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遺族外来

2023年11月3日  

昨日は暑かったですね。
もう葉が落ちた木も けっこうあるとうのに。
すごしやすい秋、というのは なくなったんでしょうかねえ。

昨日は広島赤十字・原爆病院地域医療連携研修会(がん診療に関わる地域医療連携研修会)に出席してきました。
特別講演:「がん医療で心のケアが欠かせない理由とその対応について」
講師: 埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科教授 大西 秀樹 先生

今回は、「遺族ケア」のお話です。
大西先生は 「遺族外来」を 日本で最初に開設され、ずっとやってきておられる先生です。

私ども緩和ケア医は 「グリーフケア」という遺族ケアが重要であることを知っています。
今回、大西先生は 配偶者を亡くされた場合は3年は動けない。
(小さい)子どもを亡くされた場合は5年は動けない、とお話されました。

私どもは 遺族ケアの一環として、「合同追悼法要」を開催しています。
当院が在宅で看取った患者さんの御家族に連絡して 広島別院で 追悼法要と 茶話会をおこなっています。
そのなかで
3年をすぎて ようやく参加される方、というのも 多いです。
大西先生のお話が 私どもの実感とリンクして心に響くとともに、
合同追悼法要をやってきて よかった、
私どもの活動は きっと御遺族・御家族に 少しはお役に立てている。
今後も継続して開催していこう、と 思ったことでした。

 

お話を要約するには 荷が重すぎますので、
大西先生が御紹介くださった3冊を 以下に記し 要約に代えます。
私からお願いがあるとすれば アマゾンで買うのではなく、
地域の書店で発注するか、
オンライン発注であっても せめて国内書店(紀伊国屋など)で発注していただきたいです。
私どもは 書籍は紀伊国屋、取り扱いがなければ楽天、と しております。
私は 講演会のあと 家に帰って 全部 紀伊国屋WEBで発注しましたですよ。

1:ユダヤ人を命がけで救った人びと
ホロコーストの恐怖に負けなかった勇気
河出書房新社 (2019/7/17)
実は古い本ですが、大西先生が 再販せよ再販せよと 何度もせっついて ようやく再販で出た書籍らしいです。

2:がん患者の心を救う 精神腫瘍医の現場から
大西秀樹 河出書房新社 (2008/4/1)

3:遺族外来: 大切な人を失っても
大西秀樹 河出書房新社 (増補版2023/9)

 

ちから の 和菓子
おはぎ、あんころ、芋ねり
芋ねり は 10月の和菓子、だそうです。
あんころ は 例年9月〜翌年5月の和菓子です。
北海道十勝産小豆をなめらかな口当たりのこしあんに仕上げ、せいろで蒸し上げた広島県産もち米の杵つき餅を手包みしています。
だそうです。

おはぎ 粒あん、こしあん で いいんじゃないか、とも思いますが、そこは作り手のこだわり。

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森鴎外の孫、小堀鷗一郎医師は、70歳をすぎてから 外科医をやめて在宅医に転身されておりますよ。

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