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心に残る出会い106 息子さんが野菜を作っていたFさん

2018年06月24日  

カープ、野村投手にも勝ちがついて、よかったですね。
先発陣がそろってきました。
ぶっちぎりの優勝が出来そうな雰囲気になってきました。
今日は岡田投手です、応援しましょう!

毎月、最終日曜日は心に残る出会いです。

Fさんは92歳。
息子さんと二人暮らしでした。
これまではアルツハイマー型認知症、高血圧などで近くの内科開業医にて治療を受けていました。
しだいに調子が悪くなり、H病院に紹介されました。
低栄養、じょくそう、そしてかなり重度の貧血です。
H病院では 基本は老衰と診断され
入院治療するかどうか、という話になりましたが
本人・御家族とも自宅での生活、最期も自宅で、を希望されました。
このままだと余命は短いですよ、という説明に納得しての在宅選択です。
貧血のため輸血のみおこなって、H病院は終了です。
じょくそうはN病院皮膚科に紹介受診となりました。
かなり深いじょくそうが2カ所あり、訪問看護ステーションと訪問診療医がはいることになりました。
これまでの内科開業医さんが往診されないため当方に訪問診療医の依頼があり、
御自宅ではじめての出会いです。

息子さんが、玄関前の駐車スペースにプランターを何個も並べ
野菜を作っておられました。
その野菜を入れて ミキサー食を作り、それをFさんに食べさせます。
自分で作った野菜を食べる・食べさせるということに
息子さんのこだわりがありました。
本来なら普通車でも大丈夫な広さの駐車スペースなのですが
なにしろプランターの数が多いものですから
往診用の軽自動車であっても 車庫入れは毎回とても気を遣いました。

息子さんの食事介助のかいあってか
一時は食欲も回復し、
親子で口げんかできるくらいに元気が回復したのでした。
バカ、とか、ほっといてくれ、とか 言うんですよ、と。

デイサービスではエンシュアも使用します。
しかし、次第にまた食欲が落ち、飲み込みも悪くなり
錠剤を服用することが困難になりました。
食事でもムセが出ます。
水分の摂取量も減ってきました。
体も動かさなくなり じょくそうも悪化します。
お菓子(キャラメルコーン)だけは喜んで食べます。
お好きな物なら何でもいいですよ。

御本人と家族の意向を再確認します。
本人は入院はイヤだと言っていた。
最期は家で迎えさせてやりたい、と思いH病院でも入院を選択しなかった。
これまでの経過、そのとおりにいきたい、と。

在宅医療を選択されて4ヶ月後。
ある日、デイサービスに行ったものの、あまりに調子が悪いので
家に帰された、と連絡がありました。
Fさんは その日、御自宅で静かにお亡くなりになりました。

Fさん、息子さんが作ってくれた野菜、新鮮でおいしかったでしょうね。

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