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心に残る出会い104 在宅主治医が決まらないまま退院したTさん

2018年04月29日  

カープ、鈴木選手の満塁ホームラン。
いよいよ復活ですね、良かった良かった。
本来のスイングではないようですが、次第に上向くことでしょう。
今日は大瀬良投手です、応援しましょう!

毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。

Tさんは79歳。
肺気腫、パーキンソン病で Y病院外来に通院されていました。
ある時、誤嚥性肺炎をおこし入院しました。
脱水と肺炎は点滴治療で改善し、退院は出来ましたが、
在宅の主治医を決めないままの退院でした。
しかし嚥下障害は改善されたわけではありません。
退院後 数日のうちに また誤嚥をして 状態が悪くなりました。
訪問看護ステーションの所長さんから、
紹介状など何もないのですが、と 明日の訪問診療の依頼です。
御自宅で私たちのはじめての出会いです。

病院の主治医からは 退院時に、
状態はよくないこと。
死亡で発見されれば病院に運んで死亡確認するしかないだろう、
と説明されていました。

パーキンソン病は、身体の動きは次第に悪くなっていきますが
意識状態はわりと保たれることが多い疾患です。
Tさんも意志表示がしっかり出来ました。
そこでTさんと御家族に 最後はどこでどうすごしたいのか、確認です。

最後まで家にいたいですか?
という質問に、Tさんははっきり うなづかれました。
奥さんは、どうしたらいいのか、よくわからない、と。

よくわからない時には、本人の思いに沿ってあげればいいと思います。
今の時点では 最後まで家で、というのが御本人の希望です。
もちろん、希望が変わるようなことがあれば いつでも方針転換できますよ。
ということで 本人の思いを尊重することで方針は決まりました。

御自宅で点滴を開始し、熱もなくなり、Tさんの表情もよくなりました。
しかし、数日すると また次の問題が生じました。
酸素の取り込みが低下してきたのです。
これまで病院主治医から在宅酸素をすすめられてきましたが
Tさん本人が拒否されて導入できていませんでした。
今度は同意されましたので、すぐに在宅酸素の導入です。
酸素が下がる状況ですので、乗り越えられるかどうか、わかりません。
乗り越えられないかもしれません。
それでもTさんは もう入院は希望されませんでした。

ある朝、奥さんに 呼吸をしていない状態で発見されました。
奥さんによると
昨日の夕食は食べた、昨夜は苦しそうなところはなかった、とのことでした。
苦しむことなく、最期まで家で暮らすことが出来ました。
Tさん、最後まで家にいることが出来て、よかったですね。

死亡確認のためだけに病院に運ばれる、というのは あんまりですよね。
在宅医(往診してくれるかかりつけ医)がいれば、そのような事態はおこりません。
念のため、で かまいませんので
退院時には 在宅医と訪問看護ステーションを決めてから退院するのが いいですよ。

三越ビヤガーデン、4月27日オープンです。
28日に行ってみました。
ビヤガーデンに行くのは 十何年ぶり。
一番搾りの黒ビールもあります。
揚げ物が多いですが、お店は「ひのき」ですので、 刺身・舟盛り、お寿司もありました。
カープ応援のあとビヤガーデン、というグループも多かったです。
球場でビール2-3杯とカラアゲ、をがまんすれば ビヤガーデンのほうがはるかに安いですものね。
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