広島で病院の統廃合はどうなるか
ラグビー、テレビで応援してました。よかったですねー。
キックしたボールがいいバウンドしてくれたり、
相手が思わぬところでポロリしたものをうまくキャッチして独走トライにつなげたり。
後半早々までは 勝利の女神がしっかり微笑んでくれていました。
その後はヒヤヒヤが続く展開。
マイボールで出るぞと思っていたら相手に突っ込まれて相手ボールになって、展開されてピーンチ!
というのが なんども続きました。
後半の攻撃面では横展開せず愚直に縦突進を繰り返し。これはまあ時間を消費させる作戦だろうというのはわかりましたので、あとは時間を見ながら何とか逃げ切ってくれー、と。
決勝トーナメント進出、おめでとう!
応援しましょう!!
お休みですので、時間がありますので、いよいよ この話題について。
地域の病院は統廃合になるのか、という問題です。
中国新聞にも出ましたので、読んだ人も多いでしょう。
中国地方48病院再編・統合対象に
中国新聞 2019年9月26日
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=574050&comment_sub_id=0&category_id=112&utm_source=mail&utm_medium=toku&utm_campaign=toku
診療実績が乏しいとして厚生労働省が名称を公表した公的病院で、中国地方では48病院(37・2%)が対象になった。各県はそれぞれの地域医療構想を踏まえ、再編・統合の是非について議論を進める考えだ。
5県別の対象病院数は、広島13(以下、略)
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補足が必要です。
1:この発表の元になったデータは、すでに古い、ということ。
たとえば 豊平病院が対象病院として名前が挙がっていますが、すでに豊平病院はありません。
「自然淘汰」は すでに現場では急速に進行しつつあります。
豊平からは夜間や休日であれば20分もあれば安佐市民病院に行けます。
議員さんなどからは 「オラが町に病院(存続)を」という声も出ますが、
住民の多くは存在の必要性を感じていなかった、という例ということになると思います。
2:急性期病院の機能だけに着目されたデータ分析である、ということ。
たとえば
広島市中区で 吉島病院が挙がっています。
しかし、吉島病院は 「結核で入院できる広島市では唯一の病院」なんです。
結核の入院、というのは 法律に規定された特別な医療であり(国が医療費を負担する)
患者がいるかぎり、赤字であっても 誰かがやらねばなりません。
こういう医療を「政策医療」と呼びます。
吉島病院がなくなれば
他に広島市で結核医療に手を挙げる病院はありません、結核医療は赤字部門ですから。
つまり
結核になったら 東広島市の国立医療センターに行くことになりますが、
広島市民のみなさんは それでいいんですか?
ということです。
そうした「地域で特別な医療をになっているかどうか」という点は
今回まったく考慮されておりません。
3:公立・公的病院のすべてを検討したものではないであろう、ということ。
これは推定ですが。
たとえば広島市中区でいえば 逓信病院も統廃合対象の候補となっていい病院です。
広島市の急性期医療に そう役には立っていない。
これは母体の問題があると想定しています。
逓信病院は いわば郵政省の病院。
同じように、中国中央病院は文部省の病院です。
もちろん防衛省管轄である自衛隊病院などに厚生省は切り込むつもりはありませんし、その権限もない(と思います)。
厚生省は、他省庁の敵を作らないために
今回は自分の手の届く範囲の病院しか検討しなかった・公表しなかった、と思うのです。
ずるいですけど、他省庁を敵に回すと まとまるものもまとまらなくなりますのでね。
4:中国新聞の記事では
これから各県で議論がはじまる、かのように読み取れる内容ですが
他県はともかく、広島県ではとっくに議論ははじまっています。
各圏域ごとに必要な病床数の算定はすでに終わっており、
どのようにベッド数を振り分けていくか、削減していくか、回復期リハ病棟などに転換していくか、
という具体的な段階になっております。
それが
総論賛成、各論反対 みたいな状況になってきているので
国がしびれをきらして 具体名公表になったもの、と思います。
以前からお伝えしておりますように
急性期医療をおこない、救急車を受け入れるためには
病院勤務医師の負担が大きいのです。
しっかり交代勤務が出来るだけの医師数をそろえる必要があります。
内科医師3名の病院でしたら、当直を月10回 やるんですか?
そんなの無理です。週 何時間労働になるのか、計算してみるとわかりますよね、労働基準的にダメなんです。
内科医師10名の病院なら 当直は月3回ですみます。
これなら若手医師なら可能かもしれません、高齢医師なら無理です。
病院は統廃合して大型の基幹病院に医師を集約すること、が 急性期医療の維持には必要なんです。
今回公表されたなかに人口規模が小さい市なのに
2つの市立病院を有するところがあります。
それはダメでしょう、ということを
地域の人たちも、議員さんも市長さんも 理解することが必要です。
オラが町に病院を、では もうダメなんです。
じゃあ病院を減らして、その後の地域医療をどう維持するのか、を住民や議員さんたちは議論をしてください。
国が言っているのは そういうことです。
博多駅新幹線コンコースで買ったみやげ
ぶどうの樹 厚切りポテトチップス
これに九州限定のビールか焼酎があれば、というところだったのですが
改札をはいった中には 珍しいアルコール類は売っていませんでした。
昔は九州焼酎をたくさん集めた店があったはずなんですけど。
次回からは、改札を入る前に、おみやげコーナーで買わねばなりません。
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