停電したら困ること
良い天気ですね。
ぜひ投票のあと花見にお出かけください。
昨日、平和公園では多くの人が花見をしていました。
個人的には平和公園内は祈りの場にしてほしいので
平和公園での花見宴会は賛成しがたい、違和感あり・・・なんですが、
これだけの人出があるので私の意見は少数派なのでしょうね。
平和を実感する行為が花見であるならば、それもよし、か・・・。
さて
計画停電について考えたこと。
停電したら、いろいろな分野で困ってしまいますね。
医療機関も電子カルテなどが動かないと困ります。
当院では、無停電装置もありますし
ノートパソコンと充電式プリンターはすぐでも稼働できるようにしてあるので
数時間の停電なら大丈夫なんですが、
数日単位の停電だと持ちません。
震災がおちついた秋頃に、非常用発電機を装備しようと思っています。
今は被災地が必要としているでしょうから、今は買いません。
まあ、
医療機関が短時間の停電、計画的な輪番停電があっても
問題はそう大きくはありません。
問題が大きいのは、研究機関です。
私は大学院時代に、
あるモノクローナル抗体を用いて研究をしていました。
自分の研究(博士論文)が一区切りついたので
さらに発展的な研究目的で、新規のモノクローナル抗体の作成に
とりかかっていました。
マウスの細胞融合し、培養して増殖させ、増殖させ。
有用と思われる細胞を選別して、また増殖させる作業です。
細胞を培養するのには、かなり微妙な条件設定が必要となります。
培養器の温度、二酸化炭素濃度など。
停電になると、すぐに細胞培養器の中の条件が狂い始めます。
こうなると数時間で全滅です。
台風19号でしたでしょうか、広島で大停電。
スクリーニング中の培養細胞は全滅しました。
その研究はそこですべてチャラ。白紙です。
これで私は研究生活にきっぱりピリオドをうちました、何の未練もなく。
3時間くらいの停電、なんてことないと思われるかもしれませんが
研究によってはとりかえしのつかない状況になるのです。
♪ 若手研究者殺すにゃ刃物は要らぬ、
♪ 停電の3時間もあればよい、
ってか。
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