ブログ

妊婦に接種されるワクチンは特別製

2009年10月20日 ,, 

11月3日広島平和マラソンに向けてジョギングをしていますが、
院長はこの数日 走ると喘息が出ていました。
何かおかしいな、と思っていましたが、昨日のニュースで原因が判明。
黄砂 だったのですね。
私は毎年春の黄砂時期には喘息、発熱を生じます。まさか秋に黄砂がくるとはね。
数日前からステロイド吸入量を増やして対応しています。
喘息のみなさん、
本日あたりから本格的に黄砂が襲来するそうです。
ステロイド吸入を増やしておいてください。

さて、
今週にはいり、ワクチンをめぐる動きがたくさんあります。
まとめると膨大になってしまいますので、少しずつ御紹介していきますね。

ワクチン情報1:妊婦のワクチンは特別製というお話

インフルエンザワクチンには、保存剤(防腐剤)が使用されています。
昔、細菌感染したワクチンの接種で、おおぜいに被害が出たことがあったためです。
この保存剤は チメロサールと呼ばれるエチル水銀系のものです。
妊婦用には特別に保存剤を含まず、最初から1名分ずつ使い捨て注射器に充填したワクチンが用意され、これによる接種がおこなわれます。
(あらかじめ充填することから、プレフィルド ワクチン
pre-filled vaccine、 あるいは prefilled vaccine と呼びます)。
妊婦のみなさん、保存剤・防腐剤については心配ありません。
この点については安心して接種してくださいね。

安心して、とわざわざ言うのは、
有機水銀と自閉症に関係があるのではないか、と疑われていた時期があるからです。
子どもの自閉症が増加したのは、ワクチンの有機水銀も原因ではないか、と。
しばらく結論が出ませんでした。
今でも、有機水銀入りのワクチンは打ちたくない、と思っている人もおられることでしょう。
なお、2004年のアメリカ科学アカデミー医学協議会は、チメロサールを含むワクチン接種と自閉症との関係を否定しました。これが現時点での最終結論となっています。

各国とも、そして日本も、チメロサールを含まないワクチン、チメロサールを減らしたワクチンに切り替えがすすんでいます。
いずれ全部がそうなるでしょう。
ただし、全てをプレフィルド ワクチンにすれば、ワクチンの費用が高くなってしまう、ということが欠点で、費用面をどう考えるか、です。
高くても安全安心なものを、という考えと、高ければ国民に普及せずワクチンの社会防衛効果が期待できない、という考えと。
私は、安全安心なものを作り、国費を投入してワクチン接種は無料化すべきではないか、と思っています。国の財政がきびしいのはわかるのですけれど。

チメロサールと自閉症については、横浜市衛生研究所HPが非常に詳しく解説しています。
御心配な方は、お読みください。
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/thimerosal1.html

今週の花 シダ、アメジストセージ
091019_122115konnsyuunohana.jpg

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です