心に残る出会い70 大晦日に亡くなられたUさん
昨日はカープ、ズムスタに行って応援してきました。
マエケンで勝利、よかったですね。
序盤にいきなり4点とって楽勝ムード。
それがすぐに3点返されて。
最後はヒヤヒヤものの展開に。
まあ、カンカン照りでもなく、雨でもなく、
いい応援日和でした。
今回は子どもたちが観戦目的で帰ってきて、
孫をパフォーマンスシートに連れて行きたい
というので家族で行きましたが
パフォーマンスシートは子供と高齢者にはキツイ席ですねえ。
最下位中日を、今日も蹴っ飛ばしていきましょう!
さて、
毎月最終の日曜日は心に残る出会いです。
Uさんは65歳
胆のう癌末期で、黄疸も出ており
腹水も貯まっています。
どうしても家に帰りたい、ということで
年末の病院で退院前カンファレンスが開かれ
私たちのはじめての出会いです。
痛みはオピオイド(医療用麻薬)でコントロールされていましたが
腹が張る感じが困りものでした。
遠方の娘が帰ってくる手配を整えるのを待って
2日後に退院と決まりました。
退院日に病棟で腹水を抜いての退院です。
退院されてすぐに御自宅に訪問しました。
痛み止めの頓服薬が手配されていなかったので
年末年始体制に入っている薬局に無理をお願いして
何とか頓服オピオイド薬を手配します。
血液中の酸素濃度が落ちているので
これもいそいで在宅酸素を手配します。
腹ははるけれども、もう腹に針を刺す(腹水穿刺)のはイヤだ、
と本人が話されましたので
それは在宅では実施しないことにしましょう、と
在宅チームで情報を共有していきます。
食欲は落ちていて
もうあまり食べられません。
トマトジュレがお好き、ということでしたので
お好きな物を何でも、一口でも二口でも、と説明します。
翌日の訪問診療時には、トマトゼリーを食べました、と
喜んでおられました。
大晦日だけが、御兄弟や親戚が、全員そろうことが出来る日でした。
その大晦日の日、午前中にみんなが揃い、Uさんの手を握り声をかけました。
数時間後、Uさんは御自宅で静かにお亡くなりになりました。
本当に不思議なんですが
「主だった家族がそろうのは今日しかない」、
という まさにその日に
亡くなられる方はとても多いのです。
みんなの声をきいて、安心されるのでしょうか、と思います。
パフォーマンスシートからの眺め
ここは年寄りと 小さい子にはきつい。
次はどの席から応援しましょうかね!
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