ブログ

花粉とPM2.5

2013年02月11日 , 
良い天気ですね。
土手を走っている人が多くなりました、
うらやましいことです。
花粉とPM2.5粒子は飛んでいるのでしょうね、
当方は少し外を歩くとノドと目が痛くなり、鼻水くしゃみが出ます。
とても外を走れるような状況ではありません。
屋外で調子悪くなる喘息の方は
吸入ステロイドを少し増やしておいてください。

今日は久しぶりに本日のお勉強。
悪性中皮腫とIL-6について。

雪景色を見ながらお茶が飲みたい、との緩和ケア薬剤師のリクエストで
瑞穂スキー場に行きました、今週のことではありませんが。
今シーズンの瑞穂スキー場のある日の画像です。
a mizuho1.JPG

a mizuho2.JPG
★新型インフルエンザ情報
鳥インフルエンザで5人死亡 カンボジア
レスポンス 2月9日(土)22時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130209-00000040-rps-bus_all
WHO(世界保健機関)の2月1日の発表によると、2013年に入ってからカンボジアで鳥インフルエンザA(H5N1)に5人が感染し、うち4人が死亡した。また、現地紙プノンペンポストは8日、新たに女児1人が感染し死亡したと発表した。
患者6人中5人は発病前に病気、もしくは死んだ家禽との濃厚接触があるケース
***
H5N1の高死亡率は変わっていません。
しかし、まだヒト→ヒト感染の兆候はないようなので
注意深く観察、の段階です。

本日のお勉強
IL-6産生悪性胸腹膜中皮腫の1例
肺癌 2012年6月号
鹿児島大学呼吸器内科学 濱田 努 先生ほか
要点
悪性中皮腫には治療効果判定として臨床応用されている血清マーカーは存在しない。
今回、血清IL-6が治療効果を反映した1例を経験した。
発熱、白血球・血小板増多、CRP上昇などがIL-6の変動と一致した。
抗IL-6受容体抗体を用いた悪性中皮腫の治療も研究されている。
***

悪性中皮腫細胞がIL-6産生に関与しているとするならば
IL-6を抑えてやれば
治療に役立つ可能性はあるし、
発熱などのつらい症状を改善するだけでも
患者にとってはうれしい薬ということになると思います。

実は、抗IL-6受容体抗体というのは
もう薬として市販されているのです。
関節リウマチ等に使用される薬です。
ですから、
必要と思われる患者に対してはすぐにでも試せるのです。
(リウマチでないので健康保険が適用されない、
という問題はあるのですが。
「臨床研究」としては いつでも開始出来るでしょう。)

癌末期の「腫瘍熱」を抑えるヒントになるかもしれません。
熱で苦しむ癌の方は少なくありません。
解熱剤やステロイドを使用しても
なかなかうまく熱をコントロールできないこともあるのです。
今後の研究に進展に期待しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です