10万年後の安全
寒いですね、今朝も吐く息が白いです。
近くの山もかすんでいます。
PM2.5、今日も明日も「やや多い」予測です。
御用心ください。
さて、
日曜日の午後は両親といっしょにカープ観戦
という一日だったのですが、
午前中は、というと
朝の用事を片付けたあと、
タウンNEWS広島 平和大通りさんの紹介されていた
映画「10万年後の安全」を見ました。
タウンNEWS広島 平和大通り 4月6日
http://hiroshima.moe-nifty.com/blog/2014/04/post-bcef.html
先月(2014年3月10日)の参議院予算委員会で、みんなの党の松田公太議員が安部首相に対し「是非、観るように」勧めた映画「10万年後の安全」が無料で観られるのも数日となりました。
100,000年後の安全・本編(4月10日まで無料)
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00908/v12496/v1000000000000001440/
原発を稼働すれば
原発からゴミが出ます。
「使用済み核燃料」、という物ですが
使用済みとはいっても放射線を出し続けており、
人体にとって有害なものです。
水槽(プール)に保管しておれば
水が放射線を遮断してくれるので安全です。
でも
地球は生きています。地震もおこります。
水槽での保管というのは、
地震・停電・断水などを考えた場合に
将来ずっと安全な保管方法とは言えません。
そこで、どうするか。
「安定した地盤」の地底深くに穴を掘って埋め、
10万年、誰も立ち入らないようにしよう。
核最終処分場として、オンカロで、これが実際に作られています。
この映画の主な題材です。
ここで、
大きく2つ、問題があることに気がつきます。
ひとつは、
日本では最終処分場はどうするのか?
という問題です。
「安定した地盤」というのが条件になりますが、
日本列島は、不安定なのです。
つい数万年前まではアジア大陸と陸続きで、
大陸から小島が切り離されてプレート境界のほうに移動してきたのが
日本列島なのです。
(瀬戸内海からナウマンゾウの化石が出てきたり、
庄原からクジラの化石が出てきたりするのは
日本列島が大陸から切り離れ移動してきた、
ということなんです。
庄原のクジラについては庄原市立比和自然科学博物館に
行ってみてください。新館も出来ています。
大陸移動説については日本沈没(本、マンガ、映画)などで
御存知の内容ですね。)
ですから日本列島は火山列島でもあるし地震の巣でもあります。
今後数十万年にわたって安定した地盤なんていうのは
日本には存在しないのです。
オンカロのような、安定した核最終処分場は
日本では作りようがありません。
安全な「ゴミ捨て場」がない日本で
核のゴミを出さない、増やさないことが
非常に重要であることが理解できます。
もうひとつの問題は、
人類は、10万年後まで
本当に核最終処分場を掘り返したりしないのかどうか。
その頃まで、どのように
「あの場所に立ち入っちゃならねえぞ」
という話を伝承していくのか。
地盤は安定だとしても
人類のほうが安定とは考えにくいのです。
10万年後の人類が、今の言語を理解するとは限らない。
現在の標準的言語(英語など)で説明板を作っていたとしても
それを理解できるとは限らないのです。
しかし、
どんな国の人間にとっても、
どんな言語を使う人間にとっても
放射線は危険なものであることに変わりはなく、
核廃棄物は近寄るべき物ではありません。
我々は、今、原発をどうすべきだろうか。
核廃棄物をどうすべきだろうか。
それを考えるきっかけになる映画です。
ぜひ御覧になってください。
3塁側内野指定Aからのながめ。
3塁側に座ったのは、今回はじめてです。
次は、どの席から応援しましょうかね!
★新型インフルエンザ情報
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