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広島に放射線治療専門施設は不要

2010年07月8日 , 

カープ、マエケンの時だけは安心していられますね。
先発はそろってきているので、
接戦で、先発が調子よく投げている日は
そのまま完投させたほうがいいと思います。

さて、
広島駅北側あたりの再開発計画で
高度放射線治療施設を作る、という計画が出ています。
それに関してのお勉強と、意見。

本日のお勉強
高齢化社会における臨床病期1期肺癌の現状と問題点
日本呼吸器学会雑誌 2010年4月号
亀田総合病院呼吸器内科 安藤克利 先生ほか
要点
臨床病期1期肺癌につき検討。
75歳以上は全体の30%を占めていたが、手術例は59.5%に留まっていた。
高齢者では併存疾患が多く、低肺機能の傾向があった。
非手術例は放射線治療かBSC(支持療法のみ)を選択していた。
定位放射線治療例は手術と比べ生存率に有意差を認めなかった。

高齢化社会になり、
肺癌については、すでに患者の3割以上が後期高齢者です。
手術すべきかどうか、というのは年齢だけで決まるわけではありません。
高齢者でもお元気であれば手術にまわる人もおられます。
しかし、高齢者にはいろいろな併存疾患も多く
心機能や肺機能が悪ければ手術にはなりません。
こういう人が増えてくることが想定されています。

こうした場合に、放射線治療、とくに定位放射線治療は
手術と同等の成績であることが示されました。
体の負担も少なく、とても重要な選択肢となっています。

広島地区でも、すでにこの定位放射線治療を受けることができます。
しかも、何カ所もの病院で、受けることができるのです。
病院側も放射線治療の役割が今後も重要になっていくことを認識しており
自分たちの判断・努力で新しい治療装置を導入しているのです。
県や国などに言われなくても、すでに現場では始まっているのです。

共同施設、というのも問題あり、です。
入院病棟をもたず、入院先の施設から放射線治療だけを受けに通院する
という状況になるようですが、
体調の良くない患者を毎日のように移動させるのでしょうか?
とても現実的とは思えません。
需要があるとも思えません。
そうなると、大赤字施設になることは間違いないでしょう。
それだけでなく
自分の努力で導入している病院の経営を圧迫することにもなります。
民業を官が圧迫する、という、いつもの構図になるのです。

再開発地区に高度放射線治療施設を、という案は
県のお役人が机上で描いた絵にすぎない、と考えます。
もっと別な施設を作るべきでしょう。
(粒子線治療施設なら あってもよいとは思いますが、大赤字施設になります。
採算性まで含めて開示し、県民の意向を聞く必要があるでしょう。)

ニュー ピノ
たしかにチョコレートがおいしい。
new pino.jpg
★新型インフルエンザ情報
高齢者インフルワクチン、全額助成68自治体
7月7日19時52分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100707-00000600-san-soci

調査は3月に全1754自治体を対象に実施。1744自治体から回答を得た。
ということですので、ほぼ全自治体ですね。

ちなみにアメリカではワクチンは全額国費負担、無料です。
ワクチンは社会防衛なのですから、全額無料にすべきでしょう。

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