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県内でタミフル耐性ウィルス初確認

2009年12月20日 ,, 

県内でタミフル耐性ウィルス初確認

中国新聞12月19日
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/influenza/Se200912190001.html
一部抜粋。
広島県は18日、治療薬タミフルが効かない新型インフルエンザウイルスを県内の患者から検出したと発表した。
県内では初確認。
治療薬リレンザの効果はあり、患者は回復している。
中国地方では山口県、島根県に続き3例目。

タミフル耐性ウィルスといっても、
治療薬は他にもありますので、あまり恐れる必要はありません。
過度の心配は無用です。

耐性ウィルスが出現しやすいのは
1:予防内服=少量をだらだら長期に服用する状況=
2:治癒する前に(ウィルスがまだ体にいる状態で)薬を短期で終了してしまう状況
3:抗癌剤治療中などで免疫力が非常に低下している状況
などです。

このうち予防内服について現時点では、
2009H1N1新型インフルエンザについては予防内服はおこなわない、
という原則で対応することが推奨されています。
ですから、
今シーズンは、予防内服を受けている人はほとんどいないはずです。

問題になるのは治療の早期中断です。
治療薬は5日分処方されると思います。
もう熱が下がったからいいや、といって
2-3日だけの服用で治療を中止するのではなく
5日分全部飲みきって終了してください。

写真は広島市植物公園の巨大クリスマスリース
中から顔を出して記念撮影もできますよ。
091205_151421syokubutukouenn.jpg
本日のお勉強
肝臓移植の現況と展望
広島医学2009年11月号
広島大学 大段秀樹 先生
要点
広島大学は脳死肝移植施設に認定されているが、日本全体で年間5例程度しかない。
生体肝移植は150例を経験している。
肝細胞癌にこれまで70例の生体肝移植をおこない、5年無再発生存率は78%。
ABO血液型不適合肝移植は12例、2年生存率67%。

広島大学の成績はかなり優れていると言えますね。
こういう選択肢もある、ということはもっと広報すべきかもしれません。

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