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カキまつりと胃腸炎

2010年02月16日 , 

昨日、広島市医師会夜間急病センターで勤務してきました。
患者数は非常に減少しており、
インフルエンザを疑う患者は1名もいませんでした。

多かったのは、嘔吐・下痢・発熱(微熱)という症状。
胃腸炎ですね。
ほとんどの方は、胃腸炎でした。
この時期多いのは ノロウィルスなどによる感染性胃腸炎です。

昨日来られた方の多くは、
日曜日に カキまつり に行き、
焼きガキを食べた、という人でした。
殻つき焼きガキ、おいしいし、家で焼くのはむずかしいですから
カキまつりの定番・人気メニューです。

宮島カキまつり(2月13・14日) が全国的に有名ですが、
2月14日は中区でも カキまつりがおこなわれ、
安いのでたいそう人気だったそうです。

もっとも、家族全員でカキまつりに行って同じものを食べたのに
嘔吐下痢したのは1名だけ、というファミリーも多く
食中毒とも、カキが原因とも、断定はできないわけですが。

治療のポイントとしては、水分補給です。
飲む点滴 OS-1 (オーエスワン)というのが
大規模薬局などで販売されており、おすすめです。
スポーツドリンク類などでも良いです。

食事は、無理に食べなくてかまいません。
普通の成人であれば1-2日くらい食べなくても何ということはありません。
(糖尿病の治療中など、持病があれば話は別です)。
水分も飲めない、あるいは飲んでも嘔吐してしまう、下痢がひどい、
という場合には点滴が必要ですので受診してください。

カキに火がとおっていればノロウィルスは死滅するはずなのに
なぜ焼きカキで胃腸炎になってしまったのか。
経験上 理由・原因について推定はできますが、
今回私はカキまつりに行っておらず現場を見ていませんので
(また、ノロと断定したわけではありませんので)
今回のブログでは この点には触れないでおきます。
いつか別の機会に考察を御紹介しますね。

胡町さかい の カキフライ。実は1個食べた後でとった写真です。
大粒でおいしいカキです。
2010020219370000kakifurai.jpg
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