昨日は暖かかったですね。
往診・訪問診療で市内を走り回るときに
桜はどうかな? と見ていますが、
桜はまだまだのようです。
一昨日は かかりつけ医認知症対応力向上フォローアップ研修に参加してきました。
講演1:広島市における認知症高齢者施策
講師:広島市地域包括ケア推進課 荻原和宏 氏
講演2:薬剤が引き起こす認知機能障害
講師:県立広島病院精神神経科 高畑紳一 氏
講演3:認知症についての最近の話題
講師:広島市東部認知症疾患医療センター長 古庄立弥 氏
要点
広島市の認知症の人は約3.2万人。
2025年には約4.4万人になると推計されている。
認知症初期集中支援チームのない政令市は広島市だけだった。
29年度に2チームが設置されモデル事業。
翌年には全区に設置される予定である。
3月12日に道路交通法が改正される。
認知症のおそれがある、と判定された方については
臨時の適性検査を受けるか、
一定の要件を満たす医師の診断書を提出することが必要となる。
個々の事情によるが、診断書提出命令を受けた時点で 免許の返納をしたほうがよいのではないか。
そうオススメしたほうがよいのではないか。
なぜなら
認知症が進行してくると、病識が乏しくなるため
返納に応じさせること、運転をやめさせることが困難になってくる。
場合によっては、免許が失効しても運転してしまう「無免許運転」となる可能性がある。
まだ運転は大丈夫だろう、と言っているうちに認知症は進行していく。
そうなってからでは、誰の説得もきかなくなってくる。
60歳になったら、あるいは認知症の前段階になったら
いつまで運転するか、いつ返納するか、を相談しておくほうがよい。
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これに関連するわけですが
高齢者になって、どこに住むか、どこで生活するか。
車のない生活に 早い段階から移行していたほうがよさそうです。
車がなければ 危険運転だの無免許運転だの、という心配はなくなります。
広島市の中心部は コンパクトシティであり、車がなくても生活できます。
イナカの家や土地は、「田舎に住みたい」という若い人たちに譲り渡したほうが
空き家問題、消滅集落問題などの解決にもつながっていく可能性があると思います。
もしそうするのであるなら、ギリギリの高齢になってからではなく
まだまだ若い段階で移住したほうがよいだろうと思います。
もう一つの解決策は
田舎でコンパクトシティを実現すること、ですが
それはそれで 田舎内での移住を要するかもしれません。
車がないと生活できない、と言いつつズルズル生活していれば
車を取り上げられる日が来たらアウトです。
地域包括ケア、は
都市部と田舎では答えは違ってきます。
私にも答えはよくわかりません。
自動運転が早く実用化されれば、また状況は変わるでしょうねえ。
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