カープ、勝てませんねえ・・・。
マエケンなんですから、序盤で1点とれば
相手に相当のプレッシャーをかけることができます。
何としてでも先制点を取る必要があるわけです。
投手は、先発、勝ちパターン継投、負け試合用継投の
3種類しかありません。
今はどのチームも先発投手や勝ち継投は打ち崩すのがむずかしい。
いかに早く相手の負け試合用の投手を引きずり出すか、
が勝負をにぎっているのです。
で、昨日。
2回の1死23塁が生かせていません。
今朝の新聞はまだ見ていませんが、
これまで野村監督は
チャンスであと1本が出なかった、
というコメントを毎度毎度だしています。
今回もきっと同じようなことを言っていることでしょう。
でも
この局面、
あと1本のヒットは要らないのですよ。
連打ではなくて点を取るべきなのです。
安打の出る確率は2割しかないのですから。
具体的には大きな外野フライやゆるい内野ゴロで点が取れます。
スクイズは内野ゴロの典型例というか特殊例ですね。
相手投手も外野フライを打たれてはイヤなので
高めには投げてきません。
低め、とくに外角低めで勝負してきます。
中軸打者ならそれでも外野フライ狙いでもいいでしょうが、
それ以外の打者なら何を狙うべきか。
答えはひとつ、ボテボテの内野ゴロを打つことです。
29日、野村投手の喫した唯一の安打は、止めたバットに当たって
1-2塁間に飛んで行った打球です。
あれでいいのです。
というか、あれを狙うべきなのです。
手打ちでいいし、バットを止めるくらいでいいのです。
相手投手は外角低めに球を集めてきますので、
内野ゴロを打ちたい時には ちょうどいい配球なのです。
カープ打線は、昨年も同じ失敗をしています。
野村監督、無策!!
チャンスで1本出なかった、
という総括を繰り返すのではなく
チャンスを作る1本が出なかった
と言える意識変革をしないかぎり、今年も5位どまりでしょう。
さて
29日は、広島市医師会夜間急病センターの勤務でした。
昨日のブログの続きです。
その時に受診された方のなかに
ひとり気になる方がおられました。
市内の某がん専門クリニックで抗がん剤治療(点滴)を受けたところ
吐き気が強く、食欲が全くなくなってしまっている、
点滴をしてほしい、という受診でした。
月曜日に抗がん剤点滴を受け、日曜日の急病センター受診ですので
約1週間、吐き気と食欲不振の苦しみが続いていることになります。
吐き気止めも処方されていましたが、
5-HT3受容体拮抗薬という薬剤が
連日内服するように出ているとのことです。
ステロイドは4日分処方されたが、もう飲みきったそうです。
一般的な吐き気止め(ナウゼリン(R)やプリンペラン(R)等)は
処方されていませんでした。
食欲不振に対する漢方薬なども処方されていませんでした。
ここは、ちょっと頭をひねってしまう部分でした。
5-HT3受容体拮抗薬というのは
抗がん剤点滴直後の吐き気を止めるのには有効ですが、
長引く吐き気には それほど有効ではないのです。
例えば岐阜大学では、乳癌の抗がん剤治療について、
比較対照試験をおこなった結果、
「5-HT3受容体拮抗薬は抗がん剤投与前1回のみ処方を院内では推奨しています。」
とホームページに記載されています。
http://hosp.gifu-u.ac.jp/pharmacy/research/research3/research3.html
セロトーン(R)という薬を具体例にとると、
添付文書には
3.抗悪性腫瘍剤投与終了後、翌日以降にみられる悪心、嘔吐に対する本剤の有効性は確立していないので、抗悪性腫瘍剤投与終了日の翌日以降は本剤の投与を継続しないように注意する。
と書かれています。
以上のように、5-HT3受容体拮抗薬は
1週間以上にもわたって連日処方される薬ではない、
というのが 私どもの認識です。
もし吐き気が長期化するならば、
ステロイドが基本になるでしょうし、
今ではNK1受容体拮抗薬という種類を使用することが出来ます。
そのクリニック、癌治療については専門なのかもしれませんが
緩和ケア(抗がん剤副作用や食欲不振対策)については
あまり詳しくない医師なのかな、と思いました。
とりあえず脱水解消に点滴をして
一般的吐き気止め薬を処方し、
食欲不振時のカロリー摂取の方法をお教えしました。
(食欲不振対策の具体的指導はほとんど受けておられませんでした。
またNK1受容体拮抗薬や食欲不振用の漢方薬は
夜間急病センターには置いてありません。)
吐き気が強い場合には、次回からの抗がん剤治療をどうするか、
よく担当医と相談するようにも説明しました。
夜間急病センターでしてあげられるのは、ここまでです。
癌治療と緩和ケアは車の両輪です。
癌治療を受ける場合には、
緩和ケアも受けられる体制を最初から準備されておくことを
おすすめします。
抗がん剤の副作用対策なんていうのも、緩和ケア医の出番なんですよ。
それと、もう1点。
こちらのほうが気になりました。
これだけ強い消化器副作用が出る、ということは
骨髄抑制の副作用も強く出ることが懸念されます。
多くの抗がん剤では投与10-14日目頃に
骨髄抑制のピークが来ます。
骨髄抑制というのは、白血球減少、血小板減少、です。
白血球が減れば好中球を増加させる注射を必要としますし、
場合によっては個室・準クリーンルームにはいっていただき
感染予防対策が必要となることがあります。
血小板減少については、血小板輸血が必要となる場合もあります。
その骨髄抑制が、ゴールデンウィーク後半に重なるかもしれない、
という日程だと思われました。
私が勤務医時代、抗がん剤治療による骨髄抑制が
連休や盆休、年末年始に重ならない様に
スケジュールを調整して抗がん剤治療をしていました。
血液検査は病院だといつでも出来るのですが、
血小板輸血は、日赤血液センターが休みだと
実施したくても出来ないのです。
ビル開業のクリニックだと
休日や夜間には対応してもらえません。
血液検査も出来ませんし、
臨時薬の処方箋を書いてもらうことも出来ません。
その状態で抗がん剤点滴治療するというのは ちょっとどうなのか、
と思います。
絶対に骨髄抑制が生じない薬だ、というのならともかく。
内服薬、ホルモン薬治療なら問題ありませんが、
点滴による抗がん剤治療はビル開業クリニックではなく
やはり病院で受けた方が安全だ、と思います。
クリニックと病院が連携すればすむ話なんですよ。
それと
ビル開業クリニックでは、
いずれの日にか、病状悪化で通院できなくなる時がきます。
訪問診療してくれる、緩和ケア対応してくれる診療所と
早い段階から連携しておけば安心ですね。
受診された方、無事に連休を乗り切ることが出来れば
いいのですけれど・・・。
そういうことを考えていたから
29日夜の寝つきが悪い、というわけなのでした。
昨日、御手洗の若長に行ってきました。
http://wakacho.blog69.fc2.com/
2階からの眺めがいいですねえ。
御手洗切手が買いたくて。
無事、購入できました。
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