診察に必要なのは「顔色を見る、五感を働かせる」こと
水曜日には黄砂情報が出ています。
気象庁 黄砂情報では、広島では23日午前3時頃でしょうか。
呼吸器疾患の持病のある方などは、十分に用心しましょう。
吸入療法をおこなっている方は しっかり治療をしておいてください。
ステロイド吸入中の方は (医師の事前指示があれば)一時的に少し増量されてもかまいません。
さて、
「オンライン診療(電話含む)による初診・再診」が新型コロナ特例で認められました。
病院やクリニックを受診することは 患者にとっても医療者側にとっても この時期 負担になるから、です。
しかし、当院では 状況が安定している「かかりつけ患者」の電話再診には対応しますが、初診には対応いたしません。
初診に対応しない理由は、「顔色をみる、五感で感じる」必要があると思っているからです。
日本緩和医療学会が会員に向けて発表しています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大に際しての、日本緩和医療学会会員の皆様へのお願い(2020年4月8日)
https://www.jspm.ne.jp/html/20200408.pdf
一部引用
バイタルサインの確認や身体診察・ケアを少なくするなどの配慮が必要と考えます。
***
この文章引用だけでは、わかりにくいでしょうか?
患者の状況を把握する必要がない、と言っているわけではありません。
そうではなく、
患者の状況を把握するのに、バイタルサインの確認(例:血圧を測定する、など)や
身体診察に時間をかける(例:細かく細かく聴診器で聴診する、など)は
あまり大切なことではないのだ、と。
症状を聞き、顔色をみて判断をすること、が重要だ、
多くの場合は それで患者の病状を判断が出来る、
多くの緩和ケア医は、そういう経験を積み重ねてきているのだ、とも言えるでしょう。
バイタル測定や、細かい診察は、
その判断を確認し裏付けるものとして おこなっているにすぎません。
直接診察し顔色をみれば
「これはおかしい、大変だ」 とか 「これは急がなくてよさそうだ」 などの判断が出来ます。
五感を働かせることが出来るのです。
そうでなければ
急変を予測できなかったり、重要なサインを見逃すことにつながりかねません。
ですから
初診でのオンライン診療・電話診療というのは おこなうべきではない、と考えますし
少なくとも当院では初診は従来通りで おこなっていきます。
御了承ください。
最近では
患者のほうをみないでパソコンばかり見る医師、という話も 珍しくないようです。
そういう医師にとっては、初診が対面だろうが、オンライン・電話だろうが
差はないと思うんでしょうけどね。
御菓子処高木 季節の上生菓子。きれいですねー、美しいですねー。
臨時休業にはいるそうです。
各店舗ごとの休業期間はホームページで御確認ください。
十日市本店については、 4月26日~5月3日の期間 臨時休業です。
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手洗い咳エチケット、よろしくお願いいたします。
それと
熱、咳や下痢のある人は
高齢者施設や病院などにお見舞いには行かないよう お願いいたします。
多くの高齢者施設は 現在 面会停止中です。御理解ください。
体調不良の人は会社や学校には行かず、休みましょう。
体調のよい人も、外に出ないで家にいて!
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
新型コロナウイルスとの闘いは長いマラソンです。都市部で市中感染が広がり、しばらくは全力疾走に近い努力が必要です。また、その後の持久走への準備も大切です。感染が拡大していない地域も、先手の対策が重要です。私たちが一致団結して正しい行動を粘り強く続ければ、ウイルスは力を失います。自分を、周囲の大切な人を、そして社会を守りましょう!
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