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骨折後の治療は継続が重要

2019年11月23日  

寒いですね。
往診・訪問診療に、ついにウインドブレーカーを羽織って、ということになりました。
カゼひかないよう用心しましょう。

 

さて、
昨日は広島赤十字・原爆病院整形外科 病診連携の会 に出席してきました。
講演:地域連携と多職種連携で取り組む大腿骨近位部骨折治療
講師:聖隷佐倉市民病院 岸田俊二 先生
要点
大腿骨骨折は寝たきりにつながり、患者家族および地域にとって大きな課題である。
予防のためには骨粗鬆症の検査が必要である。
佐倉市民病院では骨量測定検査を 一般開業医に「委託検査」として開放している。
しかし検査数は思ったようには増えていない。
その理由は、検査結果データをみても 判断が出来ない、難しい、ということもある。
また治療導入をどうすればいいのか わからない、ということもある。
そのため地域での勉強会を開催している。
大腿骨頸部骨折では、早い手術が推奨されている。
これまでは手術待ちの期間があったが、今では3日以内に手術できるようになっている。
手術の翌日から過重をかけ、歩行訓練を開始している。
リハビリ病院を経て元の生活に戻った後、骨粗鬆症の治療を継続することが重要である。
6か月に1回の、骨量を増やす注射をおこなう。
そのため6か月毎に整形外科外来を受診していただき検査もおこなっている。
その間の期間は、かかりつけ医にて カルシウム薬・ビタミンD薬など処方してもらっている。
そのための地域連携パスも作成し実施している。
それでも次第に通院が難しくなる高齢者は多く、
地域医療機関と連携して この注射もうっていただくようになりつつある。
***

 

骨粗鬆症の検査・治療というと、整形外科を思い浮かべる方が多いでしょうが、
じつは そうとも限りません。
治療により高カルシウム血症などの問題は常について回ります。
そうなると 整形外科よりも内科のほうが 問題時の対応に慣れている、ということも多いのです。

 

当院でも、「6か月に1回の骨粗鬆症の注射」は可能です。
在宅医療の一環として、在宅や施設で注射することも可能です。
必ずしも「整形外科を受診しなければ受けられない治療」ではないのです。
通院治療が難しくなってきたな、という方は
ぜひ当院に御相談ください。

 

吉島公園の紅葉
イチョウはそろそろ見ごろが終わりです。

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