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インフルエンザワクチンの評価

2015年01月31日  

昨日は、腕や肩が痛い、
とのことで受診された方がおられました。
当方は、これでも日本リウマチ学会専門医でありまして
リウマチ・膠原病の診断治療は一定レベル以上あり、
関節所見をとる基本なども身に着けております。
診察してみても関節所見、筋肉所見にはたいしたことがない。
で、熱をはかると39.6℃。
インフルエンザ検査するとA型陽性でした。
本人は熱の自覚がなく、
高熱がある、と指摘されるまで気づかなかったようです。
インフルエンザでは関節痛・筋肉痛はよくみられる症状ですので
インフルエンザが治癒しても、まだ痛みが続くようなら
もう一度受診していただくことといたしました。

その方もそうなのですが
インフルエンザワクチンは効かないんでしょう?
と言われる方もおられます。
だからワクチンは受けません、と。

これに関し
一開業医が何か言っても、
あまり信用はされません。
テレビ・新聞などのマスコミがちゃんと情報を出してくれないと。
テレビで報道されて はじめて
「先生の言っているのが本当だった」と
信じてもらえる、ということが よくあります。

インフルエンザワクチンについて
非常によくまとまった記事を見つけています。

高橋真理子 | 朝日新聞編集委員、WEBRONZA筆者。
2015年1月28日から3日間連続でアップされています。3部で完結。
お時間のある時にどうぞ。

検証:インフルエンザワクチン報道(1)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takahashimariko/20150128-00042612/

検証:インフルエンザワクチン報道~前橋リポートの凋落(2)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takahashimariko/20150129-00042613/

検証:インフルエンザワクチン報道 ~いまだにある無効論(3)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takahashimariko/20150130-00042643/

結論だけ簡単にいうと
ワクチンに一定の効果はある。
感染することは防げないが、重症化はある程度防げる。
社会を防衛する、という効果もある。
ということになります。
これが現時点で妥当なインフルエンザワクチンの評価です。
あとは
効果、副作用、費用、インフルエンザになった時の休業・つらさ
などを天秤にかけて
各自で判断していただく、ということになります。
大企業の社員なら会社を休めても平気かもしれませんが
自営業だと休めませんよね。
健康な青年なら大事に至ることは少ないでしょうが、
高齢者や持病のある人は、命にかかわることがあります。

たかの橋 新長亭
大きな しいたけ。おいしいです。
これは食べてみる価値はありますよ。
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★インフルエンザ情報
広島市では27日付での学級閉鎖情報は出ていません。
28日付、2校。
29日付で5校で学級学年閉鎖が出ています。
手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いいたします。

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