賃上げは物価高に負けている
いよいよ年末。
退院ラッシュ、新患紹介ラッシュでして、在宅チームは 大忙しです。
毎日 在宅での初診ですし、 毎日 訪問看護ステーションに新規の依頼をしている状況です。
正月は家に帰りたい、と思われる方は 急げばまだ間に合いますよ!
当院は、28日で外来診療を終えますが、
じつは訪問診療は年内ずっと やっています。
しかし、それは 「当院の関与している在宅患者さんだけ」に限られます。
情報があまりに少ないと 責任もって診療できないんですよ。
29日から1月3日までの外来診察は、当番医などをご利用ください。
広島市ホームページ 令和4年度 年末年始の医療機関
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/holidaymedicalcare/195631.html
さて、
昨日の産経新聞のニュースです。
あれ?? と思いました。
岸田首相、経団連に「物価高に負けない賃上げを」 来年の春闘めぐり要請
産経新聞 2022/12/26
https://www.sankei.com/article/20221226-W2F34DVISNOGFOKBUUSVA4EMYY/
あれ?? と思ったのは、
これ、1か月前にNHKがすでに報道しているんです。
岸田首相 “来年の春闘で物価高に負けない賃上げ実現を”
NHK 2022年11月10日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221110/k10013887631000.html
産経新聞は「政府寄り」と 誰もが思っている新聞です。
他社が1か月以上前に報道した内容を 今 出してくるのは 何か「思惑」があるんでしょうね。
「裏読み」が 必要ですねえ。
では、
「物価高」に負けない「賃上げ」 ということで 項目は2つです。
まずは「物価高」
10月の消費者物価指数3.6%上昇 上昇率は40年8か月ぶりの水準
NHK 2022年11月18日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221118/k10013895631000.html
物価は3.6%上昇、ということですね。
次は「賃上げ」
賃上げについては このニュースが最新ですかね。
キヤノン 20年ぶりにベースアップ実施 物価高で全従業員に7000円
TBS NEWS 2022/12/26
https://news.yahoo.co.jp/articles/295f8a045f3cc1033afef089fd762463197015c6
月給20万円の人が 7000円の賃上げだと、3.5%です。
物価上昇と トントンということになります。
でも、
キャノンの給料って、多くの社員は きっと20万円より多いですよね。
リクナビ キャノン株式会社
高専/大学 卒業見込みの方
※過去入社月実績を表記しています(2020年4月支給)
月給:226,000円
https://job.rikunabi.com/2023/company/r702800077/employ/
つまり
キャノンのベースアップは 物価高に負けている、ということです。
キャノンという会社の経営者も 基本的には政府寄りとみなしてよいか、と思います。
たとえば
キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEOさんは、経済財政諮問会議 議員(内閣府)でした。
その、「政府に近い経営者の会社」であっても、賃上げは物価高に負ける、ということですね。
総理の言うようには 簡単なハズなかろうもん。
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