運転業務と薬剤
カープですが。
せっかくチャンスをもらったのに、
佐藤祥万投手と戸田投手、 四球を出すのでは
CS・日本シリーズの出番はなさそうですね。
きたえて、来年、出直しですねえ。
さて、
昨日は広島県医師会 産業医研修会に出席してきました。
世の中は、好天の行楽とか、七五三とかのイベントでしょうが、
当方は朝から夕方までの座学です。
講演1:最近の労働衛生行政について
講師:広島労働局労働基準部健康安全課 法宗幸明 氏
講演2:職場における熱中症予防
講師:産業医科大学 堀江正和 教授
講演3:運転業務と薬物
講師:香川大学医学部 中村祐 教授
要点、というほどでない御紹介です。
最近は 厚生労働省のホームページが充実しています。
職場に関することで気になること、調べたいことがあれば
厚生労働省のホームページに 最近の通達や資料が出ています。
かなり親切になっているようです。
下手にネットで各種のサイトを検索するよりも、
ぜひ厚生労働省のホームページをまず御参照ください。
たとえば
メンタルヘルス対策
過重労働対策
こころの耳
ラベルでアクション
職場 受動喫煙
などなど、キーワードで検索を。
熱中症は10月でもおこります。
今日は季節外れの暑さになる、という予報が出たりしたなら
運動会やマラソン大会なども中止する勇気が必要。
熱中症は死亡することがある状態です。
たかだか運動会やマラソンで死亡したのでは もったいない人生ですよね。
現在、東京オリンピックのマラソンをどうするか、というのが
識者の議論になっているようです。
朝5時スタートにするか? とか。
5時が無理なら、せめて6時スタートに・・・、とか。
選手や、スタッフや、観客が 熱中症になったのでは いけませんよね。
運転が禁止されている薬物、というのは
実はたくさんあります。
当方は鉄道病院に勤務したことがあり、
こうした 「運転に制限・禁止のある薬物」というのは
医師としては詳しいほうです。
降圧剤や抗生物質にも 運転禁止薬物はあります。
解熱鎮痛剤にも 運転禁止薬物はあります。
市販薬も含め、感冒薬や花粉症薬は 運転禁止薬のほうが多いくらいです。
運転禁止薬が処方され治療を受けている段階では
車を使った営業は禁止、車を使用しての通勤も禁止です。
産業医は、そのように指示を出すことになります。
自転車も「車両」に該当する可能性があり、やはり禁止となります。
主治医が いいと言おうが処方が出ようが、ダメなものはダメ。
(薬剤の添付文書にダメと書かれているものはダメ)。
その主治医は残念ながら 知識不足。
主治医(かかりつけ医)を変えなさい、と
産業医の立場から社員に指導することもあるとのことです。
あなたが今飲んでいる薬は、運転してよい薬ですか?運転してはいけない薬ですか?
自分の服用している薬の事は 自分で知っておきましょう。
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