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和みカフェ5周年

2012年05月28日
緩和ケア薬剤師です。
昨日は、和みカフェ5周年に行ってきました♪
ニシナ屋さんのコーヒー、高津堂のもみじまんじゅう、千の麦のパン、
栗木さんの半幅帯リメイクの小物入れ、
あじさいのピンクッション、
うるしの「宝石の丸髷」、
ペットボトルホルダー、
などなど・・・
遊布戀さんたちはもうお帰りになったあとだと伺い残念でしたが、
長谷川マダムファミリーをはじめ河野先生、ナナパパ&ナナママ、
いかまりさん、くぅ~さん、せんごくテンペさんとお嬢様・・・
たくさんのかたとご挨拶できてシアワセでした。
あ~、生きてて良かった、今年も会えました♪

おいしい冷やし中華、ちらし寿司、しょうがプリン、ホットコーヒー
をいただき、くぅ~さんちのラテくんにごあいさつして
大混雑の和みカフェをあとにしました。
長谷川マダム、今年もお世話になり楽しかったです、ありがとうございました☆

今年はゴーヤの発芽率が悪いので、
沖原園芸でグリーンカーテン用の苗を
いろいろ購入してしまい、
帰ってからプランターに植えたり、ネットを張ったり
西日を浴びて二人でがんばりました。

写真は和みカフェ 蓮根麺の冷やし中華
a renko.JPG
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心に残る出会い33 夜間興奮して騒ぐSさん

2012年05月27日

毎月最終日曜日は心に残る出会いです。

Sさんは93歳。
若い頃に近所の病院で胃癌の手術を受け、
定期的にその病院を受診していましたが、
1年前頃から認知症となっていました。

ある日曜日の夕方、ケアマネージャーから当院に電話です。
数日前から昼夜逆転、興奮して夜に大声で騒ぐ状態になっており
今日の夜も心配だ、困った、と家族から相談を受け
今 御自宅に来ているのです、と。
何とか対応していただけませんか? と。

まったくの初診の方だと状況や病状経過がわからないので
初診での休日夜間の往診は対応できない(しないほうがよい)
ことも多いのですが、
今回はケアマネさんもいるので経過もわかります。
日曜日なので病院はお休み、家族も困っていることでしょう。
すぐに往診に行き、私達の初めての出会いです。

行ってみると・・・。
ご夫婦ともに認知症があるため、
長女さんが1年以上も泊まり込みで生活を支えておられました。
長女さんのご家庭は、すっかり犠牲になっていました。
次女さんもおられますが、次女さんと御夫婦の折り合いは悪く
次女さんが来るたびにお二人とも興奮されて
あとが大変なので
次女さんの力は全くあてにできない状況でした。

お部屋に上がり診察してみると
呼び掛ければ返事はあります。
しかし何を言っているのか、ほとんどわかりません。
尿失禁でパジャマがぐっしょり濡れています。
血圧も高く、酸素は低下し
聴診器で聴くと少しゼロゼロいっています。

心不全をおこし、
そのための低酸素もあって
せん妄をおこしている状況と思われました。
(せん妄とは、普段とは違う興奮状態にあることで
ふつうの思考が出来ない状況です。
周囲の説得・説明も耳に入りません。
その間のことは、本人はあとで全くおぼえていません。
せん妄がおきる原因は、
環境が変わったり、薬のせいだったり、身体疾患のためだったりします。)

高齢者のせん妄は、原因となっている身体疾患があるなら
それを治療すれば元に戻る可能性があります。
入院しましょう、とおすすめしました。
御本人が入院をいやがるかな、というのが一同の心配でしたが
「まだ逝きとうない」と言っている、
と娘さんが通訳してくれました。

入院の同意が得られたので、
すぐに病院に連絡し、
救急車に医師同乗して緊急入院となりました。
やはり心不全です。
しかし、
入院しても興奮状態は続き、
心臓治療薬にも反応が悪く、
2日後 心不全で永眠されることとなりました。

高齢者は体力ギリギリで生きておられる方が多く、
ほんのちょっとしたことで心不全になることもあります。
何かおかしい、どこかおかしい、という場合には
早めの御相談をおすすめします。
往診や訪問診療に対応している医療機関もありますし
当院は機能強化型在宅療養支援診療所となっています。
他の医療機関と連携して診療にあたっていく時代なのです。

幸水ジャム
a jam (2).JPG
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水源汚染テロ

2012年05月26日

カープ、負け。
がっくりと疲れてしまいました。
書類の締切が迫っているのですが、
書類に取り組む気力がなくなってしまいました。
サファテの調子は、よくないですね。
高めの球で空振りが取れません。
セットの姿勢が前かがみ(猫背)すぎるのではないかな。
サファテ・ミコライオの体調が不良のようですので
岸本→サファテ→今村
の順に変えてみてもいいのかも。
それより
9回10回の攻撃で点を取れないのが問題。
オリックスのように、ここぞ、という所の盗塁が欲しいです。
走るカープ野球の復活を願います。
スポーツナビ
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/headlines/20120525-00000065-kyodo_sp-spo.html
オリ・岡田監督、野中の盗塁に「そら、あそこは盗塁よ」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/headlines/20120525-00000033-spnavi-base.html

千葉県で水道水から有害物質が検出され
30万世帯以上が断水になった問題。
他人事ではありません、どこでも起きる可能性があります。
もちろん広島でも。

<利根川汚染>原因物質知らず排出 高崎の産廃処理会社
Yahooニュース 毎日新聞 5月25日(金)21時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120525-00000101-mai-soci
***一部引用
利根川水系の浄水場で水質基準値(1リットル当たり0.08ミリグラム)を超えるホルムアルデヒドが検出された問題で、埼玉県本庄市の金属加工メーカー「DOWAハイテック」の化学工場から委託された群馬県高崎市の産業廃棄物処理会社「高崎金属工業」が、原因となる物質を含む廃液の処理水を川へ排出していたことが分かった。同社は事情を知らなかったと主張している。
***引用終わり

問題は、事情を知っていたかどうか、ではありません。
廃液(処理水)を、上水道取水地よりも川の上流で流している、
ということです。
ちなみに
この処理とは記事によれば
***
処理プラントを通して排水を利根川に注ぐ烏川へ流した。プラントは中和するためのものでHMTを除去する能力はなかった。
***
とのことです。

中和するだけ、なんて、処理と言えるものではありません。
中和だけだと、この物質以外にも重金属など川に流されている可能性があり、
将来この流域では水俣病やイタイイタイ病が出てくる可能性すらありそうです。
一度川に流されたものは回収することは不可能です。

今回の事件では
水源の確保が重要であること、
川の上流はテロの標的になりうること、
を改めて示したものと思います。

中国人が川の上流、水源地あたりの土地を買い占めている、
という報道もされています。
将来、水不足から戦争になる、と言われているくらい
飲料水の確保は非常に重要な問題なのです。

対策としては
源流地域は国有地化、国立公園化などをおこない
民間への売買、とくに外国籍への売買は禁止すること。
川の上流に工場排水を流さない様に規制すること。
産廃処理場を川の上流には作らせないこと。
水道用の取水地は2水系以上で確保しておくこと。

さて、太田川は、どうなっているでしょうか?
幹線道路からは見えないようにして
その奥の山が切り崩され産廃処理場となっている所もありますよ。

豊平町に産廃施設を作ろうとしている業者がいて、
地元の方たちは反対運動をおこなっていますが
住民の力は弱いです。
過疎地の高齢農家が少数、という状況ですから。
でも
上流の施設に何か問題があれば
被害を受けるのは下流の住民なんですよ。

ギルモアタンバリン
http://www.gi-ta.net/
イオン宇品店で売っていました。出張販売27日まで。
卵を使わないプリン
a purin.JPG
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3ワクチン定期接種化へ

2012年05月25日
「定期接種化」と書いても、どう変わるのかわかりにくい。
で、
中国新聞は見出しに 無料化 と書いています。
これなら興味をひくでしょうね。

3ワクチン無料化へ法改正 子宮頸がんなど来年度から
中国新聞2012年5月24日
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201205240060.html

同じニュースを、
医療ニュースサイトでは
3ワクチンだけでも前進だが、まだまだ不十分だ、と指摘しています。

3ワクチンの定期化優先に思い複雑-「英断だが、まだ不足」
Yahooニュース 医療介護CBニュース 5月23日(水)21時27分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120523-00000008-cbn-soci
***一部引用
予防接種部会の提言では、ヒブ、小児用肺炎球菌、子宮頸がん予防、おたふくかぜ、水痘、成人用肺炎球菌、B型肝炎の7ワクチンについて、「広く接種を促進していくことが望ましい」としながらも、定期接種化に向けた課題として、財源の確保などを指摘。ヒブ、小児用肺炎球菌、子宮頸がん予防の3ワクチンを優先すべきと位置付けた。
***引用終わり

日本のワクチン行政は、世界から遅れをとっています。
20年は遅れている、と言われています。
ポリオワクチンが今年からようやく不活化ワクチンになりますし、
いろいろなワクチンが政策から漏れています。
今回7種類のワクチンが提言されているのですが
その7種類とはヒブ、小児用肺炎球菌、子宮頸がん予防、おたふくかぜ、水痘、成人用肺炎球菌、B型肝炎です。
ほとんどは小児向けのワクチンですが、
高齢者向けの肺炎球菌ワクチンもはいっていることに注目してください。

こどもの話、こどものいる家庭だけの話ではなく、
自分の話としてとらえてくださいね。
防げる病気は防ぐ、これが基本なんですよ。
そのためのワクチンがあります。
親、あるいはおじいちゃん・おばあちゃんが
肺炎球菌ワクチンを接種ずみかどうか、
ぜひ御確認ください。

ひまちゃんを囲む会 タチウオのグラタン
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カープ、首脳陣と選手がミーティング

2012年05月24日
カープ、首脳陣と選手がミーティングするそうです。

試合後には野村監督とコーチ陣が緊急ミーティング。24日に選手と首脳陣で話し合いを行うことが決まった。高野手チーフコーチは「打開するのに、どんなことが必要か話したい」と厳しい表情で話した。話し合いでは、野球に対する考え方そのものも取り上げるという。
5月24日スポニチアネックス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120524-00000030-spnannex-base

どんな内容になるか注目ですが、
スポニチ経由での
これまでのマエケンの談話を2つ引用しておきましょう。

***引用
「打者どうこうじゃない。投げるたびに怖さがある。滑りたくない一心で、強く踏み込めなかった」と納得のいかない様子だった。
地の利があるはずの本拠地だが、この試合は前田健だけでなく、登板した広島の投手全員が違和感を持ったという。エースは「ホームなのに味方が気持ち良く投げられないのはどうなのかな」と話した
5月13日スポニチアネックス
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/05/13/kiji/K20120513003244570.html?feature=related

「チームとしては100%勝たなければいけない試合だった。最悪。こういう試合をしていると上位には行けない」
4点差としたからか、9回の救援は抑えのサファテではなく今村だった。
(中略)
ベンチで見ていたエースは、逆転された直後に裏へ消えた。「先発が1勝するのがどれだけ難しいか、1つ勝つのにどれだけ苦労するか。今までにない悔しさがある」。5回4失点と乱れた前回13日の中日戦(マツダ)はマウンドの整備不良に不満を漏らした。この日は好投が報われず、再び憤りを吐き出した
5月21日スポニチアネックス
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/05/21/kiji/K20120521003293470.html

***引用終わり

マエケンは、本拠地の球場整備についての不満、
選手起用への不満を口にしてます。
(本人がそのとおりしゃべったのかどうか、
スポーツ新聞記事ではあてにならない部分もありますが。)

勝ちたい気持ちが強い選手ほど
言いたいことはたくさんあるはず。
それをミーティングでぶつけてほしいと思います。

ミーティングについての冒頭の記事では、
高コーチは、6回にソロ本塁打を放った天谷が、3点を追う7回2死満塁でも大振りをし、空振り三振に倒れた場面を悪い例に挙げ「もうちょっと野球の勉強をしないといけない」と指摘した。
と書かれています。
でもね、
ラジオの解説者はこの打席、
この場面でなぜ天谷に代打をおくらない?
と指摘していました。
私もそう思いました。
思い切り振るのが天谷の持ち味。
粘って押し出し四球をねらう打者ではないので
この場面では右の代打で、というのが最善の戦いでしょう。
天谷のミスではなく、采配のミスです。
それに
くさい球をファウルで粘って粘って、という練習はしているのでしょうか?
打て! という練習しかしていないのではないか?
1死3塁でボテボテの内野ゴロを打つ練習もしていない、
バント練習も十分やっていないのではないか??
練習してないものを試合で出せと言っているのではないか???

野球に対する考え方そのものも取り上げる
ということですが、
私が大切だと思う点は、
選手の気持ちを考えるという姿勢が首脳陣にあるのか、
ということです。
サファテの起用に失敗したのは今季1度ではありません。
一昨日の中国新聞では、石原起用を批判していました。
相性のいい捕手(倉)をなぜ使わない? と。

今日のミーティング、注目です。
敗戦の原因を選手に押し付けるようなら
監督交代、オーナー交代に向けてファンが声をあげるしかありません。

ひまちゃんを囲む会の タコサラダ
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ビタミンサプリで死亡率上昇

2012年05月23日
栄養は、食事として摂取するのが基本です。
偏った食生活で
不足分を手軽にサプリで補給、というのは
やめたほうがいい。
努力は、バランスよい食事を摂る、という方向に向かうべきで、
サプリに向かうのは努力の方向が間違っている、と言えると思います。

これまでビタミンEには副作用はあまりない、
(良い作用ばかりだ)
と考えられてきましたが、
副作用のあること、および
副作用の出現する機序が解明されてきています。

MTproという医師向け医療専門サイトの記事、2012年4月17日
「ビタミンEの骨有害作用を示した研究」の大いなる意義
α-トコフェロールは破骨細胞融合を促進し骨吸収を促進する
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr120401.html
もしかしたら、登録している人(医師)しか読めない記事かもしれません。

遺伝子に対しビタミンEが働く機序が明らかになった
ということで、
まさに最先端の研究。
読み込んで理解するのが我々でも難しい論文です。

で、
一般の人にわかりやすい部分として、
この記事の解説部分だけ引用しておきましょう。

***ビタミンE副作用部分の引用
近年ビタミンEに対しては強い逆風が吹き荒れている。とりわけサプリメントとして補充すると,子どもの先天性心疾患発症リスクの増大(BJOG 2009; 116: 416-423),運動のインスリン抵抗性改善などの効果の阻害(Proc Natl Acad Sci USA 2009; 106: 8665-8670),脳出血(JAMA 2008; 300: 2123-2133,BMJ 2010; 341: c5702)の増加,抗がん薬や放射線の治療効果の減弱〔Oncology(Williston Park)1999; 13: 1003-1008〕,肺がん(Am J Respir Crit Care Med 2008;177: 524-530),膀胱がん(Ann Oncol 2010; 21: 166-179),前立腺がん(JAMA 2011; 306: 1549-1556),さらには全死亡率(JAMA 2007; 297: 842-857,Ann Intern Med 2005; 142: 37-46)の増加さえ報告されている。そして本論文である。これだけ並べられると,まるで有害物質のようである。
***引用終わり

ほかのビタミンにも言及されています
***ほかのビタミンの有害作用部分の引用
これはビタミンEに限らず,現在多くのビタミンが受けている逆風でもある。ビタミンAやカロテノイドだって発がんや心血管イベントなどの予防に対して無効なばかりか,全死亡率を上昇させる可能性すら示されている。血中ホモシステイン濃度を低下させることから,骨質への効果も期待されているビタミンB6,ビタミンB12,葉酸も,心血管系イベント防止効果を否定する成績が相次いだばかりか,糖尿病性腎症患者の糸球体濾過量低下と心筋梗塞・脳卒中の発生率増加まで報告された。今やサプリメントとして全死亡率の低下など,有用性が証明されているのは,われらがビタミンDだけなのである。
***引用終わり

一粒で○○の何百倍の××・・・、
なんていうのも売られていますが、
やめたほうがいいと思います。
黒酢ナントカ、とか、シジミなんちゃら、とかイロイロ。
こういったものは、少量を摂取する、
というのが人類の歴史のなかで選択された使用量・使用方法なのであり
その物質を一度に大量に摂取するというのは人類の歴史にない事なのです。

多ければ多いほどよい、という考えは危険です。
バランスよい食事をとる、という努力をしましょう。

今週の花 ササナンテン、ヒトリムスメ、バラ。
a sasanannten.jpg
★インフルエンザ情報
佐賀県では、鳥インフルエンザ対策訓練として
防護服の着用訓練をやったそうです。
きちんと着用できなければ命にかかわりますので
何度でも訓練すべきですね。
鳥インフルエンザに備え防護服試着
朝日新聞デジタル2012年05月22日
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001205220003

医療観光都市

2012年05月22日 ,
日本の医療レベルは世界有数です。
おまけに、誰でも、どこの医療機関にかかることも出来ます。
これは世界的には非常に珍しいことで、
多くの国では 最初に受診すべき医療機関は決められおり、
自分で自由に医療機関を選び受診するなんていうことは
保険制度では出来ないことになっています。
日本と言うのは、ほんとうにいい国ですね。

この特徴を生かし
医療と観光で外国からの客を呼べばいいのではないか、
というアイデアは昔から提唱されているのですが、
もたもたしている間に隣の国に先をこされたようです。

「医療観光都市」大邱市 外国人患者22%増
聯合ニュース 5月21日(月)21時42分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120521-00000039-yonh-kr
***一部引用
大邱市保健福祉部は21日、同市内で昨年治療を受けた外国人患者数は5494人で、前年(4493人)を22.3%上回ったと明らかにした。外国人患者誘致が本格的にスタートした2009年は2816人で、毎年順調に増加している。
(中略)
同市や医療機関が医療観光を高付加価値産業と定め、インフラ整備や海外市場の開拓などに積極的に取り組んだことが奏功した。(以下略)
***引用終わり

広島には世界遺産が2つあります。
福山の鞆の浦も、ぜひ景観を保存し
世界から観光客を呼べる決着をしてほしいです。
で、医療のほうでは、
広島県にはPETという検査設備を保有する医療機関が増えます。
これまでは広島市の2か所(中電病院、平和クリニック)だけ
だったのですが、
広島大学病院、三原市医師会病院、広島西医療センター(大竹市)にも
導入され5か所となります。
県内にこんなに多くのPETは不要だろう、と
個人的には思うのですが、
今後まだ増えるでしょうね。

これを活用して医療観光で外国富裕層を誘致、
というのは
知名度の高い広島では十分成立すると思うのですがね。

本日のお勉強は肺癌とPET

ひまちゃんを囲む会の鍋
P1000382.JPG
★インフルエンザ情報
先週の広島県内では
三次庄原地区の定点あたり患者数が3.0でした。
ちなみに、流行入りと判断するのが1.0、
注意報を出すのが10.0、
警報レベルが30.0です。
県北はまだ軽い流行あり、と考えて用心し、
うがい手洗い咳エチケットよろしくお願いしますね。

本日のお勉強
肺腺癌・扁平上皮癌におけるFDG-PETの予後因子としての意義
広島医学2012年2月号
広島大学原爆放射線医科学研究所腫瘍外科 津谷 康大 先生ほか
要点
PET検査での取り込み(SUVmax)と肺癌の組織型別悪性度を検討した
対象は278例。
腺癌においてはSUVmaxの再発予測の意義はあり、
カットオフ値は3.0だった。
腺癌においては高SUVmax群では腫瘍径が大きく、リンパ節転移・リンパ管浸潤・脈管浸潤・再発が高頻度だった。
腺癌の無再発生存期間はSUVmax高値群で有意に不良であった。
扁平上皮癌においてはSUVmaxは腫瘍径のみと相関した。
SUVmax値の高低と無再発生存期間について有意差は認められなかった。
***

PET検査は、癌かどうかの推定、
リンパ節転移の有無の確認に
非常に有力な検査です。
しかし、取り込みの強さと予後については
関係があるかどうか はっきりしていませんでした。
今回の報告では
肺腺癌については取り込みの強い群の予後はよくない、
ということが示されました。
肺扁平上皮癌については取り込みは単に大きさと関連するのみ でした。
(まあ、一般論として大きいほうが悪いとは言えそうに思いますが)

腺癌というのは、ほんとうにやっかいですね。
今後はSUVmax値についても注目しておきたいと思います。

在宅医療連携拠点モデル事業に選ばれました

本日午前は都合により休診です。
午後からは普通どおり診療いたします。
御迷惑をおかけし申し訳ございません。

カープ、勝利の方程式を変えて、また敗戦。
なんで勝利の方程式を変える必要があるというのか?
KIMSの順番どおりでいいのに・・・。

さて、
国は、在宅医療を推進しようとしています。
これから団塊の世代が高齢者となってきて、
病院や施設がパンクする時代になるので
必然的に在宅の受け皿を整備するしかない状況なのです。
そこで、
在宅医療連携をすすめる拠点を作るため
各地区でモデル事業をおこなうことになりました。
当方も応募したところ、採択の内定をいただきました。
これから事務手続きをすすめて契約し確定となります。
広島県内では3か所だけ採択となっています。
広島市では当方だけです。
在宅医療連携拠点事業 採択予定リスト
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/zaitaku/dl/h24_saitakuyotei.pdf

当方には、昨年 勇美財団助成事業で活動した実績があり
在宅連携の問題点の抽出は終わっています。
あとはこれを実施・展開する段階にありますので
企画書のなかで具体的な方向性を示すことができています。
そうそうたる顔ぶれの採択予定リストのなかで
当方のような弱小クリニックが選ばれた、というのは
そういう背景があるのだと思っています。

さあ、「在宅医療連携 広島モデル」の構築です。
広島の10年15年後のあるべき医療の姿に向けて
がんばります。
そして、どうか皆さま手を貸してください。
熱意のある方、ぜひいっしょに活動しましょう!

今週の花 バラ、ナルコラン
a bara.jpg
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

ひまちゃんを囲む会

2012年05月20日

お知らせ
明日、5月21日(月曜)午前は都合により休診いたします。
午後からは通常通り診療です。
御迷惑をおかけし申し訳ございません。
***

緩和ケア薬剤師です。
5月19日夜、
ひまちゃんご本人に誘われて
「ひまちゃんを囲む会」に
参加してきました。
ひまちゃん、ほんとうにありがとうございました。
お目にかかれて嬉しかったです♪
身に余る素敵なプレゼントをいただきました。
河野先生はじめ、参加の皆様にはたいへんお世話になり
ありがとうございました。

涙ぐむときあり、笑うときあり、
みんなで少しずつ「いろんなこと」を分かち合うことができました。
「一人じゃないよ、いつも気にしていますよ。」
なかなかお目にかかることができないけれども、
毎日、一度は思い出して考えています。
周りの支える人々のことを想い、
その人一人一人を、応援しています。

ひまちゃんの手はしっとりすべすべの気持ちよい手でした。
「この手なら大丈夫!」と感じました。
この会がひまちゃんの背中をそっと押して、
いつかは
ブログを再開できることを願っています。

安芸高田のいつも直接ひまちゃんをささえていらっしゃる方々、
いつも本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

大切なご家族を亡くされて哀しんでおられる時に
なぐさめになるのは、「ひとりじゃないよ」と
いうメッセージだと感じています。
何年たっても喪失感はゼロにはなりません。
中島みゆきの「時代」のとおり、
二度と笑顔にはなれそうもない、と思っても
「日にち薬(ひにちぐすり)」によって
人類は生きてきたのです。

故人は残す人を想っておられたでしょう。
心配されたことでしょう。
今度は私どもがその残された人を
「ひまゆい」スピリットで応援いたします。

緩和ケア医が毎月最終日曜日に連載している
「心に残る出会い」シリーズでは
故人が緩和ケア薬剤師に託された想いについては
あまりふれていません。
人により表現は違いますが、どなたも
家族への感謝の言葉を託されます。
「私の家族を忘れないでほしい、力になってやってほしい」
と、お願いされることもあります。

ひまちゃんにどう声をかけてあげたらいいのかわからない、
と相談してくださった方がおられました。
今夜は広島ブログのみなさまと
いろんな事を考えることができました。
ありがとうございました。

ひまちゃんを囲む会で出てきたイカの生き造り
P1000381.JPG
★インフルエンザ情報
広島では定点観測で1以下が2週続きました。
今シーズンはほぼ終了ですね。
全国でみてみ注意報レベルなのは沖縄のみです。
沖縄県では例年5-6月頃に流行がみられます。
今年も5月に注意報の出ている保健所数が増えたのですが
先週は2/6に減っていますね。
この時期沖縄に行かれる方はインフルエンザに用心を。

歯を磨こう2 インプラントと歯磨き

2012年05月19日
昨年、下の奥歯のブリッジを支えている歯根が割れて
もう その歯は抜くしかない。
ブリッジを保つことが不可能となりました。
そこで
インプラントを入れることになりました。

インプラントというのは
アゴの骨にチタン製の金属棒を埋め込み、
その金属棒にセラミックスの歯をのっける、
という義歯の方法です。

インプラントというのは、
チタン金属と骨がよくくっつく、
ということが発見されたので実用化できた技術なんですね。

でも、
誰でもインプラントを受けられるか、
というと そうではありません。
お金の問題も当然あります、自費で高額です。
場所の問題があります、金属棒を埋め込める良い場所が
骨のほうに確保できなければいけません。
骨がもろい人、骨の薄い場所では出来ません。
そして
「ちゃんとメンテナンスが出来る人」、
というのも大事な条件です。

アゴの骨に直接金属棒を突き刺していますので
その部分には「骨膜」がありません。
骨膜を突き破っています。
骨をおおっている骨膜に穴があいていますので
そこから細菌が侵入すれば
容易に骨髄炎(骨の内部に感染炎症をおこす)となり
ひどくなれば菌が全身に回る菌血症になって
命とりになってしまうこともありえます。

インプラント作成後の感染予防方法はたった1つ、
すみずみまで歯ブラシ歯磨きをきちんとすること。
つまり、
きちんと歯ブラシ歯磨きが出来る人でないと
インプラントは受けるべきではない、受けられない、
ということなのです。

昨日のブログで御紹介したように
歯を磨く習慣というのは
年をとってから身に着けることは ほぼ不可能です。
年をとって、認知症がかってきても
歯を磨くことに抵抗のない人でなければいけないのです。
(認知症高齢者のなかには、口腔ケアをしようとしたら
ぐっと歯をかみしめて拒否しようとしたり
ブラシにかみついてしまう人がいたりするのです。)

歯を磨く習慣というのは
自分の歯を長く保つ、
ということはもちろんですが、
インプラントという技術進歩の恩恵を受けられるかどうか、
ということにも かかってくるのです。

1日4回、毎食後と寝る前の歯ブラシ歯磨きをおすすめします。

ついでに。
当方がインプラントを受けたのは
石田歯科・矯正歯科クリニックです。
http://www.ishida-dental.jp/

高校の同級生の歯科医に、
インプラントを受けるのはどこがいいか聞いてみたら
ここを推薦してくれました。
ここには歯科CTがあります。
歯科ではCTを持っている所は少ないのです。
広島市内には数軒だと思います。
(私が相談した時点では、市内には2軒だけという話でした。)

インプラントを埋め込む場所、埋め込む角度を判断するのに
通常のレントゲンだけだと やはり無理があると思っています。
私たちは呼吸器内科医として
「CTガイド下 肺生検」 という検査をおこなってきました。
CT撮影で針を刺す場所、角度、深さを確認・決定し
検査をおこなう、というものです。
昔はCTなしでの 「肺生検」という時代もあったのですが、
CT撮影のあるなしで事前のシミュレーションの精度は全然違います。
CTの有用性は明らかに実感できるのですよ。

インプラントで、いろいろなトラブルが報告されるようになっています。
CTを撮影し確認していても、合併症が生じる可能性はゼロにはなりませんが、
CTのある施設とCTのない施設の
どちらでインプラントを受けるべきか、
というと
これは絶対にCTで確認すべきだ、と私は思います。
インプラントを受けるならCTのある施設をおすすめします。

私のインプラントは好調ですが、
メンテナンス等のために、今後も当分のあいだ定期的に
石田歯科・矯正歯科クリニックに通う予定です。
インプラントが何年もつか、というのはメンテナンス次第。
ちゃんと歯ブラシ歯磨きもしていますよ。

今週の花 ジャーマンアイリス
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