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腹水の治療

2014年04月26日  

カープ、好調ですね!
昨日も忙しく、テレビが見られなくて。
テレビをつけたら梵のダメ押し2点タイムリーの場面でした。
やはり私は見たり聴いたりしないほうがカープ勝つかも。
これで巨人に首位を明け渡すことはなくなりました。
今日は九里vs大竹です。
大竹には負けたくないですよね。
応援しましょう!今年は優勝だー!!

【業務連絡】
常勤看護師を募集します。
認定看護師、専門看護師の資格を有する方に限ります。
メールでお問い合わせください。

さて、
一昨日は「広島市立舟入市民病院」のオープンカンファレンスに参加しました。
独立行政法人化で、「広島市立舟入市民病院」という名称に変わりました。
診療の内容的には変わらないのですけどね。
で、
新体制になったので
「第1回」オープンカンファレンスということになりました。
3つの演題がありましたが、そのうち1つを御紹介します。

KM-CARTについて 外科 日野 裕史先生
要点
難治性腹水、癌性腹水については
腹水穿刺+利尿剤+アルブミン点滴などが試みられてきました。
腹水が貯まるとしんどく、食欲も低下します。
しかし、
腹水穿刺(腹に針を刺し、腹水を採取し捨てる)だけだと
腹水中のたんぱく質も捨て去ることになってしまいます。
たんぱく質を捨て去ると、体からたんぱく質が失われることになり、
低たんぱくだと、浮腫・腹水は悪化することになります。
ですから
腹水穿刺の効果は限定的(せいぜい数日間)であり、
腹水穿刺を繰り返すほど、一般的には浮腫・腹水・全身衰弱は悪化します。
このため腹水については、腹水穿刺をしないのが基本、とされてきました。
そこで、
腹水のたんぱく質を捨てずに体に戻せばいいではないか、
という発想になることは理解できるでしょう。
腹水を抜き、濃縮してタンパク質を体に戻す。
これがCARTという治療手技です。
しかし、
CARTでは、その原理上、発熱などは避けられず
かえって衰弱を招くことも多かったので普及しませんでした。
これに改良を加えたものがKM-CARTです。
特許パテントがありますので
どこでも適用する、ということは出来ません。
認定された施設のみで可能な手技です。
現在、広島市では、広島市民病院と舟入市民病院のみが可能なのだそうです。
このうち、広島市民病院は大変忙しいため
実際には対応しておらず
実質的には舟入病院のみが対応しているそうです。
現在は月10例ペースで実施しているそうです。

癌による腹水でお悩みの方、
舟入病院でのKM-CART治療は有力な選択肢になりますよ。
ぜひ担当医と御相談ください。
健康保険も適用されます。
癌の在宅緩和ケアを御希望の方は当院に御相談ください。
往診や訪問診療にも対応させていただきます。
最後の最後には自宅での看取りにも対応いたします。

【市民公開講演会のお知らせ】
『昭和生まれ世代の介護と家族』
~あなたは最晩年を誰に支えてもらいますか?
講師:臨床社会学者 春日キスヨ 先生

日時 :平成 26 年 6月 15 日(日) 14 時~16 時(開場 13 :30 )
場所 :広島アステールプラザ 中ホール
入場: 無料 申込先着500名さま
※要事前申し込み、往復はがきで1通3名まで
後援:広島市
申込先:在宅・施設医療ネットワーク広島
事務局 折口内科医院
730-0822広島市中区吉島東1-4-16
参加者全員の氏名
代表者の連絡先電話番号をご記入ください。
返信面には 宛先をご記入ください。
インターネットでの申込:
近日中に在宅・施設医療ネットワーク広島の
講演会情報としてアップします。
そちらから申込できるようにいたします。
http://zaitaku.origuchi-naika.jp/
***
ぜひご参加ください。
春日先生は現在 中国新聞 金曜日に
「夕映えのとき」連載中です。
家族介護の事例について、とても経験豊富な先生です。
会場では希望者には認知症スクリーニングテスト機を体験していただく予定です。

最近食べたもの
加賀玉うさぎ
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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