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呼吸器疾患と漢方薬

2023年02月24日  

【お知らせ】
都合により3月4日(土)は 休診とさせていただきます。
御迷惑をおかけし申し訳ございませんが、どうぞ御了承ください。

 

昨日は 朝、在宅のお看取りがありました。
朝食前の時間です。
そのあと帰ってカルテ整理をして。
それからの朝食準備はやめにして、ブラジルにモーニングを食べに行きました。
ブラジル、若いお客さんが多く、行列でした。いいことですね。
時間に余裕のある時に 行きましょう。
そのあと、予定していた訪問診療に回りまして 終了は17時でした。
いつもと変わらない業務量でしたねえ。

 

22日は 広島市内科医会 学術講演会に参加してきました。
WEBではなく、会場参加してきました。
講演:COPD患者のフレイルに対する漢方薬の臨床応用と考察
講師:昭和大学病院長 相良博典 教授
要点
COPD(肺気腫)は 死因の上位を占める疾患である。
日本人男性であれば7-10位あたり。
診断されてから死亡までの期間が短いという現状がある。
健康寿命が 短く、場合によっては20年くらい 短い。
その原因については
1:診断されるのが遅い。 → 運動時の息切れがあれば 受診しましょう!
2:フレイル(虚弱、というイメージ)に陥ることが多く、そこから回復が難しい。
フレイルからサルコペニアに進行すれば 回復は期待できなくなる。

COPDでは、肺が拡張している。
呼吸というのは 肺が縮小したり拡張したりを繰り返して おこなわれる。
それには周辺の呼吸筋が使用される。
通常人の呼吸運動は50カロリーくらいなのに比して、COPDでは500カロリーくらい必要である。
また、食べると腹が張るため 呼吸運動が制限されてしまう。
このため COPD患者では たくさん食べられず食事カロリーの摂取が減り、消費カロリーは増えているため フレイルに陥っていく。
フレイルの評価には基本チェックリストを用いる。
サルコペニアに陥っているかどうかは、クレアチニン・シスタチンC の比を用いればよい。

COPD患者では、とにかく食べてカロリー摂取することが必要である。
食欲を出すため、など COPDに人参養栄湯は有効であった。
人参養栄湯の成分である陳皮が 食欲を増進するグレリンの分泌向上に働いていると考えられる。
***

COPD患者は 体重が減っていきますが、体重が減れば生命維持が出来なくなりますし、
とにかく 苦しいのです。
動くと苦しい。
栄養と運動(呼吸リハビリ)が重要であり、 「呼吸器疾患の末期の緩和ケア」の対象となる疾患であります。
そういう意味においても 私どもが しっかり指導・対応できるよう 研鑽につとめてまいります。

 

JA芸南 「ふれあい市」で購入。
酒保開け
東京にある ひろしまブランドショップTAUへも出品したことがあるようです。
https://www.active-hiroshima.jp/wp/wp-content/uploads/2022/11/32832b551f55da413be90f9b6c2a6fce.pdf

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国際シンポジウム 「復興から成長へ:持続可能な開発のための複合的都市危機への対応」
開催日:2023年3月15日(水)
主催:世界銀行、広島市
https://www.worldbank.org/ja/events/2023/03/15/international-symposium-from-recovery-to-growth

概要
基調講演では、ウクライナの政府関係者が、ウクライナにおける喫緊の都市課題と復興に向けた取り組みについて話します。続いて、松井一實広島市長のナビゲーションにより、映像と音楽で戦後の広島の歩みを振り返ります。パネル・ディスカッションでは、各国の都市代表者が、それぞれの都市における複合的危機とその解決に向けた取組みについて話します。

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