薬が入手できなくなってきた・・・医療崩壊
昨日は 広島市医師会 夜間急病センターで勤務でした。
連日 電話がジャンジャンかかり、予約枠は すぐに 埋まるそうです。
昨日も 大忙しの状況でした。
夜間急病センターでは 新型コロナPCR検査をおこないます。
結果判明は翌日の16時以降です。
最近の陽性率は ほぼ5割程度らしいです。
インフルエンザの検査は 出来ません、やっていません。
気が付いたことがいくつか。
・家族内感染が多いです。
家族で発熱し受診される方も多いです。夫婦とか、親子とか。
子どもが新型コロナ陽性になり、その翌日に夫婦が発熱、とか。(ほぼコロナで間違いない)
家族5人のうち3名がコロナと診断されており、私も今日 熱が出た、とか。(ほぼコロナで間違いない)
家族感染は 仕方ないですねえ・・・。
とくに 小さい子供さんが熱を出したら、お世話をしないわけには いきませんのでねえ・・・。
・症状は 熱は当然 多いとして(ほぼ全員)、
ほかには ノドの痛み(7割)、咳(6割)、鼻水(3割)、が多いようです。
ノドの痛み、という方のうち 2割ほどは 抗生物質が効きそうな所見でした。
つまり、コロナとは考えにくい所見でありました。
下痢、という人もいて、感染性胃腸炎の可能性もありそうですが、検査は出来ません。
・インフルエンザも それなりに 流行しているようです。
患者さんのほうから「インフルエンザ」という言葉が出たケースが1割。
子どもが昨日 インフルエンザと診断された、という方の受診もありました。
が、
夜間急病センターでは インフルエンザ検査は やっておりません。
開業医では インフルとコロナの同時検査キットを使用しているところも けっこうあります。
昼間に 開業医を受診されたほうが いいんじゃないでしょうかねえ・・・。
(電話して インフル検査も受けられるかどうか 確認して、予約して受診してください)
医療崩壊について。
薬が 入手できなくなってきています。
解熱剤は やはり入手が かなり制限されています。
夜間急病センターでは 解熱剤は 5回分までしか 処方できません。
咳止めも 入手できなくなってきています。
アストミン(R)、アスベリン(R)など 問屋・薬局の在庫がなくなりつつあります。
リン酸コデインは もう入手できません。処方できません。
咳を狙った漢方薬も もう入荷見込みがないそうです。処方できません。
「咳止めの薬はない、咳はがまんして下さいね」、という事態は 目前です。
肺癌、あるいは 癌の肺転移の方に対して
咳止めの処方が難しくなっている、というのは 非常に困る事態です。
「咳に対して ただちにモルヒネ」、という選択しか できないケースが 生じてきています。
がん治療、がん緩和ケアにとって 非常に困った状況になってきています。
がん医療、がん緩和ケアも 崩壊一歩手前の状況になってきています。
国民の生活を守る、というのが 国防です。
「基本的な薬剤は 自国で生産する、欠品させない」、というのが 国防です。
その体制づくりに 補助金を出すのが 必要なのではないでしょうか。
薬価を見直すことが 必要なのではないでしょうか。
(薬価を下げすぎて ペイしないものですから 国内製造から撤退し、輸入するしかなくなった薬が いくつもあります)
外国製のミサイルに 大金を出している場合ではない、と 医療の現場では 思います。
年末年始に いただいた日本酒。
黒松 白鹿。吟醸、大吟醸、純米 の 3本セット。
灘五郷です。
灘五郷は、神戸市・西宮市の沿岸部に栄えた、
室町、江戸時代から受け継がれる「日本一の酒どころ」です
灘五郷で、日本酒の生産量の約25%を出荷しています。
そのなかで、灘五郷の酒蔵も それぞれ懸命にがんばっています。
大手の酒蔵も こんなにいい酒を出しているのか、という驚き。
昔 飲んだことがある 大手銘柄の酒のイメージは 捨て去ったほうがよいです。
先入観を排し、それぞれの酒を 楽しみましょう!
春日キスヨ先生の11月27日講演会の録画を ユーチューブにアップしました。
折口医院ホームページ → お知らせ の順にすすんで下さい。
https://wahei.or.jp/
なお、
期間限定公開です。1月24日までの公開です。
視聴はかまいませんが、
無断でのダウンロード、あるいはDVD等での配布は禁止いたします。
自分ではユーチューブなど見れないわあ・・・、という方は
若い人(家族・親戚や、隣人・知人、地域包括支援センターの人など)を ふんづかまえて
「見れるようにして!」、 「見せて!」 と 言ってみましょう。
【業務連絡】医師募集。内科・外科・総合診療科・緩和ケア科に限りません。
新型コロナ対応をきっかけに
「医療の在り方」、「医療の目指すべきもの」について
考えを深めた方・考えを改めた方も多いと思います。
もし
「今は東京や大阪(等)で働いているが、地元広島に帰って働きたい」
とか
「病院勤務医よりも もっと患者に寄り添いたい」
「今の病院の勤務形態では 体を壊してしまうのではないか」
「これだけ命を張って働いているのに、むくわれないというのは、病院というのはおかしいのではないか」
など考えはじめた医師の方は どうぞ当院に御連絡ください。
「給料よりも 生きがい・働きがい」を求めている方、よろしくお願いいたします。
(「給料優先」という方は、イナカの病院なら「過疎地手当」が上乗せされますし、
医師求人サイトで探されると「高給優遇」のところは見つかると思います。
ただし、高給優遇で求人するということは、キツい職場、あるいは やりがいは少ない職場だ(やり手がいない)という覚悟は必要です。)
広島はコンパクトな街で、衣食住、そして働くにも子育てにも いい所だと太鼓判押せますよ。
当ブログを御覧になり、院長の理念に賛同された方、どうぞ御連絡よろしくお願い申し上げます。
在宅診療は楽しいですし、在宅緩和ケアは やりがいありますよ!
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