ブログ

訪問診療の費用はますます複雑に

2016年03月17日 , 

今朝の中区も霞んでいます。
PM2.5、今日は「やや多い」。
3月18日は「多い」、19日には「非常に多い」予報です。
また19日には黄砂も来ます、「やや多い」。
予報には注意しておきましょう。


さて、
昨日は 医療事務担当者勉強会に参加してきました。
4月から医療費(診療報酬)が改定されます。
どこが、どう変わるのか、知っておかないと困りますよね。
病院の医事担当はもちろん、
クリニックの院長・事務担当者など多くが参加されていました。
当院からも3名が参加しました。

いろいろ課題はありますが、
一つだけ。
国は在宅の推進、と言っておりますが
在宅診療の医療費の規定がますます複雑になっています。
たとえば
老人ホーム、グループホームに入所されている方の医療費。
重症度・月の訪問診療の回数というモノサシが1つ。
単一の建物(施設)に何人の該当患者がいるのか、というモノサシが一つ。
それぞれ3区分ずつ設定されており、
3x3=9通りの費用設定がされました。

ある医療機関が、AホームのBさんに訪問診療をおこないます。
Aホームの該当者が1名なのか、2-9名か、10名以上なのか、で
同じ医療をおこなっても費用が異なります。
かりにAホームで2名を診療していた、と仮定して。
もう1名のCさんが、今月は入院してしまい、
先月の訪問診療がBさんCさんの2名だったものが 今月はBさん1名だけになった。
するとBさんの医療費は、今月はおよそ倍額(概算)になります。

Bさん本人の状況に何も変化がなくても
先月と全く同じ診療を受けていたとしても
周囲の状況(同じ施設に何人の該当者がいるのか)次第で
月によって医療費が倍半分ほどの変動をする、ということです。


Bさん、あるいは御家族から質問があるかもしれません。
「これまでと同じ医療を受けているのに、
なぜ今月は倍額になっているのか。
間違いではないのか?」
・・・当然の疑問でしょうね。
でも
「厚生労働省がそう決めたのです」 としか
お答えしようがありません。
このお答えで、納得いただくしかありません。

診療報酬は、ツギハギだらけの制度となっています。
とくに在宅医療制度は非常に複雑です。
頭が悪いとしか 言いようがないように思います。
これでは、いくら在宅医療推進と言ったって
新規に取り組もうという医療機関の意欲をくじくだけです。
もっと根本から、単純にシンプルに 組なおせばいいのに、と感じます。



銀座ライオン広島店
アマダイのフィッシュアンドチップス
アマダイを、こんなふうに料理できるのか、と食べてみました。
けっこういけます。量がもう少し多いといいですね。

CIMG0513.JPG

★インフルエンザ情報
広島市の先週の統計が発表されました。
警報レベルをようやく下回ってきています。
早ければ来週には注意報レベルを下回り警報解除となる可能性もありますが
1-2週 先の話になるかもしれません。
当院を受診される方でも、まだまだインフル陽性の患者は出ています。
手洗い咳エチケット、よろしくお願いいたします。

コメントは受け付けていません。