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耐性菌に気づくシステム

2010年09月9日  

昨日は、大学病院を退院されて自宅に戻り
在宅療養が開始となる患者さんについて
退院前カンファレンスがあり出席してきました。
退院前カンファレンスとは、
病気の状況や注意点を病院主治医・看護師などから説明を受け、
患者・家族の希望を聞き、
それに対応できる在宅チームの意思統一をおこなう会合です。
在宅チームとしては
在宅担当医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャなどが出席します。
この退院前カンファレンスをもとに
退院後のベッド、車いす、訪問入浴、訪問リハビリなどの手配がおこなわれることになります。
痰の吸引器や在宅酸素などが必要であれば手配もします。

そろそろ退院できるかな、という時期が近づいたり、
退院したい、家に帰りたいという希望がありましたら
病院の主治医や看護師、医療相談室に御相談ください。

というわけで大学病院に行ったのですが、
それとは別に、
私どもの親戚の友人が入院・手術した、ということで
同じ日に親戚が大学病院にお見舞いに行ってきました。
そこで私たちと話題になったこと。

「耐性菌って、こわいよね、どこにもおるん?」

答えは、はい でもあり いいえ でもあります。
今すぐ心配が必要な状況だとは言えません。
広島地区の人が現在報道されている菌を我が事として不安になる必要はありません。

でも、
いつどんな菌が感染するか、ということは
これは誰にもわかりません。
問題は、
あれ、この患者、ちょっと違う経過だぞ、治りが悪いぞ、
ということに早く気づくこと(臨床レベル)、
あれ、この菌、抗菌薬に抵抗性のものが多いぞ、
ということに早く気づくこと(検査室レベル)です。
そして
こんな治りの悪い患者がいる、
同じような状態の患者が複数になった、
こんな菌が出ている!
といった情報を集めて、早く気づいて対処するチームが存在する
ということが大切です。
感染対策チームというのが、今では大きな病院には必ずあります。
感染症に詳しい医師、看護師、薬剤師、検査技師などがチーム員です。
そのチームが、名ばかりでなく実際に稼働していたかどうか、
権限のあるシステムとして稼働していたかどうか、
そこが問題だ、ということです。

感染対策チームは、情報がはいれば
検査をおこなう指示を出したり、
薬を変更するアドバイスを主治医に出したりします。
しかし、
実際に薬を処方するのは主治医権限のことが多く、
感染対策チームはあくまで「アドバイス」にとどまることも多いです。
感染対策チームにどこまで権限を与えているか
というのは病院ごとに違います。

そのあたりの情報が出てくるのを
待っている段階です。

そごうレストラン街の波奈
県内産たこの天ぷら
たこ天やたこ唐揚げ、おいしいですね。
P1130242.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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