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時間が勝負、の病気もあります

2021年01月14日  

昨日も往診あり訪問診療あり。
昨日も、新型コロナ関連でも動いています。
このところ コロナ関連で毎日動く状況であり、感染が市内で広がっていることを実感します。
マスク、手洗い、消毒。よろしくお願いいたします。
あ、それと
当院をいきなり受診して、「コロナ検査してくれ」と言われても 対応できません。
コロナ検査を御希望の方は 広島市の相談センターに電話してください。

 

さて
コロナ下で、医療だけでなく介護現場などにも しわよせが来ている可能性はあります。
介護現場に余裕がなくなっている、という可能性が大きいです。

最近あった出来事ですが。
ある方が、デイサービス利用中に 腕がダランとしてしまった。
脱臼あるいは骨折かも、ということで 急いで整形外科に連れて行き受診、
骨折などではない、と診断されました。
脳卒中が疑われるので 脳外科を受診するように、その整形外科で説明を受けましたが、
そのままデイサービスに連れて帰ってしまったのです。

相談を受けた訪問看護さんが、
それは大至急 脳外科病院に救急車で受診を、
そのデイから近いところでは○○脳外科病院へ、
と伝えたのに
デイ側がそれに従わず。
その患者さんのかかりつけであった某脳外科クリニックが 昼休憩時間中だったので
午後診療がはじまってから そこに連れて行く、という状況になったのです。

 

脳血管障害や心血管障害には、治療できる「ゴールデンタイム」があります。
早ければ早いほど、治療が効き、元に回復する可能性が高いのです。
逆に
そのゴールデンタイムを逃してしまうと、回復は望めなくなってきます。
時間が勝負、なんです。

 

デイサービスなどの介護施設は、ギリギリの人数で回しているところが ほとんどです。
病院受診など 付き添えない、と 断る施設も多いです。
しかし、
小規模であっても家庭的・家族的な運営をしている施設では
急きょ施設長が動いたり、休みの職員を呼び出したりして、
必要な受診はきちんと対応をおこなうようにしているところも あるんです。
今回 救急搬送を断った介護施設は 「非常に規模の大きな法人」です。
大きな施設・大きな法人が安心だ、とは言えず、
「大企業病」あるいは「公務員病」に近い状況であると思われました。

あなたの利用している介護サービス(デイサービスやショートステイ)施設は どうでしょうか?
緊急事態に きちんと対応してくれるところでしょうか?
そこのところは 最初に(契約前に)きちんと確認をしておきましょう。

 

今回、患者の異変は「かかりつけ医」に なんの連絡もありませんでした。
相談すれば、「それはすぐ○○病院に連れていけ、連絡しておくから」と言われることが明白なんです。
デイサービスは、定められた時間 施設にいないと、介護報酬が満額出ません。
経営優先のデイサービスは、異変があっても、決められた時間まで 動かないんです。
病院にも連れていかないし、かかりつけ医にも連絡しない。
満額の報酬を得ることが優先されますから。
そんなデイサービス・施設が、実際に(数か所)あるんですよ。

 

いちごレモンケーキ
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いちごの香りはすごいが中身はレモンケーキ という不思議。おいしいです。

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医療現場への負担を軽減するためにも今一度、
・屋内ではマスクを着ける
・3密を避ける(特に職場での休憩時間や会食)
・こまめに手洗いをする
といった、基本的な感染対策について徹底しましょう。
よろしくお願い申し上げます。

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