土手の木が枯れはじめました
本日のお勉強のときは、
ちょっと順序を変えて
勉強は後ろに持ってくることにしてみました。
雨が降りません。
広島市でも安佐のほうは降ったりしているようですが
中区は全く降っていません。
道路沿いの木には散水車が出ていますが、
公園などの草木は枯れつつあります。
とくに土手の草木は壊滅状態で
昔からある古い木は大丈夫なのですが、
わりと最近植えられた1mくらいの若い木は次々枯れています。
根の浅い木は限界に来たようです。
台風の1個くらいは来てほしい、という感じです。
引き続き熱中症にご用心ください。
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本日のお勉強
サードラインで用いたS-1が有効であった印環細胞成分を有する肺腺癌の1例
肺癌(日本肺癌学会雑誌)2010年5号
福岡大学呼吸器内科学 廣田貴子 先生ほか
要点
肺原発の印環細胞癌は稀で、予後はよくない。
38歳男性の印環細胞癌に抗癌剤が無効であったが
サードラインとして使用したSー1が有効であった。
印環細胞癌というのは腺癌の1種で、
おもには胃癌あるいは卵巣癌で経験することが多いです。
腹膜播種、癌性腹膜炎を生じやすく、抗癌剤が効きにくいのです。
肺癌でも可能性はありますが、非常にまれで
私はこれまで経験したことはありません。
この印環細胞肺癌に対し、シスプラチン+ドセタキセル、+イリノテカンを使用しても
無効であったが、S-1は有効であった、との論文です。
胃癌ではSー1はよく使用されている薬ですが、
肺癌でもSー1は使用することもありますが主流ではありません。
やはりファーストライン、セカンドラインではなくサードライン以降の位置づけになるでしょう。
どうして分子標的治療が対象とならずSー1が使用されたのかわかりませんが、
S-1は内服ですので、外来治療に持っていきやすく
もう少し評価されてもよい治療かもしれません。
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