ハイチに千羽鶴運動、ネットで炎上
ハイチ地震関連で気になる記事を御紹介します。
ハイチに千羽鶴運動、ネットで炎上
izaニュース 2010/01/29 12:05更新
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/household/351552/
被災地を支援しよう、という時に、
緊急支援物資を集めることがあります。
医薬品、水食糧が第一ですが、毛布・衣服・テント類などを集める場合もあります。
このとき、重要なポイントがあって
医薬品や水食糧は、早く届けることが大切。
下着類などの援助物資は新品であることが大切。
つまり、使わなくなった古着やボロを集めているわけではない、ということなのですが、
ゴミとして捨てるしかない古い下着などを被災地に送りつける人が大勢いて、
被災地の役場など現場は いつも迷惑してしまうのです。
被災地はどんな状況なのか、
どんな支援が有効で どんな支援はありがた迷惑なのか、を
情報を集め想像すればよいことなのです。
一番よいのは皆でローテーションを組んで現地支援に行けばいいのでしょうが、
これは全員が可能なことではありません。
院長は阪神大震災の医療救援に広島市チームとして神戸に1週間行きましたが、
全国から善意で送られた物資のなかに 絶対使わない医薬品などが保管場所に山積みとなっているのを見て、
現地のニーズに合わせた支援活動というのはむつかしいものだ、
ということは経験してきました。
とくに国外の支援は、現地事情がわかりにくいですので、
「支援団体を支援する」、「支援団体にゆだねる」という方法が確実だと考えます。
日本赤十字、国境なき医師団 などに募金するのが現実的で良いでしょう。
千羽鶴?
残念ながら ハイチに千羽鶴を贈る運動には 落第点しか与えられません。
ヒロシマに千羽鶴が贈られてくるのとは、わけがちがいます。
それにしても、
自衛隊の緊急医療チームの出動は遅かったです。
24時間以内にとりあえず出発してほしかった。
写真は 赤外線式の体温計
インフルエンザ患者が多数来院して外来が混み合った時のために
シーズン前に購入していた新兵器です。
おでこにピッとするだけで、2秒で体温が測定できます。
直接おでこに触れるわけではなく、離れて測定しますので(非接触型)、
体温計を消毒したりする手間もありません。
欠点は、乾電池の消耗が非常に早い、ということですかね。
今シーズン、ずいぶん活躍しました。
訪問診療先のご家庭でも、活躍しましたよ。
★新型インフルエンザ情報
薬事審不承認でも解約できず=新型インフルの輸入ワクチン
1月31日(日)2時34分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20100131-00000005-jij-soci&s=created_at&o=desc
日本政府は昨年6月に新型ワクチン輸入の契約を結びました。
非常に不利な契約条件であることは、すでにさんざん報じられてきましたし、
当ブログでも御紹介してきました。
(たとえば1月26日ブログなど)
今回、時事通信がなんで今になってこんな記事を配信したのか、よくわかりません。
しかも、30日にわかった、と記事には書いてあります。
薬事審議会で承認されようが承認されまいが、
それは日本国内の手続きのお話であって、
輸入契約の解約とか返品とかにつながらないことは当たり前のことです。
ニュース記事にする価値は まったくありません。
新型インフルエンザ関連ニュースでは、
輸入ワクチンをどうするのか、解約が成功するのか、だけが今の焦点です。
関連記事もめっきり少なくなりました。
それで時事通信さん、無理してニュースを作ろうとしたのかな?
かなりトホホなニュースでした。
まあ、ワクチンというのは国家安全保障のようなものです。
余るくらいの発注でよい、と思います。
次は5月6月頃に、来シーズン用の新型ワクチンをどうする、季節性ワクチンをどうする、
というのが話題になってきます。
次の輸入契約からは 不平等契約にしないで下さいね。