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2009川根ほたるまつり

2009年06月21日 , 

新型インフルエンザH1N1情報。
南半球ではオーストラリア、ニュージーランド等で流行拡大中。このあたりの流行ピークは7月8月頃と予想されています。オーストラリアでは死亡者でています。
北半球でもカナダ、イギリス等で感染者増加中。
日本でも都内高校で集団感染。おさまる気配がありません。

さて、
軽症者は自宅療養へ、という舛添大臣の発表がありました。
それを受け、奈良県の患者(東京に旅行中に発病し診断された)が、自宅療養を希望し、新幹線で奈良に帰った、ということで問題になっています。
6月20日15時16分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000145-san-soci
新幹線ではマスクはしていたものの、隣席に人が座るのを防ぐなどの配慮はしていなかった、というものです。

新型インフルエンザの流行を防ぐために、他の人への感染機会を減らすために自宅療養をしましょう、ということなのです。
ですから、感染者は、移動時はできるだけ自家用車を利用し、公共交通機関の利用は避けなければいけません。
どうしても公共交通機関を利用しないといけない場面では、他者への感染防止の配慮をおこなう必要があるのです。
隣席に他の乗客が座る、というのは いい状況とは言えないですね。
この患者さん、その意味を理解していなかったようです。
都の担当者は、そこまで説明したのでしょうかね?
「自宅療養希望なら帰っていいよ」、としか言わなかったのでは?
帰り方まで説明しなかったのではないでしょうか。

新幹線については、車両編成にもよりますが、「多目的室」というのが車掌室の隣に設置されているものがあります。車いすと介助者が入れる別室が用意されているのです。いすを倒して簡易ベッドのように横になることもできます。
新型インフルエンザ感染者については、そこを利用すべきだったですね。
駅員や車掌に相談していれば、当然そこへ案内されていたと思います。

列車に こういった特別配慮の装備がある、ということは、私ども交通医学・旅行医学に従事している医師や 列車マニアには常識的なことですが、一般の方はご存じないかもしれません。
JRに限らず、各社とも急病者や身体障害の人に対する配慮はされていますので、
遠慮なく相談されることをおすすめします。

それにしても、
奈良県に帰ったら入院させられた、というのも ひどい話。
自宅療養するために奈良に帰ったはずですのに。
奈良県は国の発表を知らなかったのでしょうか。情けない話です。

6月20日 2009川根ほたるまつり に行きました。
来年、日本宇宙少年団広島分団でホタルを題材にした活動を考えており、どうしても今年 ホタルを見ておきたかったのです。ホタルの点滅周期は、地方によって異なるので、事前確認が必要だったのです。
会場のエコミュージアム川根 は 中国自動車道 高田ICから30分弱。
写真は、我々を出迎えてくれた看板です。
P1090578.JPG
最新情報に注意しておきましょう。
正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

交通や旅行に関連する医学的な御質問・御相談があれば、当院で御相談ください。院長は交通医学の専門家です。

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