ブログ

花粉症にセレスタミンは要注意

2010年02月12日 , 

花粉症の季節になりました。
抗アレルギー薬を早い段階で開始する「初期治療」が
花粉シーズン中の症状を軽くすませるために有効です。
早めの受診、早めの治療開始をおすすめします。

花粉症のつらい症状に対し、「良く効く」とされてきた薬のなかに
セレスタミン という薬があります。
良く効くのも当然で、抗ヒスタミン薬だけでなくステロイドも
含まれている薬だからです。
セレスタミンは 「良く効く抗ヒスタミン薬」 ではないのです。
良く効くのは、ステロイドのためなのです。

ですから、
我々アレルギー専門医は、セレスタミンの使用には非常に用心しています。
ステロイドには長所ばかりでなく大きな短所があることも熟知しているからです。

もちろん、アレルギー専門医である我々も、症状が重い人に対しては
セレスタミンを使用することもあります。
その場合でも、ステロイドの長期使用は危険があり(副作用が出るため)
2週間以内の使用にとどめています。
2週間もあれば、その間に、抗アレルギー薬が安定した効果を発揮してくるため
ステロイドの継続は必要がなくなるからです。

しかし、ある調査によると、一般の医師のセレスタミンの処方期間は
頓服と2週間以内が8割を占めたが、
2~4週間の処方が9.8%、4週間超も7.6%あった、とのことです。
長期に処方している医師も2割程度いるようです。

2週間以内の使用ならば、副作用はほぼ心配いりません。
良く効く薬 には、それだけ危険性があるのだ、ということを認識し、
漫然と長期間 続けないようにしましょう。
症状にあった抗アレルギー薬の選択が、専門医の腕の見せ所です。
ぜひ早めにアレルギー専門医に御相談ください。

今月の花
モモ、ナノハナ、ムギ、バラ、スターチス、カスミソウ、キク、スイートピー。
100210_155007kongetu momo.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です