趣味の塗装で肺炎
★新型インフルエンザ情報
今回の新型インフルエンザ(2009H1N1)については、
春先の流行の可能性がまだ消えていません。
ふつうはインフルエンザ流行といえば冬場なのですが、
これまでの過去の新型インフルエンザ登場のときに、
(スペインかぜ とか、アジアかぜ といったものですね)
流行の初年あたりは春にもけっこうな流行がみられていたそうなのです。
専門家はこの現象を Spring wave と呼んでいるそうです。
(私も知りませんでした)
ですから、
また流行する可能性はある、
安心するのはまだ早い、
という専門家が多いというわけなんですね。
山口県防府の生外郎(ういろう)。
1月末までは毎月月末三日間、そごう地下で販売されていましたが、
なんと次回から二ヶ月に一回になるのですって。
おいしいので、よく買いに行ってたので、残念。
次回は三月末の三日間だそうです。
本日のお勉強
趣味の塗装により発症したイソシアネートによると考えられる過敏性肺炎の1例
日本呼吸器学会雑誌 2009年11月号
国立病院機構姫路医療センター 田畑 寿子 先生ほか
要点
趣味で休日ごとに車の塗装をしていた人に発病。
(過敏性肺炎というのは、免疫反応による肺炎です)
イソシアネートによる過敏性肺炎は、過去25年間で28例が報告されている。
これまでは全例において職業が関連していた。
インターネット等でイソシアネート含有の塗料が容易に入手可能になっており
職歴などの聴取に一層注意を払う必要がある。
院長は、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会の専門医であり
(勤務医のあいだは「指導医」でもありました)、
日本医師会の認定産業医でもあります。
つまり「職業病、職業アレルギーとしての肺疾患」には かなり詳しい。
イソシアネート等による肺病変の予防に、十分な換気が勧められています。
職業としての塗装には、かなり注意が払われてきています。
ですから、今後の問題はむしろアマチュア。
趣味で塗装をする人たち、というのが います。
自動車、バイクのほかにも、フィギュア・プラモデルといった世界です。
換気の良い環境で塗装をしている、とは限りません。
健康被害を防ぐためのポイントを知らないのです。
というより、健康被害が生じる、ということを知らないのです。
換気が重要、ということについて、
私の例をあげてみます。
以前、新幹線の車内でマニキュアをはじめた人がおりました。
1列ちがい、私の前だったか後ろだったかの座席の人です。
私は喘息もちで、悪いことに化粧品の匂いに やられてしまいます。
あわててその車両から逃げるしかありませんでした。
デパートの1階には化粧品売り場があることが多く、
その売り場をまともに歩くと 咳こみはじめて苦しくなります。
ですから私はデパートに行く時には
入口から地下に階段で直行して、
それから目的の階に行く、という注意を払っています。
それができない時には、息を止めて1階を通り過ぎています。
健康な人にはデパート1階は何ということもない場所なのでしょうが、
私にとっては鬼門です。
これだけ用心して避けている人もいる、というのが実態です。
(私だけではないと思うのですが・・・)
塗装あるいは有機溶剤、化粧品の一部には、
健康被害がありうるのだ、ということは
ぜひ知っておいてもらいたい、と考えています。
予防には換気。
簡単なことなんですよ。
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