高齢者の万引き件数最多
寒いですね。
中区は晴れです。
スキー場は雪はたっぷりあるのでしょうか?
さて、
年末になり寝たきり高齢者の往診を依頼されることも多くなってきました。
なんでこんなになるまで誰にも相談しなかったの?
というケースも多いです。
老老介護、認認介護の現場には、いろんなことがおこります。
適切な判断をする能力が落ちているのです。
それに関連する話題がありました。
高齢者の万引き最多2.8万人 認知症・孤立化も原因か
朝日新聞デジタル 12月12日(木)10時48分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131212-00000010-asahi-soci
万引きで摘発された高齢者はひとり暮らしの割合が高いとの調査結果や、認知症と関係しているケースがあると指摘する専門家もいる。警察庁は、地域や行政などを含む社会全体で、高齢者の孤立化などを防ぐ取り組みが必要だとして、対策を模索している。
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ひとり暮らしの割合を報じているのは読売新聞。
摘発された高齢者の36・7%が独り暮らしで、「相談相手がいない」
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認知症になると、
いろいろな抑制がとれて
素の自分が表面に出てくることが多いです。
もともと笑顔で他人に感謝する心を持っている方は
いつもニコニコ、ありがとうありがとう、とおっしゃいます。
こちらの心まで温かくほのぼのとなる状況で
「幸せな認知症」です。
これに対し、
もともと怒りっぽかったり不平不満の多い人は
我々医療・福祉・介護の担当者に対して
ずっとあれこれ不平・不満・文句を言っている状況になる場合もあります。
支えている我々のモチベーションも、くじけそうになります。
認知症の人は、いろいろです。
認知症にはアルツハイマーなどいくつかのタイプがありますが、
前頭側頭葉型の認知症では
ものごとの善悪の判断ができなくなり
自分勝手な行動をとることが特徴です。
交通ルールを無視したり、万引きしたり。
そうしたことを考えると
高齢社会になり、認知症がらみの万引きが増加するのは
当然のことと言えます。
社会全体で考える必要がありますね。
関連するニュースを明日御紹介します。