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思いやり医療を受けてみませんか

2009年10月22日 ,, 

市民公開講座
あなたも思いやり医療を受けてみませんか
~ハグとユーモアを医療に入れちゃった~

日時:平成21年10月24日(土) 15:00~17:00
場所:済生会広島病院6F多目的ホール
講師:岡原仁志氏(おげんきクリニック院長)
問い合わせ:安芸地区医師会総合介護センター(板谷)
TEL082-824-1340

リレーフォーライフでも大活躍された岡原先生の市民公開講座です。
ぜひ御参加ください。

今月の花 ブーケ風アレンジメント
バラ、ガーベラ、カーネーション、トルコキキョウ、アジサイ。
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★新型インフルエンザ情報
おまちどおさま! という感じです。
ようやく当院にも新型インフルエンザワクチンが納入される見込みとなりました。
昨日県から通知が来て、その後 医薬品卸会社から連絡がありましたので、
おそらく近日の配送見込みです。
といっても、たったの2本ですが。
当院で医療従事者として接種申込を出したのは医師と看護師のみの数です。
当院では薬剤師や受付事務の人数は申請しませんでした。

病医院によっては他職種の人数も含めて申込したため、
広島県全体では配給予定量の2倍以上の申込数となったそうです。
このため県のほうで比率計算し、申込数量に対して
医師は100%、
看護師は40%、
その他職種は10%
の比率で配給するので、あとは各病医院で考えて下さい、ということになったものです。

広島県ではなく他県での話ですが、
「当院だけは職員全員に接種したい」と言って
職員全員分を申請した医療機関もあったそうです。
みなさん4~5名とかせいぜい数名程度で申請しているのに
全職員100名規模で申請したところもあったそうです(19日のNHKニュース9による)。
原則は、「直接インフルエンザ患者を診療する医師と看護師のみ」が優先接種対象者です。
ワクチンが足りないのはわかっているので 皆が少しずつ譲り合うしかないのですが、
自分の所だけよければよい、という考えの医療機関があることは残念なことです。
ある医師限定メールグループ内では、こういう「自分だけよければよい」という医療機関の名前は公表してしまえばどうか、という提言すらされています。
(きっと県の担当者も腹の中ではそう思っていることでしょう)
非常事態なのですから、譲り合ってスムーズな運営をおこないたいものです。

妊婦へのプレフィルドワクチンは11月中旬から医療機関への発送予定だそうです。
妊婦で新型インフルエンザワクチンを御希望の方は御予約ください。

新型インフルワクチン情報

2009年10月21日 ,, 

厚生労働省から10月20日発表された内容です。
要点のみ
1:20-50歳代の医療従事者で持病のない者については1回接種とする。
1回接種にすることで、妊婦など次の優先順位者への接種開始時期を早める。
2:13歳未満は2回接種とする。
つまり小学生以下と、中学生であっても接種時点で13歳未満の者は2回。
3:妊婦など優先接種対象者については2回接種を原則とするが、今後の検討で1回にするかも。その場合でも免疫機能低下している者など医師と相談のうえ2回接種も可能とする。

またまた何通も厚生労働省からメール情報が飛び交ってきました。
ただし目新しい情報ではありません。正式発表というだけです。
10月20日付けで発表された内容は、すでに厚生労働省ホームページにもアップされています、早いですね
興味ある方はご覧下さい。10月20日という部分が赤字になっている資料です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/info_medical.html
小中高校生などへは当初の予定よりも少し前倒しで接種できるようになる可能性が高そうです。

頂いたお花 アメジストセージ(紫)、オキザリス(ピンク)
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★新型インフルエンザH1N1情報
1回接種への方針転換 自治体は「寝耳に水」
Yahooニュース 10月17日20時6分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091017-00000569-san-soci

アメリカCDCなど海外ではすでに成人(あるいは10歳以上)は1回接種でよい、というデータが出ています。
専門家の間では、日本でも1回接種の方向になるだろう、と予測されていたのです。
これは私でも知っている話でした。
それを「寝耳に水」という自治体がある、というニュースです。
これは、自治体には感染症の専門家がいない、ということを意味しています。
専門家ならWHOやCDCの情報はチェックしているからです。

もう一つ、このニュースの中で自治体担当者からの発言で
「1回接種になれば対象者が広がり、周知の方法も変わる。寝耳に水だ」
と言っていることも問題です。
ワクチンは、接種者が増えれば増えるほど社会防衛効果が高くなります。
対象者が増えることは、保健医療行政の人にとって大歓迎のはずなのです。
このニュースでは、周知を変えてやりなおすことがメンドウクサイのでイヤだ、
と言っているようにしか受け取れません。
「1回接種になれば対象者が広がり、喜ばしいことだ。周知が大変だががんばります。」と言うのが正解なのです。

妊婦に接種されるワクチンは特別製

2009年10月20日 ,, 

11月3日広島平和マラソンに向けてジョギングをしていますが、
院長はこの数日 走ると喘息が出ていました。
何かおかしいな、と思っていましたが、昨日のニュースで原因が判明。
黄砂 だったのですね。
私は毎年春の黄砂時期には喘息、発熱を生じます。まさか秋に黄砂がくるとはね。
数日前からステロイド吸入量を増やして対応しています。
喘息のみなさん、
本日あたりから本格的に黄砂が襲来するそうです。
ステロイド吸入を増やしておいてください。

さて、
今週にはいり、ワクチンをめぐる動きがたくさんあります。
まとめると膨大になってしまいますので、少しずつ御紹介していきますね。

ワクチン情報1:妊婦のワクチンは特別製というお話

インフルエンザワクチンには、保存剤(防腐剤)が使用されています。
昔、細菌感染したワクチンの接種で、おおぜいに被害が出たことがあったためです。
この保存剤は チメロサールと呼ばれるエチル水銀系のものです。
妊婦用には特別に保存剤を含まず、最初から1名分ずつ使い捨て注射器に充填したワクチンが用意され、これによる接種がおこなわれます。
(あらかじめ充填することから、プレフィルド ワクチン
pre-filled vaccine、 あるいは prefilled vaccine と呼びます)。
妊婦のみなさん、保存剤・防腐剤については心配ありません。
この点については安心して接種してくださいね。

安心して、とわざわざ言うのは、
有機水銀と自閉症に関係があるのではないか、と疑われていた時期があるからです。
子どもの自閉症が増加したのは、ワクチンの有機水銀も原因ではないか、と。
しばらく結論が出ませんでした。
今でも、有機水銀入りのワクチンは打ちたくない、と思っている人もおられることでしょう。
なお、2004年のアメリカ科学アカデミー医学協議会は、チメロサールを含むワクチン接種と自閉症との関係を否定しました。これが現時点での最終結論となっています。

各国とも、そして日本も、チメロサールを含まないワクチン、チメロサールを減らしたワクチンに切り替えがすすんでいます。
いずれ全部がそうなるでしょう。
ただし、全てをプレフィルド ワクチンにすれば、ワクチンの費用が高くなってしまう、ということが欠点で、費用面をどう考えるか、です。
高くても安全安心なものを、という考えと、高ければ国民に普及せずワクチンの社会防衛効果が期待できない、という考えと。
私は、安全安心なものを作り、国費を投入してワクチン接種は無料化すべきではないか、と思っています。国の財政がきびしいのはわかるのですけれど。

チメロサールと自閉症については、横浜市衛生研究所HPが非常に詳しく解説しています。
御心配な方は、お読みください。
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/thimerosal1.html

今週の花 シダ、アメジストセージ
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新型ワクチン広島は今週を目標

2009年10月19日 ,, 

本日から医療従事者を対象に接種が開始となります。
しかし、予定どおり19日から開始できる県はおよそ半分です。
中国地方では広島以外は本日から開始です。
広島県では今週中の開始を目標としています。
Yahooニュース 10月19日5時53分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091019-00000007-jij-pol

なんで医療従事者から開始なのか、
一刻も早く子どもや妊婦に開始すべきではないのか、
とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

そこで一つ情報提供です。
今回の新型ワクチン、鹿児島県などで医療従事者など200名を対象に
安全性の確認試験をおこないました。
ところが、
200人のうち大きな副作用が2名出ています。
うち1名はアナフィラキシーという重大なアレルギー反応でした。
アナフィラキシーというのは、生きるか死ぬかの瀬戸際という緊急事態です。
(アナフィラキシーについては、折口内科医院HP 病気のお話 ハチアレルギーについて をお読み下さい。http://www.origuchi-naika.jp/ )

200人のうちの1名が生きるか死ぬか、という重大な副作用にさらされたわけです。
あなたは、こんなワクチン、すぐに打ちたいと思いますか?
追加で安全性確認試験をやったほうが良いのではないか、やるべきだ、と思いませんか?

ですから、
新型ワクチンは、医療関係者を対象に開始し、2万人規模で安全性確認をおこなうことになっているのです。
安全性確認が終わってから一般市民への接種が開始となります。
もうしばらくお待ちください。

写真はフウセントウワタの種子。
この種子を見てはじめて ああ、名前はそういう意味だったんだ、とわかりました。
よくできた名前です。
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喘息患者でも加入できる生命保険

日本アレルギー学会からの情報です。
喘息患者さんでも加入できる生命保険が誕生しました。

これまで、喘息であるために生命保険に加入できなかったり、加入できたとしても
保障が極端に低かったりなど、喘息患者さんにとって生命保険の加入は一般の方と比べ
相当のハンディキャップがありました。
このことから、日本アレルギー学会では、喘息の患者さんにも一般の方々と同様に生命保険に加入できるよう、要望書を提出していましたが、
唯一「ジブラルタ生命保険株式会社」から、「適切な喘息管理を行っている」ことを前提に喘息患者さん向け生命保険が誕生したとのことです。
(喘息は勿論、喘息以外の病気やケガで入院した場合も保障する保険もあります。)

我々呼吸器専門医・アレルギー専門医は、喘息死ゼロ を合い言葉にしています。
喘息では毎年2000名以上が亡くなられているのです。
喘息の診断・治療は専門医に御相談ください。

保険に関する問い合わせ先
「ライフスケッチ事務局」(募集代理店:マーシュジャパン株式会社運営)
電話:0120-101-115
受付時間:平日9:00~17:00(土、日、祝日、年末・年始を除く)
http://www.marsh-jp.com/aff/lifesketch/

かるが浜。こんな木もあります。
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★新型インフルエンザH1N1情報
全国平均でみると、定点あたりインフルエンザ患者数が12.92となり
流行レベルに上昇してきています。
とくに北海道では警報レベル、
福岡県、大阪府、愛知県、神奈川県などでは
保健所管内によっては警報レベルになっているところもあります。
広島県内では安佐南区、安芸区が流行レベルとなっています。
国立感染研究所の新型インフルエンザ流行マップで確認できます。
https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html

平成の歩き方1

2009年10月17日  

平成の歩き方1

脂質異常、高血圧、糖尿病といった方に、
運動していますか?
と聞いてみると、
あまり運動していません、という人が多いです。
では、運動しましょう、まずは歩きましょう、ということで
ウォーキングをはじめようと思う方もおられることでしょう。
歩くには良い季節となりました。
でも、街には危険がいっぱいです。
事故にあわず安全に歩くにはどうすればよいか、
健康を保つために歩くにはどうすればよいか、という視点で
何回かに分けていっしょに考えてみたいと思います。
不定期連載の予定です、よろしくお願いします。

かるが浜でみつけたブーゲンビリア。南国調ですね。
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★新型インフルエンザH1N1情報
新型インフルエンザワクチン 成人は1回接種で十分
10月16日12時56分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091016-00000050-mai-soci

「新型」なのでワクチンは2回接種することが必要、という計算でした。
1回接種でよいのならば、2倍の人数に接種できることになります。
これなら持病の有無にかかわらず、希望者全員に行き渡る可能性があります。
ただし子どもは2回接種です。
13歳で区分けするようですが、
中学生以上という区分けになるかもしれません。
正式には来週発表される見込みです、正式発表を待ちましょう。

科学ボランティア入門研修会

2009年10月16日 , 

最終のアナウンスです。

科学教育ボランティア入門研修会 第4回
10月17日(土)13-17時予定
会場:広島市こども文化科学館2階会議室
講師:室長大應先生 (徳山高専、サイエンスレンジャー)
テーマ:「磁気カードの秘密」
~Science or Magic?~
主催:日本宇宙少年団広島分団
共催:広島市こども文化科学館

公民館、科学館などで実験教室、工作教室などのボランティアをやってみたい、
と考えている初心者を対象にした養成講座です。
第4回は、サイエンスショーで、ここまでできる、という
上級編をイメージしています。
じっくり時間をかけて取り組み、自分のものにしてしまいましょう。
その後、世界各国で演じて受けがよかったものについても
御紹介いただける予定です。
教職希望の方もぜひどうぞ。

お申し込み先は
jst-training2009@sesn-j.org
まで。
参加無料です。

今週の花 シュウメイギク、ホトトギス、アメジストセージ、ノコンギク。
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★新型インフルエンザH1N1情報
インフルエンザと診断されタミフルを処方されたあとは、家で安静にして治療をおこなうことになります。
多くは2日程度で解熱し元気になります。
病院に行った方がよい病状については、以下のようになっています。

小児
・呼吸が速い、息苦しそうにしている
・顔色が悪い(土気色、青白いなど)
・嘔吐や下痢がつづいている
・落着きがない、遊ばない、反応が鈍い
・症状が長引いていて悪化してきた
大人
・呼吸困難または息切れがある
・胸の痛みがつづいている
・嘔吐や下痢がつづいている
・3日以上、発熱が続いている
・症状が長引いていて悪化してきた

これらは肺炎、脳症、心筋炎などを疑わせる状態、あるいはタミフル耐性を疑わせる状態であり、検査および治療方針変更が必要な状態ということになります。
子どもさんは自分の症状をうまく口で表現できませんので、
保護者の方は注意して見守ってあげてくださいね。

インフル学級閉鎖急増中

減感作治療

先日も電話で問い合わせがあったのですが、
通年性アレルギー性鼻炎なのですが、ハウスダストの減感作療法をおこなっていますか? と。
現在 よい抗アレルギー薬が出来ているので、
ほとんどの患者さんでは減感作療法はおこなわなくなりました。
なおりが悪い場合にはお薬手帳を持って当院に御相談ください。
まずは現在の治療の見直し、組み立てなおし から開始しましょう。
院長はアレルギー専門医で、抗アレルギー薬の使い分けは得意分野です。

それでもどうしてもコントロールがうまくいかない、という場合には
そこではじめて減感作療法も考慮 ということになります。
抗アレルギー薬にアレルギーをおこす、という人もあり、その場合には薬物治療はとてもやっかいで、適用できないこともあるのです。

現行の減感作療法は、
・当初は通院回数が非常に多く、また長期間の治療となります。
・大きなアレルギー反応をおこしてしまう危険性があります。
・毎回注射するので、患者さんは当然痛いです。
・医療費設定がとても安く、医療機関にとって手間ばかりで利益にならない。
患者さんにとっても当方にとっても、あまり推奨しにくい治療法です。
舌下免疫療法が可能になれば、いいのですが。

本日のお勉強
アレルゲン標準化の現状
アレルギーの臨床 2009年8月号
山梨大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科 増山敬祐先生
要点
日本では免疫療法に用いられる標準化抗原がスギのみである。
日本アレルギー学会は標準化アレルゲンの整備に動きだしている。
スギ舌下製剤は2-3年後の臨床治験を目標にしている。
ダニアレルゲンの標準化にも早急に取り組む予定である。

早く舌下免疫療法が可能になることを期待しましょう。

かるが浜の風景。緑がいっぱいです。南国ムード。
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★新型インフルエンザH1N1情報
広島市での患者数が急増しています。
市全体での定点あたり患者発生数が 8.56人となりました。
ちなみに10人を超えると注意報レベルです。
区別にみると安佐南区、安芸区は15程度あり、注意報レベルになっています。
当院は中区なので、市では最も患者数が少ない地域ですのであまり実感ありません。
広島市の患者動向は、以下のHPで確認できます。
http://www.city.hiroshima.jp/shakai/eiken/kan_center/syh_graph/influ_new/inf_new.htm
広島市の学級閉鎖・学年閉鎖リスト
御紹介できないくらい、多くの学校で流行しています。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1243480460777/index.html

藤田県知事 立つ鳥跡を濁す

藤田知事ネタで2本。
広島長崎でオリンピック誘致という話について
県は事前に聞いていない、
県の協力はいらないということなんでしょう、
みんなで一致して誘致することはできなくなりました、
という主旨の発言をしています。
あのですね、
あとちょっとで辞めていく人に先のことをあれこれ言われたくないものです。
よほど秋葉市長がキライなのでしょうが、
辞めていくのだから政治家としてうまいこと言えないものか。
オリンピックいいですねえ~県としても話が来たら考えましょう。
次の県知事によく申し送っておきますよ、
くらいのことは言えると思うのですけれど。
最後っ屁をかまして どうする。

2つめ
鞆の浦景観訴訟(と呼んでおきます)
県が控訴を決めたそうです。
司法の決定に行政がブツクサ不満を述べて控訴をおこなう。
これ、何とかならないものでしょうか?
司法の判断を尊重する気がまったくない。
控訴により時間と訴訟費用がかさむわけであり、
控訴に時間と費用をかけるのではなく、
とっとと次の政策・対策を打ち立てればよいと思うのです。

県が控訴しても、藤田知事は辞めてしまって、いなくなります。
これも最後っ屁ですね。
控訴の決定は行政の長(県知事や福山市長)が下すわけですから、
2審以降の裁判費用は知事や市長が個人で支払うようにすれば
どうでしょうか? (うーん、さすがに無理か)

次の選挙では、立つ鳥跡を濁さず、という知事を選びたいものです。

白い花のアレンジメント
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★新型インフルエンザH1N1情報
新型インフルエンザワクチンの正式な実施要綱、実施要領が発表されました。
基本は10月2日に発表されている「案」と同じようですが、
つい先ほど確認したばかりの情報ですので、あとで読み込んでみます。
(本日午前1時すぎの配信情報です。)

ワクチン接種医療機関ですが、
京都府の場合、全医療機関の83%が手を挙げたそうです。
Yahooニュース 10月13日23時9分配信 京都新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091013-00000024-kyt-l26
83%と聞くと、
そんなに多いのか、じゃあいつもの医療機関で大丈夫だな、
と安心されるかもしれませんが、
自院の医療従事者(医師・看護師)に接種するだけで患者には接種しない医療機関も
手を挙げておかないとワクチンが配給されません。
優先接種対象者に接種する医療機関かどうか、は
とりまとめて後日発表されることになります。

広島県の取りまとめ作業は京都府より3日程度遅れていますので
もうしばらくお待ちください。

インフルワクチン、打つ?打たない?

2009年10月13日 ,, 

広島市民病院がおこなっている医療者がんセミナー、
今回はがん性疼痛がテーマです。
10月15日(木)18時から 広島市民病院10階講堂

広島市立広島市民病院拠点病院
「医療者がん研修会(がんセミナー)」
Pain Management
―がん性疼痛を中心に―
講師:近畿大学医学部附属病院緩和ケア室准教授 原 聡

医療関係者のための研修会です。
医療関係のみなさま、ぜひ御参加ください。

写真は かるが浜。
人工砂浜で、海岸はきれいに整備されています。
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★新型インフルエンザH1N1情報
季節性インフルエンザワクチンを接種すると、新型インフルにかかりにくいか、どうか?

この設問に対し、2つの逆な回答が出ています。
1:カナダ マニトバ州では医療従事者への季節性ワクチン接種をストップしています。
季節性ワクチンを接種すると、新型インフルエンザにかかる率が倍になる、という結果が出たためです。
http://www.canada.com/health/Health+care+workers+dropped+from+Manitoba+seasonal+vaccine+list/2071741/story.html
カナダでは他の多くの州でも、65歳以上と長期入所者に限り季節性ワクチン接種をおこなっており、他の人への接種はストップしています。
この情報は以下のサイトに紹介されています(10月7日付け)。
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/7830d39fa91c493eb1571b09e00435f6

2:メキシコでの調査では
季節性ワクチンを接種すると新型インフルを80%予防できる、としています。
季節性ワクチンを接種した人では新型インフルでの死亡が少なかった、と。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2650355/4728901

つまり、季節性ワクチンをうつべきかどうか、カナダとメキシコでは正反対の調査結果となっています。
現時点ではメキシコの調査は症例数が少なく、カナダのほうが信頼性が高いように思いますが、最終結論はまだ出せません。

今年は季節性ワクチンの生産量が少なく、希望者全員に行き渡らない可能性も高いのですが、接種希望がかなわなくても悲観はしなくてよいのかもしれません。
ワクチン欲しいワクチン欲しいと探し回るのではなく、なければないでいいや、というくらいのスタンスでよいのかもしれません。
輸入ワクチンは国産と製造方法が違いますので、副作用もまだよくわかっていません。無理して輸入ワクチンを受ける必要もないかもしれません。

で、結局どうすればいいのでしょうか?
当院では、季節性ワクチンも新型ワクチンも両方おすすめしています。
季節性ワクチンが入手できなかった人については、過度に心配する必要はありません。
ワクチンを求めて医療機関に電話をかけまくったりする必要もありませんし、そういうことはやめて下さいね、事務が手を取られて受付が混雑しますので。
うがい手洗い咳エチケットをしっかり実行しましょう。
バランスよい食事、十分な休養・睡眠をとりましょう。
不必要な人混みへの外出はひかえましょう。

082-241-6836(代表)

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