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心に残る出会い116 家ですごしたかったTさん

2019年05月26日  

カープ、巨人に連勝いいですね!
しっかり首位固めしておきましょう。
今日はアドゥワ投手です、応援しましょう!

毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。

Tさんは83歳。
原子爆弾の爆発の瞬間を見たのだ、と話をされておりました。
次第に目が見えなくなっていき、ついには全盲となってしまいました。
ある時、腹痛で入院した時に 胃癌が見つかりました。
治療をどうしますか? と相談しているうちに
病院のベッドから転落し骨折してしまいました。
住み慣れた自宅であれば 目が見えなくても トイレ移動など日常生活は慣れた動作で大丈夫なのですが、環境がかわると これからも転落・転倒の危険があります。
骨折治療を最低限で切り上げ、癌治療は受けないことに決めて 自宅に帰ることになりました。
在宅緩和ケア医を、と私たちに依頼があり、
御自宅で私たちのはじめての出会いです。

Tさんは、ひとつだけ気になっていることがありました。
目が見えなくなったり、胃癌になったり、それを原爆症と認定してほしい、という思いがあったのです。
目が見えなくなったことで すでに何度か申請をしていたのですが、必要な書類がそろわなくて 認定を受けることが出来ませんでした。
今回は胃癌、生検の組織診断も出ていますので、当院から申請して ようやく認定を受けることが出来ました。

被爆当時のお話、その後のご苦労されたお話など、いろいろ聞かせていただきました。
広島は、がんばって働き、がんばって生きてこられた多くの人のおかげで今がある、ということが よくわかります。

Tさんの胃癌は進行は遅いタイプのようでしたが、
次第にやせがすすんできます。
あるとき、室内で転倒し、圧迫骨折をおこし、痛くて動けず入院になってしまいました。

今度の入院では、痛みのためもあり起き上がることはないので
ベッドから転落、という心配はありませんでしたが
食欲が急激に落ちてしまいました。
これ以上 入院を続けてもいいことにならない。
病院の担当医やソーシャルワーカーさんたちも同じ見解です。
本人は自宅への退院の希望が強く
病院で会議を開催し、
御家族は心配ではあるのですが 本人の意志が強いため 退院することになりました。

退院しても、食欲はあまり回復しません。
やせが次第に進行していきますが、痛みや苦しみはありません。
ケアマネージャ、在宅医、訪問看護、ヘルパーステーション、24時間対応のヘルパー事業所、デイサービス。
みんなでTさんと御家族を支えます。
そうして、Tさんは御自宅で静かにお亡くなりになりました。

Tさん、本当にご苦労されましたね。
Tさんのような方々のおかげで、今の広島、今の私たちがあるのです。
感謝、感謝です。

にしむら珈琲 セセシオン
御影店の隣にあります。
持ち帰りはもちろん、宅配も頼めます。
というわけで、今回の神戸は御影散策でした。

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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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