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在宅酸素と震災

2016年04月25日  

明日朝まで黄砂予報となっています。
外出される時には御用心ください。

カープ、打てませんでしたね。
新井選手の2000本安打はヤクルト戦で達成でしょうが
ズムスタでなくても仕方ないですね。
1日でも早く達成してもらったほうがいいと思います。

昨夜は広島市医師会 千田町夜間急病センターで勤務でした。
患者数は少ないですが、発熱の方などが受診されています。
1名の方で、インフルエンザA型が陽性でした。
まだまだインフルエンザは終わっていません。
手洗い咳エチケット、よろしくお願い申し上げます。


さて、
4月の診療報酬改定(医療費改定)で
在宅酸素、在宅人工呼吸も改定になっています。
改定となったため、各社とも契約書を作り直しているところです。

入院し、酸素吸入をした経験のある方もあるでしょう。
つねに酸素吸入が必要な患者さんもいます。
酸素が必要な人が全員入院しているわけではなく、
在宅酸素という制度を使って、家で、あるいは施設で 生活が出来ます。
そこに災害があれば、どうなるか?

停電になると、酸素濃縮器は止まってしまいます。
バッテリー内蔵型もありますが、数時間程度のものです。
非常用酸素ボンベを用意してあったとしても
ボンベでは数時間しか持たないことが多いです。
停電し、復旧の見込みが不明な時は
出来るだけ早く受け入れ可能な病院に向かうか、
ボンベなどを一刻も早く患者の元に届けることが必要です。
時間との勝負になります。

緊急で被災地に届けるためには
被災していないエリアから人員・物資を派遣しなければいけません。
すべての在宅酸素の会社に、それが出来るわけではありません。
それが可能なのは
全国に支店を持ち、
これまでにも災害派遣の経験を積んできた会社だけです。

在宅酸素は、患者さん一人ひとりについて
医療機関が在宅酸素会社と契約を結ぶことになります。
(酸素量などの指示書を医師が発行します)
契約費用は会社ごとに違うので、
経費の安い会社と契約したほうが、医療機関の利益は多くなる。

どこの在宅酸素会社と契約するか、は
医療機関の経営状態や、経営方針にも よるでしょう。
経営状況が悪ければ
安ければ安いほどよい、
安い会社と契約するほかに選択肢はない、ということもあるでしょう。

私としては
「どこの在宅酸素会社と契約しても同じ」ではないと思っています。
安ければよい、とも思っていません。
日常の契約価格は少し高くても
「いざ緊急時に頼りになる会社」を育成しておくことが
在宅患者さんのために必要なことなのだと思っているのです。

災害の第一報がはいると
被災の全貌がまだ明らかにならないうちに緊急で支援部隊を派遣する。
そういう在宅酸素の会社があるのです。
そういう会社や 社員の皆さんに 敬意を持っております。
私たち医療機関は、そういう会社を支援する(契約する)ということを通じて
普段から「いざという時の被災地支援」に配慮することは出来るのだと思っています。


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三宮から阪神電鉄で甲子園球場に向かう前に立ち寄るとよいです

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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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