血液検査データにだまされてはいけません
昨日は、風が強かったですね。
桜もかなり散って、桜のじゅうたんになっていました。
もうほとんど花が残っていない桜もあります。
今朝は寒いですね、
ひさびさに 吐く息が白かったです。
花見をされる方は、寒さ対策を。
それと、いい木がみつかりますように。
カープは調子いいですね。
サヨナラアーチが続くとは。
日替わりでヒーローが出るときは、優勝できますよ!
でも、延長でなくスッキリ勝ってほしいものです。
ぜいたくかなー。
さて、
何を今頃言ってるの?という記事です。
健診基準値、厳しすぎる…健康な人でも上限超え
yomiuri online 2014年04月04日 22時22分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140404-OYT1T50166.html?from=yartcl_blist
日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は4日、極めて健康な人でも性別や年齢によって健診の検査結果は大きな幅があり、同学会が定め、実際に使われている基準値は厳しすぎるとの研究結果をまとめた。
***冒頭を引用
基準値、というのは
統計学をもとに人為的に決めたものです。
正規分布すると考えられる場合については
「平均値 ± 標準偏差の2倍」 に基準線(カットオフ値といいます)を置いて
その範囲内が正常範囲とされます。
基準線の決め方は、他にもいろいろあります。
つまり、これはあくまで統計学的な値であり、
この範囲をはずれていても健康な場合もあるし、
この範囲内にあっても病気のこともあります。
正常と異常をきちっと区別できる検査項目や基準値というのは存在しないのです。
カットオフ値を超えたときに病気である率、
カットオフ値内での健常である率。
これらは、正しく診断された率ということになります。
逆に
カットオフ値を超えても健常だった率(偽陽性)、
カットオフ値内であっても異常であった率(偽陰性)、
というのもあります。
こういった数値でもって
カットオフ値の妥当性は検討されます。
つまり、ですね
基準値が妥当かどうか、というのは
常に検証が続けられている分野なのです。
ですから
「健常なのに基準値越え」って、
フツーにありえる事なんですよ。
いちいちニュースにするべき事ではないのです。
今回の記事は
人間ドック学会が
「基準値が妥当かどうか、検証作業をしています」、
というニュースですので、
学会は健全に活動している、という なにも珍しさのないニュースなのです。
読売新聞の記事の意図が、私にはよくわからない、
そういうニュースです。
健診などで
ほんのちょっと基準値を超えている、ということで
右往左往することはありません。
たとえば
悪玉コレステロールが 140 という基準値だとして
採血結果が141で高値マークがついていた、といって
悲観する必要はありません。
食事と運動、禁煙に取り組んで3か月後に再検査、で充分です。
もちろん、
大きく基準値からはずれた場合には、
きちんと対処すべきです。
悪玉コレステロールが180とかで基準値を大きく超えていれば
なにがしかの対応/改善策を図るべきでしょう。
食事療法、運動療法、禁煙治療、薬物療法をおこないましょう、
ということになります。
このくらいの数値で
もし何の対策もとらないでおいたなら
将来どんなことが予測されますか?
というのが
一番大きなポイントになります。
これは医師に聞いてみてくださいね。