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小保方騒動に対する私見

2014年05月10日  

【お知らせ】
本日の診療は、都合により午前10時で終了いたします。
御迷惑をおかけしますが、御了承ください。

カープ、きわどい勝利、よかったですね。
結果は代打策的中、ということになりますが、
現在好調な松山は、投手の右左でスタメン起用するのではなく
継続してスタメン起用してやればいいのに、と思います。
故障を抱える梵は代打起用でいいと思いますけれども。
今日はマエケン。
対するカブレラは好調です。
エースのがんばりに期待しましょう。
今日も応援しましょう!

さて、小保方騒動です。
もうコメントするのやめた、と思っていましたが
理研の判断が出て、
実験ノートの一部が公表され、
小保方氏側の反論もでたことですので。

まずは、この記事。
「STAP細胞できず」
デイリー 2014年5月9日
http://www.daily.co.jp/society/science/2014/05/09/0006943958.shtml
【ワシントン共同】理化学研究所の小保方晴子氏らの手法では「STAP細胞は作製できなかった」とする論文を、香港中文大の李嘉豪教授が英オンライン科学誌に8日発表した。

李氏は小保方氏らの英科学誌ネイチャー論文発表を受けてさまざまな手法で再現実験に取り組んだがいずれも失敗。4月には「個人的にはSTAP細胞は存在しないと考える」と明かしていた。
***一部引用

UFOを見た、という人が一人でもいれば
UFOの存在を否定するのは非常な苦労を伴います。
見たというなら証拠を出せ、
ということで
提出された写真の真偽判定などをおこなうことになります。
「私はUFOを見ていない」、というのは
反証にはなりません。

STAP細胞についても、
「作成出来た」、という人がいる以上は、
「私の研究室で作成を試みてもダメだった」、
というだけでは反証としては弱いです。
私も作成出来なかった、当大学も、当研究所も・・・、
という状況になって初めて どうやらウソ発表らしい、と判断されます。

小保方論文については
実験をおこなって論文投稿をしたことがある人間であれば
別の画像を「うっかり」使用した、
というのはありえない、
ということを以前のブログで書きました。
とくにネイチャー・サイエンス級の雑誌への投稿については
徹底的に細心の注意を払いますので
「うっかり」他の画像を使用、なんていうのはありえません。
これだけで十分「即、退場!」に相当します。
この世界から永久追放でかまわないくらい異様、異質です。

で、
今回は実験ノートの一部が公表されたわけですが
日付もない、
実験条件の細かい記載もない。
実験して論文を書いた人間なら誰でもわかることですが
実験ノートというのは、
成功を記録するものというよりは
むしろ失敗の原因をさかのぼれるために記録するような面があります。
そのために実験条件の一つ一つを克明に記録しておくのです。
たとえば
○月○日○時○分から実験開始、×時×分終了。
(自分が少し現場を離れている間に停電など生じていなかったかの確認となります)、
使用した培養液の会社、製品番号、ロット番号、等
(前のブログで指摘しましたが、中にはロットにより不適切なものがあったということが後から判明することがあります)、
使用したピペット等の購入日、ロット番号、滅菌日、等
(ある日の滅菌装置が故障していた、ということが後から判明することがあります)、
当日の実験の手順どおりの記録、
手順書ステップ×を○時○分開始、
手順書ステップYを△時△分開始・・・。
(あとで 手順書が間違っていたり、
実施した手順が一つ抜けていたことが判明することもあります)
などなど、
実験ノートというのは詳細に記録し
後日、実験の足跡をたどれるようにするものです。

小保方さんの実験ノートは
学生実習のノート以下のレベルです。
小学生の夏休み朝顔観察ノートのレベル以下でしょうか。
この実験ノートを見た科学者(調査委員)は、一様に言葉なく落胆したことでしょう。
委員の方々には同情いたします。

小保方さん側の訴訟戦術も
真偽や改ざんについての「学問的論争」ではなく
懲戒処分に対する訴訟、という面が透けて見えてきています。
調査委員長の論文に同様の不備が見つかったため
「身分保全」の訴訟であれば容易に勝訴するでしょう。

学問の世界は
いかに真摯に真実に取り組むか、
が問われています。
基本は性善説です。
ウソつき常習犯が入り込み、
身分保障で訴訟をおこすことは想定していないのです。

かなり皮肉な見方をしている人もいるようです。
「あえて」突っ込み所満載なノート部分だけを公開し、
懲戒処分を出させて訴訟をおこす、
という作戦ではないか、と。
で、
訴訟になった後で
実は・・・、と別なノートを提出、公開する。
楽々勝訴できるでしょう。
(剣道で言うならば
わざと小手にすきを見せ
相手が小手をねらって打ちこんで来たら
待ってましたと それをかわして面を打ち込み1本を取る作戦。)
これだけ話題になった後ですから
懲戒処分で名誉棄損された、ということになれば
相当額の慰謝料が本人・弁護士に入ることになる、と。
理研のなかで、アンタッチャブルな地位と給料も終生確保できます。

すでに、科学的に真実かどうか、の論争ではなく
懲戒処分するぞ!
なにおー !もし懲戒処分するなら裁判するぞ!
という駆け引きになってきていますので
あーバカバカしい、というのが私見です。
今のままだと、小保方さんに年間何千万円もの国費が
投入され続けることになります。
あーバカバカしい。
国費の無駄遣いで返還を求めます、って
会計検査院でも登場してこないんですかね。

博多のディズニーストアで
孫のために買ったもの
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