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心に残る出会い5 山崎章郎先生

2009年10月25日  

今月の「心に残る出会い」は、患者さんではなく山崎章郎先生のことを御紹介します。

昨日、講演会・研修会に出席してきました。
終末期における苦痛からの解放
~鎮静(セデーション)について考える~
10月24日(土)13:30-16:30広島県健康福祉センター。
講師は山崎章郎さん(ケアタウン小平クリニック院長)です。

私が癌の告知や緩和ケア、さらには在宅看取りに取り組むきっかけとなった著書を書かれた偉大な先駆者で、
どうしても直接お話したかった先生でした。
(その著書は「病院で死ぬということ」。ほかにも著書多数あり。)
今は在宅医療に力を注いでおられます。

山崎先生は、一般病院から聖ヨハネ会桜町病院ホスピスにうつりホスピス医をされていましたが、
ホスピスに限界を感じて在宅医療の世界に入っていかれました。
医療と福祉のより良き融合を目指し、24時間の「在宅ケア」と「末期がんに限らないホスピスケア」をキーワードに取り組み始めた「ケアタウン小平」でがんばっておられます。
この間の経過がまとめられたホームページがあります。
もしお時間があればご覧下さい。
http://www.yuki-enishi.com/hospice/hospice-03.html

私も癌診療連携拠点病院の緩和ケアチームリーダーでしたが、私の目指すものはそこではなく在宅医療だ、と考えて、現在の在宅緩和ケアクリニックに至っています。
私は(私も?)、自宅こそが最高のホスピスだ、と思っているのです。
山崎先生の思いを知っていただくことで、私の思いも理解していただけるのではないか、と思います。
(私と山崎先生を同列に論じるなんて、10年早いことですが)

講演会のあと、個別にいくつか質問にも答えていただき、
在宅医療の同志 ということで握手し激励していただきました。
いやー、感激でした。
とても「心に残る出会い」でした。

右が院長、左が山崎先生。
P1100868.JPG
★新型インフルエンザ情報
当院では23日金曜日に医療従事者へのワクチン接種をおこないました。
季節性ワクチンより少し痛いようにも思いましたが、これは心理的影響もあるかも。
私以外は、いつもと変わりない、という職員の感想でした。
熱や腫れが生じた人は出ませんでした。

新型ワクチンの副作用は、季節性ワクチンにくらべ発熱や腫れなどが多い、とされています。
約4割程度の人に反応がみられるようです。
もっとも、免疫ということから考えると、「何も反応がない」=「効果がない」
というように考えることもできます。
ですから、発熱などの反応があった、ということは基本的には喜んでよいことです。
ワクチンには多少の副作用がある、ということは知っておいてください。

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