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広島で 関節リウマチの受診はどこがよいか

2023年02月10日  

昨日は暖かかったですね。
往診・訪問診療のさいに、 ベストを脱いで回れるくらいでした。
本日は雨で 寒い予報です。
用心しましょう。

 

さて、昨日は 小山クリニック リウマチ科・内科 小山院長と 久しぶりに飲みました。
https://fdoc.jp/clinic/detail/index/id/107661/
研修医の同期生ですので、ほぼ40年のつきあいになります。
よく学び、よく遊んだ仲間ですが、それでも「知らなかった 当時の話」が出てくる、というのは
不思議ですねー。

 

結論から先に申し上げておきましょう。
関節リウマチでクリニックを受診するならば小山クリニックがおすすめです。
精密検査が必要な段階であれば 広島大学病院リウマチ科があります。
ただ、いずれも吉島圏域からは遠いですので、
吉島圏域の患者さんには 県立広島病院 リウマチ科を紹介しています。
通院が便利かどうかの状況によりますが、広島市民病院のリウマチ科も よいです。
この4つなら 間違いないです。

 

リウマチ診療には 時間がかかりますので、予約が基本です。
かかりつけ医にお願いして紹介してもらい 予約をとっての受診が よいと思います。
このたび 広島大学リウマチ科の教授が 新任になったそうですが、
研究はもとより臨床も出来る教授だ、ということですので
「リウマチ系の疾患・膠原病で困ったら広島大学紹介」で よいと思います。

リウマチ診療に時間がかかる、とは どういうことか、というと。
リウマチは全身病ではありますが、やはり「関節の炎症」というのが 基本にあります。
関節の所見を あまさず診察し、評価しなければ いけません。
全ての関節を診るには時間がかかる、というわけです。

関節を触らない「リウマチ科」医師が いるらしいですが、
それは ニセモノと言い切って よいと思います。
関節を診ない医師には かからないこと。

 

もうひとつは、 聴診器で胸の音を聴いてくれているか、ということ。
リウマチそのものでも 肺病変はおこります(リウマチ肺)。
リウマチ治療薬の副作用でも 肺病変(薬剤性間質性肺炎)は生じます。
あるいは 肺結核や 日和見感染も おこします(とくに免疫抑制剤、生物学的製剤にて)。
肺病変を評価する、というのは リウマチ診療の基本線なのです。
ですから
聴診器で肺の音を聴かない「リウマチ医」は これもニセモノと言い切ってよいでしょう。
聴診器で胸の音を聴かない医師には かからないこと。

関節を診て、聴診器で背部の音まで聴診する、となると 患者一人当たり 診療時間がかかる、ということなんです。

 

リウマチ医の見分け方の一つに 「リウマチ学会専門医」かどうか、ということも 挙げられます。
専門医になるためには 「教育病院」で 所定の研修を受けることが必要です。

広島大学病院は 当然 「リウマチ学会教育病院」に指定されておりますが、
その申請書を書いてリウマチ学会に提出したのは ほかならぬ私なんです。
私が大学院生であったころ、広島大学には 内科系のリウマチ医は いませんでした。
で、私がリウマチ学会の専門医資格をとり、
その当時 広大病院整形外科におられた村上先生も専門医でしたので、併せて専門医が2名。
これで 広島大学病院が 「リウマチ学会教育病院」の指定を受けることが出来た、というわけです。
そこから 教育病院指定が途切れずに続いている、というのは すばらしいことです。
むかしむかし、のお話ですねえ・・・。

 

私が大学院にいた同じ時期に、小山先生は医局員として 診療・研究をおこなっておりました。
同じ時に博士号を取得し、
その後 小山先生はリウマチ専門病院にて研鑽を積み、
白島にリウマチクリニックを開業されました。
広島市内のリウマチ医 トップランナーなんですよ。
いまでもリウマチの勉強会を組織し 学び続けておられます、なかなか出来ることではありません、すばらしいことです。
このたび、広島大学リウマチ科教授の 就任披露パーティーで あいさつ役をすることになったそうですが、
それだけの実績がある、誰もが認める先生なんですよ。

 

DINING六望さんに、また行きました。
「裏を返す」のが 必要なマナーだと思っておりますので。
まずまずの入りで、なによりでした。
カウンターで飲み、食べ、しゃべるのは 楽しいですね!

かわはぎ薄造り、つきだし、刺身盛り合わせ

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“広島で 関節リウマチの受診はどこがよいか” への2件のフィードバック

  1. 六望智子 より:

    早々に裏を返していただきありがとうございます^^
    プレミアム券のご利用で行き帰り分くらいはツッペになりましたかネ?
    (つっぺ、ってよく使うんですけど広島弁らしいです)
    わざわざ小山先生にもお声かけくださりありがとうございます。
    よい時間をお過ごしいただけたなら何よりです。
    ごていねいにご紹介くださいまして本当にありがとうございます。
    またお目にかかれるのを楽しみにしております(_ _)

    (実は10年以内に小山クリニック受診したことがあります。関節痛。リウマチは見つかりませんでしたが「リウマチならば、ここ!」と、口コミを耳にして行かせてもらったのを覚えています。)またそのうちにご一緒にどうぞ^^

    • origuchi より:

      六望智子さま
      コメントありがとうございます。
      おいしい料理、おいしいお酒、はずむ会話、という 楽しい時間を ありがとうございました。
      小山先生は久しぶりだったようですね。
      またよろしくお願いいたします。

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