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東日本大震災「大川小検証委」最終報告

2014年01月21日  

寒いですね。
PM2.5も「多い」になっていて
昨日から調子悪い人も多いようです。
寒い時期など、数日間外に出ず籠城できるだけの
水・食糧のストックをしておきましょう。
新型インフルエンザの流行にそなえて
2週間分の備蓄をおすすめしています。

さて、
大川小学校の件について最終報告書案が出たそうです。

東日本大震災「大川小検証委」最終報告書案 避難先決定の理由「不明」
産経新聞 1月20日(月)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140120-00000097-san-soci
東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が死亡、行方不明になった宮城県石巻市立大川小学校の被災状況について、第三者検証委員会は19日、教職員の危機意識の薄さや、学校や市教育委員会などの防災体制の不備があった上、河川に近い場所を避難先に選んだことが最大の要因とする最終報告書案を発表した。どのように避難先を決めたかなどについては、避難決定に関わった教職員が全員死亡し、明らかにできなかったとした。
***一部引用

ふつうは学校が「避難所」に指定されていますので
そこから避難する、という発想は
なかなか持ちえなかったものと思います。
それは仕方なかったことです。

保護者にとって、
どうしてうちの子は死んだのか、
ほかの学校ではほぼ全員助かった所もあるというのに・・・、
という思いはあるでしょうが、
責任追及、賠償請求がみえみえの状態では
深い部分の回答は出てきません。

くわしく調べれば調べるほど
「そこは当人が死亡しているので不明です」、
という箇所が多くなります。
それは当たり前のことなんです。
子どもだけが死んで、教員はみんな生き残った、
というケースではないのですから。
不明という記述が多い報告書というのは
その意味では正直で誠実であり、
細部まで踏み込もうとした結果である可能性が高いと思われます。
誰が調査しようが、わからないものはわからない。

保護者の方の出しているコメントの一部には
リスクマネージメントをわかっていないと思われる発言がみられます。
まあ、心情的には仕方のないことですが。
でも、
その保護者が強く非難の声を上げれば上げるほど
次の震災に生かせる教訓は出てこなくなるのです。
けれども、声を上げている御本人にはそんなことは見えていないでしょうね。

津波てんでんこ。
地震については、これしかありません。
問題は、一人で逃げるかどうか。
南海地震では、広島市など津波で浸水が想定されています。
寝たきり高齢者などでは、浸水で水死する人が出るのです。
地震でケガすれば、自力では逃げられなくなる人が出るのです。
津波てんでんこ、ではあるのですが、
地震がおこったら向こう三軒両隣に声をかけあって
とにかくみんなですぐ逃げる、という地域力をつけておかなければ
来る大地震をみんなで無事に乗り切ることは出来ません。
土壇場でものを言うのは地域コミュニティの力です。

大川小学校に、地域コミュニティの力はあったのでしょうか。
学校だけに避難の責任がある、と考えるのは違うと思っています。

今週の花
P1050966.JPG
★新型インフルエンザ情報
中国のH7N9ですが、患者数200名を越えており
上海では、医師もH7N9で死亡した、とか。
医師であればタミフルは使用していたと思うのですけど
詳細な情報が欲しいところですね。

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