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中川大臣の失態 薬とアルコール

2009年02月19日

中川大臣の失態

もうろう状態での記者会見は大失態でした。
本人は アルコールは口をつけただけで飲んではいない、
と釈明していましたが、どうみても酩酊状態に見えました。
「酩酊状態に見えた」というだけで大臣失格です。

ここで冷静に分析してみます。
同情の余地があるとすれば
・時差ボケもあり、連続する会談の強行軍で
眠かったことが原因の一つかもしれません。

同情の余地ないものとしては
・時差ボケ解消するくらい早めに余裕をもって現地入りすべき。
とくに重要な会議であればあるほど 用意周到でなければ。
・カゼ薬をたくさん飲んだ、という発言。
規定量以上を服用するのは大バカ者です。
用量用法を守るのは基本中の基本です。
・眠気のくるカゼ薬を 昼間に服用したこと。
鼻水を止める成分として抗ヒスタミン薬がはいっていたのでしょう。
抗ヒスタミン薬は眠気がきます。鎮静状態となります。
当院HP 「運転してはいけない薬」 を御覧ください。
この薬を服用するのであれば、寝る前にすべきでした。
・眠気のこない鼻症状薬もありますのに、なぜ重要な会議日に
眠気のくる薬を服用した?
眠気がこない市販カゼ薬としては漢方主体のものがあります。
抗ヒスタミン薬のなかにも眠気がこないものも2つあります。
(これは市販薬ではありません、処方薬です。)
お付きのスタッフのなかに医療知識のある者は
1人もいなかったのか??
・抗ヒスタミン薬とアルコール 併用はダメ。
鎮静状態が増強されます。
これは「薬をアルコールで飲まないでください」という表現で
誰でも知っているフレーズになっていますね。

つまり、薬の選択と服用に関して、
中川大臣は「全くなっていない」ということです。
正しい薬の選択と使用法を指導できる「医療スタッフ」がまわりに
いなかった、ということのほうが事態は深刻かな。

本日の講演

2009年02月18日 ,

本日の講演
折口内科医院スタッフの高橋裕子です。
本日、学校薬剤師として広島市立の某小学校3年生に
保健の授業で健康についてお話をしてきました。
ウガイ手洗いは自分のために習慣づけよう、
ウンチは毎朝出す努力をしよう、
おしっこはがまんしない、
あさごはんをおうちの人が準備できなかったら
自分でしよう。
早寝早起きが大切。
など、
健康や安全は与えられるものだけではなく、
自分で守る、それのできる子になってほしい。
といったお話をしてきました。

成長ホルモンのことを考えて午後九時半には
寝よう、とよびかけましたが
実際には午前2時に寝ている児童もいるようで
愕然とします。

今後もボランティアで講演していこうと思いますので
よろしくお願い申し上げます。

今週の花

2009年02月17日

今月の花 ひなまつり

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ノロウィルス 流行中

2009年02月16日 ,
冬になると、下痢・嘔吐が流行しますが、
その原因のひとつがノロウィルスです。
もともと2枚貝(カキ(広島湾の名産)など)の生食による
自然な食中毒として、広島地方ではよくみられていました。
地元の人は、気候が暖かくなってくるとカキの生食はしなくなりますが、
(子どもの頃から各家庭でそういう教育がされてきました)、
ですから昔は転勤で当地にやってくる人が「歓送迎会」などで生ガキ食べて
発病し夜間救急病院へ、というパターンが多かったのです。
(注:カキに火を通せば大丈夫です。鍋やカキフライはOK。)
(注2:現在はカキのウィルス検査もして出荷されており、
基本的には大丈夫です。心配ご無用。
ただし、「加熱用」は 生では食べないようにしてください。)

しかし、最近のノロウィルス感染の原因は、カキや貝類ではありません。
介護施設や病院などに入院している患者および職員の間で
流行がみられるのです。2枚貝とは別なタイプのウィルスです。
嘔吐物や下痢便などの処置をおこなった後の「手指」を通じて
感染が広がる、と考えられます。
あるいは嘔吐物の清掃後などに舞い上がったウィルスによる空気感染
なども感染経路として疑われています。
もともと弱っている高齢者に、下痢嘔吐が生じますので、
脱水をおこし、命を落とすことにもなります。
このため、どの施設でも 「手洗い励行!」となっています。

ノロウィルスの検査もできますが、保険はききません、
自費になります(医師会臨床検査センターで3150円)。
嘔吐下痢の入院・入所患者、施設職員以外は、検査する必要はないでしょう。

うがい、手洗い、マスク という基本を守っていきましょう。
下痢など体調の悪い人は、病院へ患者として受診するのは
かまいませんが、
他の患者・御家族などへのお見舞いに行くことはやめましょう。

本日のお勉強

2009年02月15日 ,

本日のお勉強 というカテゴリを設定してみました。
勉強した内容など御紹介できればと思います。

昨日のサイエンスカフェにしく
あなたの家族が新型インフルエンザになったらどうしますか?
に向けて、ホームページによる最新情報の確認と
単行本を1冊読みました。
「H5N1型ウィルス襲来
新型インフルエンザから家族を守れ!」
著者:岡田晴恵(国立感染症研究所)
角川SSC新書

国は食料等の2週間分の備蓄を勧めていますが、
この著者によると2ヶ月分備蓄しておいたほうがよいそうです。

そうした「国のホームページではわからない内容」なども
情報提供させていただきました。
サイエンスカフェ御参加のみなさま、ありがとうございました。

本日 サイエンスカフェにしく

知識のワクチン

本日サイエンスカフェにしく
「あなたの家族が新型インフルエンザになったらどうしますか?」
を14時から南観音公民館にておこないます。
講師は院長、広島市科学技術市民カウンセラー 高橋浩一です。

新型インフルエンザによる世界的大流行がおこれば、
街中がパニック状態となる可能性があります。
正しい知識を身につけておけば、自分と家族、そして周囲の人の
命が助かる可能性が高くなります。
そう、正しい知識は 優れたワクチンのようなものなのです。

サイエンスカフェとは、専門家と一般市民とが対等な立場で
お茶など飲みながら気楽に意見を交わす場です。
まだ参加可能なようです。ぜひ御参加ください。

吉島病院 オープンカンファレンス参加

2009年02月13日

2月12日、吉島病院でおこなわれたオープンカンファレンスに参加しました。

オープンカンファレンスというのは、院内参加者だけの勉強会ではなく、
外部、主に近隣の医療機関の方々も参加できる、開かれた勉強会のことです。
いつも同じメンバーで勉強するよりも、多くの方に参加していただいたほうが
さまざまな見方・意見が出てきて、お互いに参考になります。

今回は、CPCでした。
CPCというのは、治療の甲斐なくお亡くなりになった方で
病気の診断や程度、死因などについて「病理解剖」をさせていただいた
事例について みんなで検討してみよう、というものです。
聖路加国際病院の日野原先生は、自分の受け持ち患者のほぼ全員に
病理解剖をさせていただいていた、と著書に書かれています。
私も勤務医時代には かなりの数の病理解剖をさせていただきました。
名医と呼ばれる方たちは、みんなこうやって育ってきたのです。
現在では血液検査や画像診断検査が進歩したため、
必ずしも病理解剖を必要とはしない時代になってきてはいますが、
それでも若い先生、とくに研修医の先生には非常に勉強になるものです。
教育、という視点でみると、病理解剖はとてもとても重要なものなのです。

もし、研修医のいるような「教育病院」に入院され、
残念ながらお亡くなりになった場合には
「病理解剖をお願いできませんか?」というお話があると思います。
その時には、亡くなられたばかりで とても悲しい時ではありますが、
ぜひ病理解剖を御承諾いただけませんでしょうか。
3~4時間ほど、お時間をいただけませんでしょうか。
10年後、20年後の名医を育てるために。

黄砂襲来

2009年02月12日 ,
今年も黄砂の季節がやってきました。
昨日夜のTVニュースによると、広島で黄砂が観測されたそうです。

黄砂って、ただ単に砂が降ってくるだけでしょうか?
いいえ、ちがいます。
「黄砂による健康被害」について、ようやく知られてきたところです。
喘息患者の一部は、黄砂によって非常に重い発作をおこすようです。
毎年毎年、黄砂の時期に入院となる人もおられます。
しかも、通常の入院ではなくICU(集中治療室)にて人工呼吸管理を必要とするほどの重症となって。
まあ、そこまで重症化するケースは例外だとしても
喘息発作が悪化する方はたくさんおられます。
私も、黄砂シーズンは要注意で、吸入ステロイドを増量して対処しています。
(院長は喘息です)

喘息のみなさま、そのほかの呼吸器疾患のみなさま、
黄砂シーズンを無事に乗り切っていきましょう。
できるだけ外出しないこと。
外出時にはマスクは必須です。

喘息治療については、「専門医の立場」だけでなく「患者の立場」からも
指導・相談にのれますので、お気軽に御相談ください。
(たとえば、吸入薬Aと吸入薬B、どちらがどう違うのか、
薬剤の選択や使い分けはどうすればよいのか、というのは
実際に患者として使用した経験がないと
細かいニュアンスの違いまでは うまく指導・説明はできないと思います。
当院なら、きめ細かい指導が可能ですよ。)

スギ花粉 飛散開始

2009年02月11日 ,
環境省のスギ花粉飛散開始マップによると
広島県では2月5日スギ花粉が観測されました。
山口県・島根県では、2月5日が飛散開始日となっています。

http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/html/map.html

今年も花粉症の方にはつらい時期がやってきました。
そこで治療のアドバイス。

抗アレルギー薬は、安定した効果が出てくるまでに時間がかかります。
数日から2週間程度かかることがふつうです。
ですから、つらい症状を防ぐためには、
「症状が出てから抗アレルギー薬を使う」のではなく、
「花粉飛散情報が入り次第 服用を開始」したほうがよいのです。
これを私たちは「初期治療」と呼んでいます。
「初期治療」をおこなったほうが、楽にシーズンを乗り切れます。

当院にも、すでに花粉症患者さんが受診されています。
抗アレルギー薬による治療を開始するのは、今ですよ! 今!

今週の花

2009年02月10日

今週の花

ガーベラ・バラ・ミモザ他

折口 今週の花20090210.jpeg

082-241-6836(代表)

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