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在宅医療支援ツールと費用

2014年07月30日  

広島市中区は、今朝もかすんでいます。
PM2.5「やや多い」 状況です。
なかなかすっきりしませんね。
今日も暑そうです。
水分摂取を心掛けましょう。
呼吸器疾患をお持ちの方はPM2.5情報にも引き続きご注意ください。


カープ、昨夜は走塁死が多かったですね。
ラジオ聞くことはほとんど出来ませんでしたが
そのわずかな時間で3回、盗塁死がありました。
なんでその場面で走る? という場面もありました。
アナウンサーも解説者も???という盗塁死。
相手の意表をつく、というのが盗塁成功のカギですから
まあ積極性はいいのですが、
エンドランをからませる、とか工夫も欲しいですね。


で、
昨夜は今週の研修会シリーズ2日目。
ひろしま医療情報ネットワーク「HMネット」
在宅医療支援ツールに関する説明会 
に 出席してきました。

現在、広島県内20病院と、HMネットに参加した医療機関の間では
医療情報のやりとりが出来るようになっています。
病院で実施した画像検査、血液検査などのデータを
診療所のパソコンで読めるようになっているのです。
クリニックの診察室で、こうしたデータを見ながら
患者さんと相談・説明できるので、便利です。

で、
現在、
患者さんについての情報をこのネット上に置いて
医療、介護、福祉の各事業者で多職種情報共有、
という方向での整備がすすんでいるとのことです。
まあ、
アクセス権を病院・診療所以外にも広げさえすれば
即座に可能なことではあります。
誰でも考える利用法で、
いずれはその方向ですすみます。
ただし、昨夜の説明によると
病院の電子カルテ情報へのアクセス権を広げる、
というものではなく、
新規に「掲示板」に相当するシステムとして立ち上げる、とのことでした。

昨日の説明会では
その多職種連携利用についての費用概算も説明されました。
参加を希望する訪問看護事業者、薬局、介護事業者などに
費用が発生します。
初期費用で10万円弱、
月々に必要な維持費が月1万円弱、です。
年間10万円程度。高いですね!

HMネットとは別に、
現在、「広島県の在宅医療推進拠点事業」がおこなわれており
各地の医師会(等)が事業体に指定されて
こうしたICT利用の多職種情報連携システムの構築がすすんでいます。
たとえば
広島市東区(医師会)ではカナミック、
東広島市医師会、広島市中区(医師会)ではエイルが導入されています。
新規開発ではなく既存の会社のシステムを利用していくわけですが
カナミックやエイルでは原則的には医療機関以外には費用は発生しません。
患者を登録する機関(この場合には医師会)に初期費用と維持費用が必要ですが、
訪問看護、薬局、介護事業者などには
ほとんど費用負担はないのです。
(カナミックの詳細は正確には知りませんが、
少なくともエイルでは 医療機関以外の事業所に費用は発生しません。
必要なのは通信費のみです。)

ICT多職種連携が成功するためには
できるだけ多くの事業者に参加していただくことが必要です。
参加登録事業者が少ない連携システムでは目的を達成できません。
すでに参加費0円のシステムの導入・活用が各地ですすんでいるのに
初期費用、および年間10万円もの維持費用が必要という価格設定では
HMネットに参加する訪問看護ステーション、薬局、介護事業者は
見込めないのではないだろうか?
こうした事業者の負担を軽くする、ゼロ円にする、
ということが必要なのではないか?

その趣旨のことを会場で質問してみたのですが
納得できる回答はありませんでした。

HMネットによる多職種情報共有システムへの参加は
しばらく見合わせにして
今後の状況を確認したほうがいいように思いました。
各事業者のみなさん、2年間くらい待てば
きっと初期費用や維持費はダンピングされます。
もしくは、普及しないまま このシステムはお流れになる可能性もあると思います。
無理して早くから参加せず様子見でいいと思いますよ。



芋けんぴ や 芋チップ
おいしいです。

P1070900.JPG

★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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