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認知症と精神科入院

2014年04月22日  

カープ、今日の先発は野村投手です。
ヤクルトの先発投手は全然知らない人です。
初物に弱いカープ、というのを
返上したいところですね。
野村投手、応援しましょう!

さて、認知症。追加です。
この4月からの診療報酬(=医療費)改定では
思わぬ所に影響が出始めています。
精神科医療に対しても、かなりの変更があったようです。
私どもは精神科でもないし、入院医療も直接は関係ないし、
と思って
あまり突っ込んで読み込んでいなかった部分なのですけれども。

在宅や施設で
認知症の方が興奮したり、暴力をふるうようになると
そのままの状態を続けることは無理です。
こういう時には
専門の病院に入院治療を依頼することになります。
通常レベルの「認知症周辺症状」であれば
約1か月あれば何とか落ち着かせていただき
在宅や施設に戻ることが可能です。
さすがに専門の病院はすごいな、ありがたいな助かるな、と思います。

ところが
今回の改定で
「在宅復帰率」というのが重視されるようになりました。
いかに早く、いかに多く、在宅に復帰させる(=退院させる)か、
が 指標となっているのです。
それが出来ない病院は収入が下がることになるわけです。
そうなると
身元引受人の居ない人・家庭の介護力の弱い人というのは
なかなか退院せず入院日数が長くなる可能性があるので
病院側が入院をいやがり、引き受けてくれなくなっているのです。

先日、ある人について
ある病院に入院引き受けの相談に行かれたのですが
癌のある認知症の人は引き受けられません、
と言って 全然相手にしてもらえなかったそうです。
ずうっと入院させてほしい、と言っているわけではなく
認知症周辺症状としての暴力が出る状況がみられた時には何とかしてほしい、
という「困った時の入院先の相談」で、
これまでも時にその病院に通院治療を受けていた方なんですけれども。

その病院には精神科だけじゃなく内科もありますし
3月までは同じような状況の人でも
入院を引き受けてくださっていたのですけれども
「今後はもうダメ」みたいでした。

ま、これで我々在宅チームのほうは腹をくくれたわけです。
病院にも事情があるのでしょうから仕方がない。
病院に対応していただけない患者は最期まで私たちで面倒みましょう!
ってね。

【市民公開講演会のお知らせ】
『昭和生まれ世代の介護と家族』
~あなたは最晩年を誰に支えてもらいますか?
講師:臨床社会学者 春日キスヨ 先生

日時 :平成 26 年 6月 15 日(日) 14 時~16 時(開場 13 :30 )
場所 :広島アステールプラザ 中ホール
入場: 無料 申込先着500名さま
※要事前申し込み、往復はがきで1通3名まで
後援:広島市
申込先:在宅・施設医療ネットワーク広島
事務局 折口内科医院
730-0822広島市中区吉島東1-4-16
参加者全員の氏名
代表者の連絡先電話番号をご記入ください。
返信面には 宛先をご記入ください。
インターネットでの申込:
近日中に在宅・施設医療ネットワーク広島の
講演会情報としてアップします。
そちらから申込できるようにいたします。
http://zaitaku.origuchi-naika.jp/
***
ぜひご参加ください。
春日先生は現在 中国新聞 金曜日に
「夕映えのとき」連載中です。
家族介護の事例について、とても経験豊富な先生です。
会場では希望者には認知症スクリーニングテスト機を体験していただく予定です。

先週末は、孫たちが集まっていました。
歩いて行ける距離にあるステーキガスト
サラダの種類が多いのがうれしいですね。
P1060945.JPG
★インフルエンザ情報
広島県のインフルエンザ注意報は解除されましたが
広島市内のある学校ではクラスで数名インフルエンザが出ているそうで。
まだまだ御用心ください。

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