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認知症と車の運転

2016年02月26日  

昨日は かかりつけ医認知症対応力向上フォローアップ研修会に出席してきました。
1:広島市の認知症高齢者施策について
  広島市健康福祉局高齢福祉課 小林史子 氏
2:専門医療との関わり方について
  広島市西部認知症疾患医療センター長 岩崎庸子 先生

基本データとして知っておきたいのは
高齢一人暮らし・二人暮らしが非常に多いのだ、ということ。
高齢者一人暮らしが広島市全世帯数の18.1%。
高齢者(65歳以上)夫婦世帯が38.4%。
合わせれば過半数を超えています。
この、高齢者夫婦というのは、数年・十数年程度で一人暮らし世帯に移行していきます。
しかも、高齢になるにつれ認知症の率が高くなる。
認知症高齢者一人世帯になっていくわけです。
認知症高齢者一人暮らしを支える地域を作っていかなければなりません。


岩崎先生のお話は、毎度毎度 勉強になります。
今回は1つだけご紹介しておきますと。
認知症の疑いのある高齢者は、運転免許をどうするか。
かかりつけ医のところに書類を持ってくる場合が多いでしょうが、
それは専門医に紹介していいそうです。
きちんと認知症検査をして、脳CT・MRIなどの検査もして。
それで 運転してよいのか、やめるべきなのか判断する。
ふだん面識のある 長く受診している患者さんだと
情に流されることもあるかもしれないが
(車がないと生活できないよねー、とか)
初対面の人だと純粋に、あとくされなく、冷静な判断が出来る。
そんなに依頼件数は多くないので、現状であれば
基幹病院や草津病院の精神科専門医に紹介するのがよいでしょう、
とのことでした。

もし当院患者にて 運転の可否についての判断場面がくれば
専門医に紹介させていただこう、と思います。



いぶしぎん
冬は暖かい豆腐が いいですね。

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★インフルエンザ情報
全国あちこちの都道府県で警報になっています。
今がピーク頃であろうと思われます。
手洗い咳エチケット、よろしくお願いいたします。

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