

私たちの関わり方は、よかったのかどうか。
ちゃんと寄り添い、支えることが出来たのかどうか。
患者さん、御家族の 当時や現在の思いを 聞かせていただく。
そこから始めるしかありません。
そのため、合同追悼法要・偲ぶ会という場を持たせていただいたわけです。


また、
亡くなられたら それで終わり、ではありません。
大切な人が亡くなられた悲しみ、さみしさ は、ずっと続くものです。
私たちは、亡くなられた後も 心を残しております。
「グリーフケア」と呼ばれる部分で
今では そこまで含めて緩和ケアとされています。
私たちは忘れていませんよ、ここにいますよ、というメッセージをお伝えしています。


新たに「在宅医療」、「在宅緩和ケア」をはじめる段階の方がおられます。
家で支えるなんて、私たちに出来るのだろうか?

非常に不安に思われています。
こういう時に
実際に在宅での介護、看取りを経験された方が
御自分の経験をお話ししていただく機会があれば
不安が減り、在宅介護に踏み出す勇気が出るかもしれません。
こういう形で みなさんの力をお借りすることは出来ないかな、と
思ったりしております。
ぜひ みなさんの御協力をよろしくお願いいたします。


たかの橋 ポワブリエール
さくらプリン

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