私はがんで死にたい
スライドの手直しをして、準備は完了。
今回の厚生労働省 在宅医療連携拠点事業
「在宅・施設医療ネットワーク広島」
および
「地域包括ケア」 について知っていただくため
できるだけ講演のお話は引き受けるようにしています。
講演/教室の御希望がありましたら
どうぞご遠慮なくお問い合わせください。
さて、
私はがんで死にたい、
というタイトルの本が2冊出ています。
アマゾンの情報をお知らせすると、
私は、がんで死にたい―末期医療と尊厳死 [単行本]
大田 満夫 (著) 1998年。
こちらは、15年前。古いですね。中古での入手となるようです。
著者は現在、日本尊厳死協会副理事長・九州支部長。
国立病院機構九州がんセンター名誉院長。
癌治療の専門家です。
私はがんで死にたい―ホスピス医が決めている最期 [単行本]
小野寺 時夫 (著)
こちらは2012年6月に出版されたばかりです。
著者は元がん外科医・現ホスピス医です。
***
がんで亡くなるのは3人に1人。
「がん死」を正面から見つめてみる時代がきた。
穏やかな最期を迎えるには、為すべきことがある…がん治療は受け過ぎず、生涯の締めくくりをし、友人との宴会を増やし、終末期の苦痛緩和を受け、延命治療は断り、「死」を受け入れる。
2,500人以上の末期がん患者を診てきた、元がん外科医・現ホスピス医が想う死に際。
***
今回講演していただいた中村仁一先生(特別養護老人ホーム医師)も
著書の中で、死ぬのはがんに限る、と書かれています。
がん治療に積極的に取り組んできた医師も、
ホスピス・緩和ケアに取り組んでいる医師も、
老人施設で何百人もの看取りをおこなってきた医師も、
みんな共通して
死ぬのはがんに限る、私はがんで死にたい、と述べているのです。
でも、
条件があって、
がん治療は受け過ぎず、延命治療は断り、「死」を受け入れること。
それさえ出来れば、がんで死ぬのは悪い話ではありません。
今では、「緩和ケア」は進歩しており
癌は苦しんで苦しんで死ぬ時代ではなくなっていますよ。
今 私は、小野寺 時夫先生の書かれた
「私はがんで死にたい―ホスピス医が決めている最期」
を読んでいます。
読書中。
死を考える時に
どうしても自分中心に考えてしまいます。
自分中心の考え方だと
ポックリ死にたい、とか
ピンピンコロリ、なんていう死に方が良さそうに思えます。
でも
残された者について考えることも必要だと
小野寺先生は書かれています。
突然つれあいに先立たれた人など
その前夜のささいな口げんかのことが悔やまれて悔やまれて
夜も眠れないほどになってしまう、という例とか、
親に突然先立たれた子供の心の傷は長く癒えない、
という話などが紹介されます。
これに対し、
癌だと死亡するまでに時間があります。
本人もやり残したことは出来ますし、
世話になった人たちへ感謝の思いを伝えることもできます。
自営業の方などは、事業継承や指示などもしておくことができます。
家族も、闘病を支えることができ、
いっしょに、大切な時間を過ごすことができます。
自分たちの出来ることは全部やれた、という満足感も持てるのです。
自分のためにも、
残された家族のためにも、
癌で死ぬのは理想だ。
多くの臨終に立ち会ってきた医師ほど、
私はがんで死にたい、と言っているのです。
私もがんで死にたい、と思います。
でも
きっと心臓死でしょうねえ。
思うようにはならないものですから。
マツダスタジアム お好み揚げ天
暖かくておいしいのだけれども、
私にはちょっと紅ショウガが効きすぎかな。
★インフルエンザ情報
インフルエンザ、滋賀県内で今季初検出
A香港型で、昨年より約1カ月半早く、県は注意を呼びかけているとのことです。
京都新聞 9月27日(木)23時29分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120927-00000024-kyt-l25
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