吉島病院病診連携
8月20日、ANAクラウンプラザホテルで開催された吉島病院の病診連携の会合に出席しました。
大きな会で、約80名の医師が出席していました。
病院と診療所は、密接に連携することで患者・家族の安心につながります。
いつでも必要な時は病院での検査や入院ができますよ、という裏付けがあれば
ふだん安心して診療所での診療ができるわけです。
当院は在宅療養支援診療所です。
24時間往診可能な体制をとっていること、
必要時に入院できるよう病院と連携をしていること
などが指定条件となっています。
このため当院は吉島病院など複数の病院と連携をしています。
どうか御安心ください。
秋から眼科が1名増員という うれしいニュースもありました。
今週の花 シュロチク、ハンゴンソウ、トウワタ
★新型インフルエンザH1N1情報
河村官房長官は23日、埼玉県川越市での演説で、新型インフルエンザのワクチンについて
「妊婦の皆さん、小さな子どもさん、持病のある方を優先しなくてはいけないが、国民の皆さんが要ると言ったら対応しないといけない。国内生産が間に合わなければ、外国から輸入しないといけない」
と述べ、不足分は輸入で対応する考えを示した。
asahi.com 8月23日
http://www.asahi.com/politics/update/0823/TKY200908230195.html
問題点が2つ。
妊婦、子ども、持病のある人以外の人の分までワクチンを確保するのは困難です。
幻想を持たせるようなことは言わず、これ以外の人にはワクチンはありません、という広報をするべきでしょう。
「ワクチンには限りがあるので、優先順位を決めて接種する。だから健康な人には接種できない。接種できない人はがまんしてください」、という広報です。
健康な人は 妊婦や病気の人のために席(ワクチン)をゆずりましょう、ということです。
もう1つは、金持ち国家日本が、ワクチン生産国日本が、輸入をしてよいのか、という問題。
ワクチンは貧しい発展途上国にこそ必要なのではないか。
日本にはタミフルも十分備蓄があるが、途上国にはタミフルも少ししかないのです。
金を持っていれば何をしてもよい、というわけではないでしょう。
げんにWHOは日本がワクチン輸入することを非難しています。
日本がワクチンを自国民のために購入すれば、世界中から非難されるだけです。
自国民のためにではなく、購入したワクチンを途上国に配布すれば、世界中から賞賛されることでしょう。
これもある意味で 「弱者に席をゆずりましょう」 と言うことです。
今回、ワクチン報道についてマスコミの果たす役割は非常に大きい、と思っています。
弱者に席をゆずりましょう、というスタンスで報道するのか、
それとも
何で私に(私たちに)ワクチンを打ってくれないんだ! という人たちの主張に与するのか。
今後、日本が、他者にやさしい、思いやりのある社会を目指すのか、
それとも個人の権利主張を中心におく社会を目指すのか、
ということが問われているのだ、と 思っています。