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ためしてガッテン 謎の高血圧

医師向けMLにて 以下の放送があったという情報は知っていましたが、
やはり、問い合わせてくる患者さんがおられました。

2月10日(水)放映 NHK総合「ためしてガッテン」
番組URL: http://www.nhk.or.jp/gatten
★年齢や生活習慣とは無関係、突然発症する「謎の高血圧」
★謎の高血圧の病名は「原発性アルドステロン症」

ええと、ですね。
普通の内科医であれば、こんな病気、当然頭の中に入っていますよ。
けっして 「謎の高血圧」 でも何でもありません。

高血圧の9割は、塩分摂りすぎなどによるものです。
生活習慣の指導が大切な高血圧、と言ってもいいですね。
でも、残り1割は、
何か原因のある高血圧(二次性高血圧といいます)なのです。
とくに若い人の高血圧では、二次性を強く疑います。

二次性高血圧のなかには、腎性高血圧、腎血管性高血圧などがあり、
アルドステロン症というのも珍しくはありません。

ですから、内科医は高血圧の初診時と血圧コントロールが悪化してきた時には、
定期検査よりも詳しく精密検査をおこない、アルドステロン症も当然チェックしています。
(内科以外の医師であれば、どうでしょうか、ちょっと何とも言えません。)

信頼するに足るかかりつけ医かどうかの見分け方は
・高血圧の初診時にちゃんと聴診器を胸に当てましたか?
・初診時にはお腹を触診しましたか?
・さらにお腹にも聴診器を当てましたか?

腎血管性高血圧は、手術の対象となりうる高血圧で、
聴診で判明することがあります。
腹部で血管性の雑音(bruit と呼びます)が聞こえることがあるのです。

血圧の初診時にお腹に聴診器を当てる医師であれば、
アルドステロン症も当然頭の中にありますので
信頼してよいと思いますよ。
謎の高血圧 というのは マスコミの常套手段、誇大表現です。
不安をあおる番組というのは どうなんでしょうねえ。

胡町さかい。シメは貝汁と御飯だ、と常連の先輩に教わりました。
昔はもっと貝汁椀が大きかった、とのこと。
写真は貝を半分くらい食べてから気がついて撮影したものです。
大きな貝がたくさん入っています。
2010020220060000kaijiru.jpg
★新型インフルエンザH1N1情報
大きな動きはありません。

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