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同じお題で書きましょう「実は私・・」

2016年04月3日  

昨日はいい天気でしたね。
川土手の桜、日赤血液センター玄関の桜、吉島公園の桜など満開です。
花見、カープに行けた人は良かったことでしょう。
当方は
土曜日午後といえども 毎週 往診・訪問診療があります。
土曜午後しか御家族の都合がつかない場合もあるのですね。
それと
隔週で土曜午後に施設の訪問診療もおこなっています。
昨日は、入所者の診察のかたがた、
テレビのある場所では横目で戦況をチラチラ見て、
おおエルドレッド、ついに1発出たな、とか。
診療所に帰ってから、臨時処方やカルテの整理をしながら
ラジオで野球中継を聞くのですが
ラジオをつけると、ちょうど黒田投手の最終回登板の場面。
ウルウルっときてしまいました。
完封とは、素晴らしいですね!
元気が出ます。
黒田投手に帰ってきてもらって、本当に良かった。
今日は福井投手です、応援しましょう!



「同じお題で書きましょう」
「実は私・・」

緩和ケア薬剤師です。
このお題、二本書けそうです。
☆実は私・・・
薬剤師として珍しい部類の仕事をしています。
厚生労働省の平成26年統計によれば
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/14/dl/kekka_3.pdf
薬剤師は288,151 人
うち女性は175,657 人(総数の61%)
また、診療所で働く薬剤師は5,899 人
わずか、総数の2%です。
この中には調剤に従事する人も含まれています。
  そもそも分類は
   診療所で調剤・病棟業務に従事する者
    診療所でその他(治験、検査等)の業務に 従事する者
となっております。

調剤には従事せず、
「診察で処方設計に関与」するだとか、
「訪問診療に同行して医師を助ける」だとか、
現在私のやっている仕事が
「薬剤師が目標とする仕事」であるのにもかかわらず、
統計調査のたびにがっかりしています。
「実は私、薬剤師として最先端の仕事をしています」
ということになる、
のではないかと思います。




***
緩和ケア医です。
「薬剤師として最先端の仕事」という部分について、解説を追加しておきます。
診療所に薬剤師がいる場合には
院内調剤に従事していることがほとんどです。
院内調剤の診療所でも、薬剤師の配置は義務ではありませんで
薬剤師のいない診療所がほとんどです。
まして院外処方の診療所内に薬剤師がいる、という話は 聞いたことがありません。

医師の往診・訪問診療には
医師が一人でいく診療所も多いです。
誰か一緒に行く場合には、看護師同行のことがほとんどです。
薬剤師が同行する、というのは 他では聞いたことがありません。
おそらく日本でも当院だけではないかと思います。

看護師同行と薬剤師同行と、どっちがどうなのか?
それは患者の状態次第です。
じょくそう処置や点滴が必要なケースでは看護師同行のほうがよいでしょう。
しかし、多くの場合においては
内服薬管理のほうが はるかに重要なケースが多い。
適切な処方設計は、実際の現場をみないと出来ないんですよ。
処方箋が薬局に渡り、訪問薬局から薬剤師が薬を持って御自宅に行きますが
それは「処方箋が出た後」になります。
薬剤師同行で現場を見て聞いて、処方を考え、処方箋を出す前に 薬剤師の知識と経験を投入することが出来る。
ということが 
訪問薬局からの訪問薬剤師とは大きく異なる仕事内容です。

看護師同行よりも薬剤師同行のほうが患者さんへのメリットが大きい。
私は広島市薬剤師会で そう講演させてもらったことがあります。
しかし、先進的すぎて 診療報酬には薬剤師同行については反映されておりません。
現時点では往診・訪問診療への薬剤師同行、処方設計というのは報酬のつかない行動です。
報酬はつかないが、患者のためになることだから やる。
必要なことだと思うから やる。
時代はまだ私たちに追いついてきていません。
***



今週の花

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